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失敗(ミス)したときの考え方

更新日: 2018/10/30

失敗が怖い…と怯える人たち

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「失敗してしまうことが怖くてチャレンジができない」と悩み、チャンスを逃してしまった経験はないでしょうか?

実際にカウンセリングの現場でも、失敗することを極度に恐れてしまい、前にも後ろにも動けなくなってしまって、悩み苦しんでいるクライアントさんのお話しを伺うこともあります。

しかし、誰だってできるだけ失敗はしたくないですよね。望んで失敗する人は、きっといないことでしょう。「失敗しないように、できるだけ頑張ろう」と前向きに心掛けることができれば良いのですが、「絶対に失敗してはならない」「失敗したらこの世の終わりだ」という具合に、自分を崖の上に立たせるような状態が続くと、そのうち心が疲弊していきます。

確実に失敗しないように綿密に計画を練り、リスクヘッジを完璧にし、いつも頭をフル回転させ、完璧に物事を遂行しようする人がいますが、例え完璧にできて失敗を回避できたとしても、また次のことで「絶対に失敗を避けないといけない」と考えるので、常に終わりがなく、燃え尽き症候群に陥ってしまうこともあるのです。

恐怖症の中の1つに、『失敗恐怖症』があります。何かに失敗したり、敗北してしまう可能性に対して、極度の恐怖を感じる症状のことです。この失敗恐怖症で苦しんでいる多くの人は、100%成功するという裏付けがないと行動することが困難だと感じています。失敗恐怖症とまではいかなくても、失敗を強く恐れてしまう人に完璧主義者が多いのも事実です。

失敗を怖がりすぎて、自分の可能性を自らが潰してしまうことは、とても残念なことですよね。では、失敗(ミス)した時はどのように考えれば良いのかを考えてみたいと思います。

失敗を認めることから始めよう

私たちは人間なので、失敗することは当然あります。何も失敗せず、全て完璧にやり過ごしてきた人は、きっとこの世の中には存在しないでしょう。

失敗を強く恐れている人たちは、失敗すること=悪いこと、最悪なことと考えがちです。しかし本当にそうでしょうか?世の中の偉人や、素晴らしいアスリートは、失敗したことをバネにして輝いている人も沢山いますよね。失敗により大切なことに気づき、むしろ失敗した経験をとても貴重な経験だったと捉えている人もいます。失敗してしまうことを悪いことと結びつけるのではなく、失敗してから人間的に成長することもあると学ぶことが大切です。そのためにも、偉人や成功者の書籍を読んだり、尊敬する人の失敗談を聴いてみることも良いでしょう。

また心理的には、「何かをしてからの後悔よりも、しなかった後悔の方が残りやすい」とも言われています。失敗を怖がってチャレンジしなかった後悔があると、自己評価を低く捉えてしまうこともあるでしょう。「私は何もできない人間だ」と、自分を強く責めてしまうこともあるかもしれませんよね。ですので、「誰だって失敗をすることがある」事実を受け入れることが大事です。自分自身が失敗する事実を否定していると、どんなことでも完璧にしなければいけなくなります。「人生には失敗することの1つや2つはある」そんな風に自分に言ってあげることができると、少し肩の荷が降りるかもしれません。

そして実際に失敗(ミス)してしまった時に大事なことは、リカバリー(回復)力だと感じます。一度失敗したことをズルズルと引きずっていると、自分を強く責めてしまうループに陥ります。リカバリー力がある人は、失敗してしまうこともあるという事実を認めており、そして実際に失敗してしまった事実を認めることが早いと感じます。

失敗してしまったことを否認した状態だと、失敗を誰かのせいにしたり、なかったことにすることもあります。例えば、ずっと好きだった人に勇気を出して告白したとしますね。しかし、残念なことに振られてしまったとします。そのショックや痛みが強ければ強いほど、「振られてしまった」という事実から目を逸らしたくなるのが人間です。「相手のコンディションが悪かっただけだ」「告白の仕方を工夫さえすれば、きっと次はうまくいく」など、否認の状態は『振られた事実を受け入れない』のです。そして否認の状態のまま、また告白したとしても、きっと高確率で上手くはいかないことでしょう。

否認の状態は、目を逸らしている分だけ現実と直面せずに済むので、そこまで傷つかなくても良い方法かもしれませんが、進展や成長を見込めません。その分、本当に立ち直ってリスタートが切れるまで、多くの時間を費やすことになってしまいます。そうならないためにも「振られてしまった」という事実を受け入れて、それに伴った感情を感じること(悲しみを感じて泣く等)が大切だと思います。すると、失敗してしまったことにずっと引きずられることなく、また誰かを好きになったり、次は違う方法でアタックしようと考えられるようになるはずです。

失敗を認めることも、時には痛みを伴うこともありますが、リカバリーするために「認める」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

切り替え力を身につける

失敗してしまったときは、「切り替え力」も必要かもしれません。切り替えができないと、ずっと失敗したことばかりを考えてしまい、自分を責め続けてしまいますよね。しかし、頭で考えていることを「もうこれ以上失敗したことを考えてはいけない」と思えば思うほど、失敗したことに囚われてしまうこともあるかと思います。

もし頭に「失敗したこと」が浮かんできたら、行動を別のものに替えてみることをお勧めします。例えば、洗濯物を干しているときに、「昨日仕事でミスをしたこと」が頭に浮かんできたとします。そんな時は、一度洗濯物を干す行動をやめ、大きく深呼吸をしてみる。ストレッチをしてみる。など、違う行動を強制的にするよう心掛けてみましょう。違う行動を取り入れると、思考が切り替わりことがあります。

また、失敗したことに悩んで布団から出れなくなる、という人もいるかと思いますが、布団の中にいる限り、失敗したことばかり考えてしまうことになってしまいます。もしかすると、夢の中でも失敗したことにうなされてしまうこともあるかもしれません。どれだけ悩み、後悔をしていたとしても、布団から出て違う行動をした方が、頭の中も切り替わっていきます。どうしても頭の中で自分を責めてしまうときは、違う行動をとることを意識してみてはいかがでしょうか。

そして、例え失敗してしまったとしても、結果ではなくプロセスを認めてあげることも切り替えにつながるかもしれません。プロセスの過程で、自分がどのように努力をし、自分なりに頑張ったのか振り返ってみましょう。「もっとまだまだやれたはずだ」と思うかもしれませんが、その中でも、自分なりに取り組んだことを評価してみてはいかがでしょうか。