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産業カウンセラーになるには

更新日:2017/04/11

産業カウンセラーとは

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産業カウンセラーとは、「働く人の援助を行う専門家」と定義されている通り、企業でのメンタルヘルス対策やキャリア形成支援などを主な領域とし、その技能を認定する資格の名称のことを指します(職業名ではなく資格名であることに注意です)。

心理系の民間資格としては、それなりの知名度がありながら、臨床心理士公認心理師のような受験資格のハードルが高いものと比べると取得しやすいため、社会人を中心に年間4500人以上が学ぶ人気の資格となっています。

一般的なカウンセラーのイメージである心理相談というよりは、企業内における従業員の支援がベースとなるため、企業経営者や人事担当など、心理カウンセラー以外の方が受講するケースが多いのが特徴です。

産業カウンセラーは2001年まで公的資格でしたが、現在は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が運営する民間資格です。同協会が毎年試験を実施しており、合格することで産業カウンセラー資格を取得することができます。

産業カウンセラーになるには

「産業カウンセラー」という職業があるわけではないので、「なる」という表現が正しいかは微妙なところですが、産業カウンセラー資格の取得をするためには、養成講座を受講するか、大学院などで指定科目を受講することが必要です。産業カウンセラーになるまでのステップは以下の3つです。

1、受験資格を得る(産業カウンセラー養成講座の受講など)

2、試験に合格する

3、資格登録をする

詳しくは次の項で説明しますが、受験資格については2017年以降の試験から変更があります。学位による受験資格判定が厳しくなりますので、基本的には産業カウンセラー養成講座を受講するのが、最短ルートだと思います。

産業カウンセラーの受験資格

制度変更があり、2017年4月以降の受験資格は以下の2つです。

・産業カウンセラー養成講座を修了
基本的には養成講座の受講をおすすめします。通学と通信のどちらかを選べるので、学習ペースを考慮して計画を立てることができます。

・大学院で所定の専攻(過程)を修了且つ所定の単位を取得(20単位以上)
心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学を修め、関連する単位を取得する必要があるので、ゼロから目指す場合は現実的ではありません。
また、2016年までは学士(大学)での受験資格が認められていましたが、今後は修士(大学院)以上しか認められません。

産業カウンセラー養成講座とは

養成講座は基本的に通学か通信を選ぶ形ですが、2017年から協会の東京支部がe-Learning講座を開講予定です。3つの比較をまとめてみました。受講スタイルはもちろんですが、費用も異なるので注意が必要です。

比較
項目
通学 通信 e-Learning
受講
期間
約7ヶ月 12ヶ月 6ヶ月
受講料 248,400円 205,200円 291,600円
講座
内容
【通学】
理論講座 36時間
面接実習 104時間

【在宅】
在宅研修 40時間相当
DVD学習 9時間程度
【在宅】
理論講座
DVD学習 9時間程度

【スクーリング】
面接実習 104時間
3課題レポート提出
【e-Learning】
Web配信講義視聴
32時間相当
理解度確認テスト
13時間相当

【スクーリング】
理論講座 12時間
面接実習 104時間

【在宅】
6課題(在宅課題) 
28時間相当

講義は全国各地でやっているので、近くの会場を探してみてください。また、教育訓練給付金の支給対象者であれば給付を受けることも可能です。

教育訓練給付金について

産業カウンセラー講座は、教育訓練給付制度の厚生労働大臣指定教育訓練講座であり、一般教育訓練に該当します。

支給条件
まずは、給付金支給の対象者であるかどうかの確認が必要です。
対象者は以下の通りです。

・受講開始日現在、在職者であって、雇用保険の被保険者期間が3年以上(初めて支給を受けようとする方については1年以上)あること
・受講開始日時点で一般被保険者又は高年齢被保険者でない方は、その資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内(適用対象期間の延長が行われた場合は最大4年以内)であること
・前回の教育訓練給付金受給から今回受講開始日前までに3年以上経過していること

対象者が、指定講座を修了すると給付金を受給することができます。受講するだけではだめで、必ず修了しないといけないことに注意してください。

支給額は、教育訓練施設に支払った教育訓練経費の20%に相当する額となります。ただし、その額が10万円を超える場合は10万円とし、4千円を超えない場合は支給されません。

日本産業カウンセラー協会の前項で紹介した通学講座と通信講座は一般教育訓練の指定講座となっています。例えば通学講座なら45,000円程度戻ってくる計算になります。

産業カウンセラー試験について

産業カウンセラー試験は、毎年1月に開催されます。学科試験と実技試験を2週にわたって実施します。出願期間は前年の11月から12月初めまでなので忘れないようにしましょう。

◎2016年度(2017年1月)産業カウンセラー試験情報
出願期間:2016/11/10〜2017/12/1
学科試験:2017/1/22
実技試験:2017/1/28 or 2017/1/29
合格発表:2017/2/27(普通郵便にて発送)

◎2017年度(2018年1月)産業カウンセラー試験情報
出願期間:未定
学科試験:2018年1月21日(日)
実技試験:2018年1月27日(土)・28日(日)
合格発表:未定

◎2015年度(2016年1月)産業カウンセラー試験合格率
学科試験合格率:76.7%
実技試験合格率:70.5%
総合合格率:69.5%

◎受験料について
学科試験:10,800円
実技試験:21,600円

登録と更新について

新しく産業カウンセラーの資格を取得した方は、日本産業カウンセラー協会の会員になることで、「資格登録会員」として活動が可能になります。規則の見直しがあったようなので、詳細は協会にお問い合わせください。

2017年4月1日以降の資格更新制度
・会員の登録期間は入会年から起算して5年間とする。
・登録期間中に一日6時間の更新研修を受講することにより資格登録を更新できる。
・自己研鑽のために、本部・支部等で行う6時間以上の研修(本部、支部承認)を受講した者は更新研修を受講したものとみなす。

登録料:7,000円
更新料:3,000円
年会費:10,000円

更に勉強を続けたい方は上位資格であるシニア産業カウンセラーの取得も検討しましょう。

まとめ

心理学関連の大学を出ていない方でも取得が可能な心理系の資格として需要のある産業カウンセラー資格は、ビジネスにおいて多様な使い道があるといえるでしょう。 一方、個人で取得してカウンセラーを目指す場合は、取得コストと資格維持費が気になるところです。 資格を取得するまでの難易度は決して高くはないので、しっかり将来のビジョンを持って、計画を立ててください。