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誰かに嫉妬してしまうときの対処法

更新日: 2018/11/30

できるなら抱きたくない、苦しさを伴う嫉妬心

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あなたは、誰かに対して「羨ましい!」と嫉妬心を抱いたことはあるでしょうか?

嫉妬は、とてもネガティブな感情の一つでもあるので、できることなら誰だって感じたくない感情と言えるでしょう。嫉妬には、苦しみや劣等感、憎しみや怒りや悲しみ等、色んな感情が混在するので無理もありません。

そして、誰かに対して強い嫉妬を抱いてしまう自分にさえ嫌気が差したり、「なんて自分は心の狭い、性格の悪い人間なんだろう」と自分を責めてしまうことにも繋がりかねません。

また嫉妬は、生後5ヶ月の乳児でも感じる感情であり、人間だけではなく、犬や猫などのペットでもみられる感情です。例えば、飼い主である大好きなご主人さまが、ある日突然赤ちゃんを産んで連れて帰ってきたとしますね。ご主人様の愛情が赤ちゃんに向けられているのを感じると、ペットは嫉妬し、部屋をわざと散らかしたり、赤ちゃんを威嚇したり攻撃しようとすることがあります。

このように、生きていれば人間でも動物でも、嫉妬心を抱いてしまうことは普通にありうることなのです。

嫉妬の事例で多いケースは、「自分が欲しくてたまらない状況や事柄や物を、手に入れている人に対して嫉妬心を抱いてしまう」ということです。

例えば、赤ちゃんが欲しくて夫婦で不妊治療を頑張っていたとしますね。何度トライしても、なかなか授かることができない状態だと思ってください。そんな時に、この間結婚したばかりの友人が「新しい命を授かった」と報告をしてきたらどうでしょうか?素直に「おめでとう!」と喜べるでしょうか?「何であの子だけ‥ずるい!」といったような、嫉妬心を抱いてしまう可能性があると思いませんか?

「私はこんなに頑張っているのに、どうしてあの子だけ」「何も努力をしていないあの子だけが幸せになるなんて許せない」と思うかもしれませんよね。そして友人に対して、素直に「おめでとう」と声を掛けることが出来ない自分に対しても、罪悪感を感じてしまうかもしれません。友人が悪いわけではないと頭では理解していても、心では納得できない‥、そんなモヤモヤした気持ちの悪い矛盾を感じることでしょう。

他にも、結婚願望があり婚活を頑張っている女性だったとしたら、友達の結婚式に行く度に嫉妬を感じるかもしれません。親に褒められたい・気に入られたいと必死になって親の期待に答えようとしている、とても真面目な子どもだったとしたら、何もしなくても、ただ「手がかかる」というだけで可愛がられている妹や弟に対して、嫉妬心を抱くこともあるでしょう。

また、恋愛で「嫉妬」の感情を感じることも多いかもしれません。自分のパートナーが他の女性に優しくしている、他の女性の容姿を褒めている等、「好きな相手が自分以外の誰かに目を向けている」時に、相手が目を向けている人に対して嫉妬を感じてしまうこともあるでしょう。

このように「嫉妬」というのは、どんな場面でもどんな状況でも発生しやすい、私たちにとって身近な感情でもあります。では、自分が誰かに嫉妬をしてしまうとき、どのように嫉妬心と付き合えば良いのか考えてみたいと思います。

嫉妬心を抱いたときの対処法

まず、嫉妬は「誰にでも普通に起こりうる感情」と捉えてみることがベストです。

とてもネガティブな感情のため、真面目な人ほど「嫉妬を抱いてしまう自分は醜い」と思いがちです。ですが、自分の喉から手が出るほど欲している状況や物や事柄を、普通に手に入れている人を見れば、嫌な感情が湧いて、ごく当然です。「こんな気持ちを抱いてしまう自分が悪い」「嫉妬をしてしまう自分はなんて心が狭いのだろう」という具合に、自分を責めないことが一番重要です。

「こんなネガティブな感情を感じてはいけいない」と自分に禁止すればするほど、ベクトルが自己攻撃に向いてしまいます。自己攻撃が強くなると、自己評価を低く見積もったり、自分を卑下するパターンが身についてしまって、毎日の日常生活ですら困難を感じたり、生きることに意味が見出せない状況に陥ってしまうことも珍しくはありません。

自責の念で苦しくなる前に、「嫉妬は誰にでも普通に起こりうる感情」だということを受け入れてみてはどうでしょうか。すると、落ち着いて冷静に自分の嫉妬心と向き合えるようになるかもしれません。

そして面白いことに、嫉妬のメカニズムは、『自分の手の届かないものには嫉妬しない』という法則があります。

例えば、自分が日々テニスの部活に励んでいる学生だったとしますね。テニスが大好きで、もっと上達したいし、試合でも勝ちたい!と闘志を燃やしていたとしますね。その状況で、テニスで世界的に活躍している有名なセリーナ・ウィリアムズ選手や大阪なおみ選手に、ネガティブな嫉妬心を抱くでしょうか?きっと嫉妬心ではなく、憧れや尊敬、「いつかは自分も同じように世界の舞台で活躍したい」という羨望ではないでしょうか?もし嫉妬心が湧くとすれば、同じ部活のメンバーで、同じくらいの実力を持っている選手・または少し自分よりも上手な選手ではないでしょうか?

このように、嫉妬心は『自分でも手に入れられる・手が届く状況・物・事柄』を手に入れている人に対して抱きやすい感情だということを理解してください。逆に考えると、嫉妬してしまうくらい欲している状況や物や事柄は、「自分にも手に入れられる可能性がある」ということなのです。

自分にも手に入れられる可能性はあるのに、「どうせ自分なんて手に入れられない」と嘆き哀しむと、自分の可能性を自身で潰してしまうことになってしまいます。 ですので、嫉妬心を感じたときは、「私も手に入れたい」と一度受け入れてみることも大事です。嫉妬する相手の状況や物や事柄に対して、「嫉妬するってことは、私が本当に欲しいものなんだな。私もきっと手に入れよう」と感じてみてはいかがでしょうか。「どうせ手に入らない」と悲観的に思っていればいるほど、本当に手に入らなくなってしまいます。「いつかきっと手にいれよう」とポジティブな感情を感じていたほうが、チャンスが転がってくる可能性があるかもしれません。

また、恋愛で嫉妬心を感じた時の対処法は、どんな時でも「パートナーに選ばれたのは『自分』である」ということを理解してください。パートナーが他の女性を褒める、元彼女との思い出話しを楽しそうにする、色んなところで嫉妬心に火が付いてしまう可能性が考えられますが、「パートナーに選ばれて隣にいるのは自分だ」ということを、しっかり認識しておきましょう。

自分に自信が持てない人、自分に魅力がないと勘違いしている人ほど、恋愛で嫉妬心に火が付くことが多い傾向があります。そして、嫉妬心を強く抱いてしまうと、パートナーを束縛する傾向にもあるようです。束縛は愛情とは対極にあるものなので、束縛される側はカゴの中に閉じ込められている鳥のような息苦しさを感じてしまい、逃げ出してしまいたくなることもあるでしょう。

パートナーの自由を奪って束縛しないためにも、しっかりと自分の魅力を認識すること・自分の自己価値を高めることが必要です。自立した大人同士の恋愛で、嫉妬心に負けて相手を強く束縛してしまうのであれば、カウンセリングを使って自分の心と向き合ってみても良いかもしれません。嫉妬心に振り回されて、パートナーとの関係性を壊してしまわないためにも、自分の自己評価を上げる努力が必要と言えるでしょう。