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心理カウンセラーが考える「他人の目を意識しすぎない方法」とは

更新日: 2019/01/28

他人の目を意識しすぎてしまう‥という悩みについて

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日本人の特徴として、謙遜や謙虚を美徳とするところがあります。

例えば、「とても笑顔が素敵な人ですね」と他人から褒められたとき、「ありがとうございます!」と受け取ることができる人はとても少ないのではないでしょうか。多くの人は「いえいえ、そんなことはありません」と謙遜することが癖になっています。

それは周りと同じことが素晴らしく、他人と違ったり秀でていたりすると人から攻撃されるという怖れからくるものでもあります。 人から攻撃や嫉妬をされないように、周りに出来るだけ合わせて、自分らしさを封印し、他人の目を過剰に意識しながら生きている人も少なくはありません。

しかし、他人の目というのは、実は自分の心を映し出しているもの、という考え方もできます。例えば、自分のセルフイメージを「気が遣えない不器用な人間」と思い込んでいると、「きっと他人からも気が遣えない不器用な人間だと思われているに違いない」と思ってしまうものです。これを心理学用語では『投影』といいます。

反対に、自分のセルフイメージを「不器用なところはあるけれども、人から愛される人間だ」と思い込んでいると、他人からも愛されていると思うようになります。 本当に他人がどう思っているのかは、その人になってみないとわかりません。一見冷たそうでいつも冷静沈着な人でも、実はいつも闘志を燃やしていて冷静を装っているだけかもしれません。一見怖そうで言葉使いが荒い人でも、実は情に熱く優しい人かもしれません。それなのに私たちは、意識せずとも自分のセルフイメージを相手に投げかけるので、「あの人には、きっとこう思われているに違いない」と思い込み、他人の目を意識しすぎてしまうのです。

だからこそ、自分のセルフイメージの向上が大切です。セルフイメージが良い場合は、投影が働いて、他人からも良く思われていると感じやすくなるため、他人の目がそこまで気にならなくなるでしょう。 もちろん、全く他人の目を気にしない生き方というのは難しいものでもあります。どこかで他人の目を気にしているからこそ、秩序やルールを守ることができます。しかし、過剰に気にしすぎてしまうと生きづらさを感じ、苦しみを感じてしまいます。その苦しさから解放されるためにも、何が大事か考えてみたいと思います。

セルフイメージを向上させるために大切なこと

他人の目を意識しすぎないためにも、まずは自分のセルフイメージを向上させることが大事だと考えます。やはり、他人の目を過剰に意識してしまっている人の多くは、セルフイメージがとても悪いものになっている場合があります。

セルフイメージが悪い人は、自己否定感が強く、自分の至らないところや欠点の粗探しが癖になっているかもしれません。失敗したり落ち込んだりする度に、自分を過度に責めてはいないでしょうか?常に、できることやできたことよりも、できないことやできなかったことにばかりに目を向けているので、他人ばかりが輝いて見え、自分には価値がないと思うかもしれません。

では、どうやってセルフイメージを向上させるかですが、成功体験や達成体験を積んでいくことがベターかもしれません。

例えば、他人の目を意識しずぎていて、外に出るのが怖い。買い物に出かけるにも億劫になる状態だったとします。そこで少し勇気をだして、外にでる。それだけでも成功なのです。「できない」と思い込んでいることを「できた」に変え、それを積み重ねていくと、「自分は勇気のあるチャレンジャーだ」「自分はやればできる人だ」などと思えるようになるかもしれません。

しかし、成功体験や達成体験は、すぐに忘れてしまいます。ネガティブな感情は心に強烈な印象を残すので、いつまで経っても忘れることはなかったり、ふいに思い出したりするものですが、成功体験等で得た良い感情は通り過ぎるように忘れてしまいがちです。 すぐに忘れてしまっては積み上げていくことには繋がらないので、できれば、成功体験や達成したことをノートに書いて書き溜めていくと良いでしょう。 そして日頃からノートに書いたことを読み直し、自信をつけることで、自分のセルフイメージも向上していくかもしれません。

他にも、自分の良いところや魅力について、もっと理解を深めてみてはいかがでしょうか。光と影、隠と陽があるように、どんなものにも二面性が存在します。何が言いたいかと言うと、あなたが勝手に「自分の短所」と捉えている特徴も、実は視点を変えてみると「長所」でもあるということです。

例えば、『暗くて大人しい性格』について自己嫌悪を感じていたとしましょう。周りの人のように明るく社交的になれないことに対して、自分を責めていたとしますね。しかし、視点を変えてみると、暗くて大人しい性格は、『落ち着きがあって地に足がついている』と捉えることもできます。自分では短所であり欠点と思い込んでいる部分も、実は他人から見ればとても素晴らしい魅力に見えていることも十分にあるのです。「自分のここがダメ」と思い込まずに、少し視点を変えて、俯瞰して自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。 自分の良いところや魅力について理解を深めることで、自然にセルフイメージも向上していくことでしょう。

他人の目を意識しすぎる癖を根本から見つめ直すためには

他人の目を意識しすぎて苦痛を感じてしまう人の多くは、きっとずっと昔から『人の目を気にする癖』があったからかもしれません。

例えば実際のカウンセリングの現場で多いのが、『幼い頃からずっと親の目を気にしていた』という人は、大人になってからもその癖が抜けずに、親の変わりに恋人や伴侶、職場の上司や同僚、友達、はたまた街を歩いている人の目を意識しすぎる傾向にあります。 例えば、親が過干渉で色々なことに口出ししすぎる場合、子どもは自分の色を出すのを諦めて、親の言うことに従うようになります。親に怒られない、注意されないことが最善の選択となるので、親の目を気にして自分の在り方を作っていくのです。それがいつの間にか自分のパターンとして現れるようになり、大人になっても子どもの時と同じように誰かの目を気にしてしまうようになります。

他にも、いじめの経験が影響したり、過去の出来事が傷となって、何らかの影響を及ぼすこともあるようです。 他人の目を意識しすぎることを根本から見つめ直すためには、カウンセリングを利用しても良いかもしれません。カウンセラーと話しをすることにより、今まで自分では気づかなかったパターンや癖などについて理解が深まり、解決方法が見つかるかもしれません。話すだけでも、苦痛の感情が和らぎ、楽になることもあります。是非、ご自身のメンテナンスとして『カウンセリング』を取り入れてみてはいかがでしょうか。