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男性・女性のウソに潜む心理

更新日: 2020/04/14

この世の中、ウソをついたことがないという方はいないと思います。
ウソについて、ドイツの心理学者であるシュテルンは「ウソとは、だますことによって、ある目的を達成しようとする意識的な虚偽の発言である」と定義しています。
このように何らかの意図をもって意識的にウソをつく時、男性と女性では、異なる点がいくつか見られます。 今回は、男女のウソに潜む心理について考えていきましょう。

男性と女性、ウソつきなのは・・・

男性と女性、ウソつきなのは果たしてどちらなのでしょうか。 都内の大学生と社会人を対象に、「ウソ(思い出せる、または印象に残っているウソ)をついたことがあるか?」という調査が行われました。その結果が以下の通りです。

【大学生】 【社会人】
男性 64% 72%
女性 86% 85%

この結果を見る限りでは、女性の方が男性よりウソつきであることが推 測されます。また、「これまでどのようなウソをついたことがあるか」という問いに対しては、女性の方が多くの体験談を記述したことがわかりました。

また、ウソをつく時のモチベーション(動機づけ)にも男女の違いがあることが分かっています。
女性はウソだとバレたくないという気持ちが強いため、相手に疑われないようにするにはどうすれば良いかを懸命に考える傾向があります。例えば、話のつじつまが合うようなストーリーを考えたり、友達に口裏を合わせてもらったり…。ウソをつく時のモチベーションは男性よりも女性の方が高いと言えるでしょう。男性がウソをつく時は、準備をすることは少なく、とっさにウソをつく場合が多いようです。

男性・女性のウソをつく心理とは?

ウソは、以下の12種類に分類できると言われています。

予防線・・・予測されるトラブルを事前に避けようとする嘘
合理化・・・失敗した時などに言い訳をする嘘
その場逃れ・・・一時しのぎで苦し紛れに言う嘘
利害・・・主に金銭問題などで、自分が得をする形にもっていこうとする嘘
甘え・・・自分を周囲に理解してもらいたくてつく嘘
罪隠し・・・自分の犯した罪を隠そうとする嘘
能力・経歴・・・相手より優位に立つためにつく嘘
見栄・・・自分をよく見せるためにつく嘘
思いやり・・・相手を傷つけないようにつく嘘
ひっかけ・・・からかいや冗談などでつく嘘
勘違い・・・自覚はなくても、知識不足などから結果として嘘になってしまうもの
約束破り・・・意図的でなくても、約束が果たせなかったりして結果として嘘になってしまうもの

人はどのウソをつきやすい?

それでは、人はどのウソをつくことが多いのでしょうか。
都内の大学生と社会人を対象に行われた調査では、大学生の女性と社会人の男女の一位が「予防線」という結果が出ています。(ちなみに大学生の男性の一位は、その場逃れでした)

男性と女性の違いはあるの?

それでは、男女がつきやすいウソについてそれぞれ見ていきましょう。

男性の場合、「見栄」や「利害」を意識したウソが上位となっていました。このことから男性は、表面的で打算的な傾向があることがわかります。つまり、男性は相手との関係を悪化させないようにしようとしつつも、自分をよく見せたい、相手より優位に立ちたいという思いからウソをつくことが多いのです。
一方、女性の場合は、「予防線」の他に「合理化」や「その場逃れ」のウソが上位に入っていました。このことから、女性は、人間関係の悪化を防ぐと共に自分自身を守ろうとする傾向が強いことがわかります。つまり、女性は、相手との関係をうまく保つためにウソをつくことが多いのです。また、女性は「思いやり」のウソをつくことが多いこともわかっています。この結果にも、相手との関係をうまく保っていきたいという気持ちがよく表れています。

ウソがバレた・・・ウソを見抜くのが得意なのは、男性?女性?

