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心理カウンセラーが考える「自分らしく生きるコツ」とは

更新日: 2018/11/30

自分らしさに迷ってしまう人は多い

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よく、10代から20代前半くらいの若者が、『自分らしさを探したい』と言って、バックパッカーになって海外を旅することがあります。

海外に行けば視野が広がって、自分らしさが見つかるのではないかと淡い期待を抱く人は多いものですが、自分らしさがよくわかならい内は、心の中で様々な葛藤が起こったり、生き方について迷いが生じることでしょう。

若者に限らず、自分らしさが一体何なのかわからずに、悩む人はとても多いものです。実際にカウンセリングの現場でも、「自分探しをするために色んなことにチャレンジしているけど、何が好きなのかわからない」「自分を探すために、心理学を勉強したいと思っている」とおっしゃる方も少なくはありません。

これは個人的な意見でもありますが、『自分らしさは探しても、見つかるものではない』と思っています。

自分らしく生きている状態はどのような状態か考えたところ、「ありのままの自分を表現している状態」ではないかと思います。自分らしく生きれていないと感じている人は、どこかで無理をしていたり、周りに合わせようとし過ぎて自分のペースを無視していたり、周りの目を気にするがあまり本来の自分を抑圧しているのではないでしょうか。

このように、自分を軸に人生が回っているのではなく、むしろ自分以外の他人を中心に人生が回っているような状態ですと、「何だか毎日気持ちが晴れない」「何をしていても疲れる」「朝起きるのが毎日苦痛だ」といったような事が起こるかもしれません。

その苦しさから脱却するために、自分探しとして色々と趣味を模索してみるけれど、結局何も好きにはなれない。そしてやがて、生きること自体にストレスを感じるようになる‥、といったようなネガティブなループに嵌ってしまうこともあるでしょう。

反対に、「ありのままの自分を表現して生きている人」というのは、自分の価値観や自分のペースをとても大事にしているので、無理はしません。周りと違うことがあっても「それでも良い」と自分を肯定できていたり、周りの目よりも「自分がどう思うか・どう感じるか」に重きを置いています。他人を軸にして人生を回しているのではなく、いつも自分を軸にして人生を回しているのです。ですので、ありのまま自分を表現して生きている人は、どこか伸び伸びとしていて自由で毎日何となく幸せそうな雰囲気があるでしょう。

それでは、自分らしくありのままを表現して生きるためには、どのようなコツがあるのか考えてみたいと思います。

ありのままの自分を表現する「自分らしく生きるコツ」

先ほど、「他人軸」「自分軸」について少し説明しましたが、自分らしく生きるコツの1つとして、『自分軸を強化させる』ことが大事だと考えます。

親がこう言うから、上司がこう言ったから、周りの人はきっとこう感じるに違いないから等、何か物事を決めるときや行動をするときに、自分以外の人の価値観を優先して決定するのが他人軸です。自分の生き方というのは、自分で決めていくものですが、周りの人の価値観に沿って物事を考えるようになると、混乱が生じ、自分らしさを見失っていきます。自分らしく生きるためには、自分の価値観を優先して、自分が感じていることや考えていることをベースにして物事を決めたり行動する習慣を作ってみてはいかがでしょうか。そのためには、自分自身のことを一体どう思っているのか知る必要もあるかと思います。

自分の心を知るためにも、本音を書く日記を付けてみたり、心理カウンセリングを通して自分の本音に触れてみるのも良いかもしれません。頭の中だけで考えているよりも、実際に文字に起こしたり、誰かに話したりすることで、「自分はこんな風に思っていたんだ」と気づくことも多いものです。ずっと他人が中心の他人軸で生きてきた人にとっては、自分の本音が一体何なのかわからなくなっていることも多いので、まずは自分の気持ちを知るためにもトライしてみてはいかがでしょうか。

自分らしく生きるコツの2つ目は、自分を責め過ぎないことも大事だと考えます。自己否定感が強い人は、いつも自分の至らないところや欠点を粗探しして、自分を責めています。

例えば仕事でミスをしてしまい、上司から注意を受けたとします。反省して、次に活かすことができれば良いのですが、反省を通り越して「やっぱり自分はダメなんだ」と自己否定に陥ってしまうことはないでしょうか?自分はダメ、という気持ちが強すぎると、どんどん自信を失っていきます。自信を失ってしまうと、自分よりも他人のほうが正しいと思いやすくなるので、他人に合わせ過ぎたり、周りの目を気にして動くようになってしまいます。

自分を責めれば責めるほど、他人軸になって自分を見失っていってしまうので、至らないところや欠点にばかり目を向けるのではなく、できたところ・長所にも少し目を向けてみる癖を付けることをお勧めします。

布団に入って寝る前に、一旦自己否定をやめて、「今日できたこと」「今日自分なりに頑張ったこと」を考えてみる習慣を作ってみると良いでしょう。習慣化されると、自己否定感も少しずつ和らいでくるかもしれません。「自分はこれで良い」といったような自己肯定感が高まると、自然とマインドは自分軸の方向へシフトしていきます。

もしかすると、「ありのままの自分を表現する」ことを我儘と感じてしまうことはないでしょうか?ありのままの自分を表現することは、子どものような自己中心的な生き方になってしまうのではないかと怖れを抱く人もいらっしゃることでしょう。また、ありのままの自分になると、人に迷惑をかけてしまうのではないか、誰かを傷つけてしまうのではないか、と考える人も少なくはありません。

しかし決して、「ありのまま」=「我儘」ではありません。「我儘」は、自己中心的になって、人を傷つけても良し、迷惑をかけても良し、それが自分だと開き直ったり、自分の生き方を人に押し付けることを指します。反対に「ありのまま」は、自分の価値観やペースを大事にすることを指します。それは自分を大切にすることでもあります。我儘は故意的にも人を傷つけてしまいますが、ありのままは、自分を大切にしながら、他人との調和や平和も考えられる状態です。決して、ありのまま自分を表現することは我儘になることではないのです。

本当に自分らしく生きることができると、毎日無駄に疲れたり、生きている意味が見出せないと悩むことはありません。伸び伸びと自由に生きることができるはずです。もちろん、自分らしく生きることができたとしても、人生には様々な事柄があるので、苦しいことや悲しいことも沢山起こるでしょう。しかし、どんなことが起こったとしても、自分を見失わずに乗り越えていくことができると思います。