アメリカの心理学者であるローゼンタールは、人の共感能力を調べるために、非言語的感受性テストを行いました。その結果、相手の表情や動作など非言語的ヒントから感情や心理状態を読み取る能力は、男性より女性の方が優れていることが分かりました。
では、なぜ男性より女性の方が優れているのでしょうか。理由は2つあります。まず、恋愛などの対人関係において、昔から女性は男性よりも受け身的な立場になることが多く、そのため人の非言語的なヒントにも敏感になったのではないかと考えられています。
もう一つは育児による影響です。昔から育児は母親が担うものと考えられていました。そのため、言葉が話せない赤ちゃんを健康に育てるには、母親がちょっとした表情の変化やしぐさを敏感に感じ取る必要があったことから、感情や心理状態を読み取る能力が発達したのではないかと考えられています。
男性で、どうしてもバレたくない秘密を抱えている方は、気をつけてくださいね。

ウソを見抜く方法は?

女性より男性の方がウソを見抜くのが苦手ということは先ほどご説明しましたが、男性でもウソを見抜く方法はあります。 人は誰しもが、ウソをつくと少なからず良心の呵責やバレないかという不安から、無意識のうちに何らかのボディランゲージを取ることが多くなります。 「表情を観察すればウソをついているか分かる」と考える方もいるかもしれませんが、一般的に人は、ウソをついた時、バレないように表情を作ることが多いので、顔ではなくて体の動きを見るようにしましょう。表情を作っている分、他の部分がおろそかになり、ボディランゲージにウソのサインが表れることが多くなります。 それでは、早速ウソをついた時のサインを見ていきましょう。

1.手振りが少ない、また手を隠している
人は手の動きでウソを見破られないようにするために無意識に手振りを少なくしたり、手を隠そうとしたりする傾向があります。
2.顔に触るしぐさが増える
 ウソをつく時には、顔の中でも特に口と鼻を触るしぐさが増えます。ウソは口から出るので無意識にそこを隠そうとして、口の周りを触ったり、指でかいたりすると考えられています。ウソをつくときに、鼻がふくらむ人も多く、鼻に触る人も多いようです。
3.足がよく動く
ウソをつく時には、貧乏ゆすりをしたり、頻繁に足を組み替えたり足の動きが落ち着かなくなることが多いです。しかし、話に退屈していたり、話を早く終わらせたい時にも足の動きは落ち着かなくなるので、足がよく動いているからといって、ウソをついていると決めつけるのはやめましょう。
4.うなずく回数が増える
会話が途切れた時に、ウソがバレるのではないかと不安を覚えるので、うなずくことで、相手の会話を促そうとします。
5.距離が離れる
相手が親しい人で、いつもは近くで会話しているのに、普段より距離が離れているという場合は、もしかしたらウソをついているかもしれません。ウソがバレたくないという理由で人は無意識に距離を取ろうとします。

ウソがバレてしまったら、どうする?

隠していたウソがバレてしまった時、ウソをウソと認めなかったり、ウソを重ねたりするのは得策ではありません。もし、バレてしまったらいさぎよく謝りましょう。また、その際は 言い訳をしないように気をつけましょう。言い訳をすることで、相手の怒りがさらに倍増してしまう可能性があります。

ウソがバレてしまった時の謝り方

男性の場合、ウソをつかれたこと自体に怒る傾向があります。
そのため、男性に謝る時は、ウソをついた事実に対して謝るようにしましょう。
女性の場合、ウソをつかれ、自分自身が傷つけられたことに対して怒る傾向があります。そのため、女性に謝る時は、傷つけてしまったことに対して謝るようにしましょう。
男性・女性のウソに潜む心理についてご紹介してきましたがいかがでしたか?
相手のしぐさや振る舞いから隠れた本音を学べる行動心理学の講座もあります。こちらは、通信講座ですので、家でお好きな時に勉強することができます。興味のある方はチェックしてみてくださいね。

<参考書籍>

面白いほどよくわかる!恋愛の心理学 渋谷昌三 西東社 2016

このページのライター紹介

かたこりこ:
大学では心理学を専攻。卒業後は、ラジオ番組の原稿やフリーペーパーの執筆、教科書系出版社勤務などを経て現在に至る。趣味は読書、映画・お笑い鑑賞。東京都出身。冬生まれだけど、寒いのは苦手です。