心理資格ナビ
ゼロからスタート!心理カウンセラーを目指す方へ ゼロからスタート!心理カウンセラーを目指す方へ

心理カウンセラー資格の特長を丁寧に教えます!

更新日:2017/04/06

心理カウンセラーとは

心理カウンセラーって?

心理カウンセラーとは、相談者の「悩み」に対して、「カウンセリング」や「心理療法」などのアプローチを用いながら改善に導く、メンタルケアの専門家です。医師による「治療」と明確に区別されており、話を聞くこと(傾聴)により、相談者自身の力で解決の方向性を見出してもらうことが主目的とされています。

このページでは、初心者がゼロから心理カウンセラーを目指すために何が必要なのか、順序立ててまとめています。
少し難しい用語もありますが、なるべくわかりやすく書いていきます。

心理カウンセラーになるには?まずやることとは?

心理カウンセラーになるために、絶対に必要な資格はありません。そのため極端な話、未経験者でも今から「心理カウンセラー」と名乗ることができるのです。

しかし、名乗ることはできても、プロのカウンセラーとは言えないですよね。カウンセリングの技術を身に着けながら、臨床経験を積むことで着実に成長していけるのです(臨床経験とは、カウンセリング現場での経験を指します)。

経験を積むといっても、いきなり相談相手を探したり、相談に乗ることは難しいはずです。そこで、まずはカウンセリング技術を学ぶことが先決です。

カウンセリング技術はどこで学べるのでしょうか?現在、日本にはカウンセラー養成のための学校や、カウンセリングに関する認定資格が数多く存在しています。まずはこれらを知ることから始めましょう。

どうして心理の資格はたくさんあるの?

心理カウンセリングやメンタルケアに関する資格は無数にあります。というのも「心理カウンセラー」は、「保育士」や「美容師」のように確固たる国家資格が存在しておらず、定義があいまいなのです。当然、個人でのスキルレベルにも差がでてしまい兼ねません。

カウンセラーとして働くためには、スキルがあるということを何かしらの形で証明した方が、箔がつきますよね。そこで既に第一線で活躍しているカウンセラー達が、スクールや民間団体を立ち上げ、独自の認定制度を作った経緯があります。

資格は、一定のスキルを証明してくれますが、民間資格ということもあり、取得してさえいればカウンセラーになれるという甘いものでもありません。次の項目で資格の種類や学習範囲について説明していきます。

※2016年現在、「公認心理師」という国家資格を設立する法律(公認心理師法)が成立しており、2017年に施行予定とされています。詳細はまだ決まっていない部分もありますが、心理の国家資格が誕生することになります。

失敗しない資格講座選びとは

心理カウンセラーの役割

講座を選ぶ前に、まずは心理カウンセラーの役割について理解する必要がありますね。

メンタル面の問題は、病理的なものと、そうでないものに分けられます。精神病や神経症など、病気が原因の場合は、医師による治療が必要です。当然、医師以外が治療行為をすることは禁じられています。

ただし必ずしも治療が一番有効な手段とは限りません。各種心理療法を用いることで投薬などに頼ることなく状況がよくなる可能性もあります。
さまざまな手法が研究されていますが、基本的には心理療法は臨床心理学に基づくアプローチのことを指します。

一方、健常者でも心理的な問題(悩み)を抱えることがあります。これらをカウンセリングを通して解決に導くことも心理カウンセラーの役割の一つです。

「悩みを解決する仕事」と思われがちですが、相談者が必ずしも悩みを持っているとは限らず、今よりも更に成長したい方の能力開発なども役割に含まれます。また、カウンセラーが「解決させる」のではなく、解決するのは相談者自身であり、そのサポートを行うのが原則です。 現役カウンセラーに実際の役割と需要について聞いてみました。

プロからのコメント

たまき: カウンセラーによってスタイルも異なりますが、クライアントの問題や悩みの根源を分析し、心の傷や痛みに寄り添って傾聴を主とするスタイルが一般的です。海外の先進国では、比較的気軽にカウンセリングサービスを利用する風潮があり、カウンセラーという仕事が社会的にも認められていますが、日本では未だ抵抗がある人も多く、そこまで浸透していないのが現状です。

しかし昨今では、テレビ番組に心理カウンセラーが登場してタレントの心理を分析したり、カウンセリングを行うこともあり、徐々に職業として受け入れられるようになってきました。本屋さんに行くと、カウンセラーの著書も多くみられます。今後はもっと心理カウンセラーの需要が増えていくのではと予測されています。

心理カウンセラー資格の種類

心理カウンセラー資格は、世間に広く浸透している有名な資格から、各スクールが認定する独自の資格など、さまざまなものが存在しています。また知名度だけで資格の有用性を判断することもできません。求められるカウンセリングは、相談者によって違いますし、学術的なアプローチも諸説あり、どれが正解とは言えません。

先ほどの役割をもとに、それぞれ何を学べる資格なのかをまとめました。まずは、資格の名前と運営主体の一覧です。
※一部の資格を抜粋して掲載しています。

団体 資格・検定
文部科学省・厚生労働省(国家資格) 公認心理師
※2017年9月15日までに施行予定
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会 臨床心理士
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 産業カウンセラー
一般社団法人全国心理業連合会 プロフェッショナル心理カウンセラー
公益社団法人日本心理学会 認定心理士
一般社団法人スクールカウンセリング推進協議会 ガイダンスカウンセラー
一般社団法人学校心理士認定運営機構 学校心理士
日本NLP協会 ほか NLPプラクティショナー
メンタルケア学術学会 メンタルケア心理士(R)
メンタルケアカウンセラー(R)
一般財団法人メンタルケア協会 精神対話士(R)
中央労働災害防止協会(中災防) 心理相談員
※正確には資格ではなく研修です。
NPO法人日本カウンセリング普及協会 認定心理カウンセラー(2級・1級)
日本心理学アカデミー 心理コンサルタント
心理カウンセラー初級/中級/上級
メンタルトレーナー2級/3級

臨床心理士について

心理系の国家資格の成立に時間を要した中、心理職の最高峰の資格として業界を引っ張っている資格が臨床心理士です。日本では最も難しい心理の資格と言われています。臨床心理査定(アセスメント)や臨床心理面接などの専門業務を持ち、幅広い分野で活躍しています。 最短で資格を取得するには、指定大学院を修了するルートになり、臨床心理学系の修士号を取得したあとに、受験が可能になります。大学から計算した場合、大学4年+大学院2年+受験期間1年と、計7年を要します。大卒者の場合は、入試に合格すれば大学院に入ることができます。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ★半分 4.5
最難関ということもあり対象となる領域が広いので、カウンセラーとしてオールマイティな力を身につけたい方や、学問として突き詰めて勉強したい方には是非目指していただきたい資格となります。職場は主に精神科、心療内科などの病院です。また、スクールカウンセラーの募集要項に臨床心理士が書かれていることも多いです。取得に要する期間と国家資格でない点はネックです。

公認心理師について

公認心理師は日本初の臨床心理分野の国家資格です。その運用実績がまだない中で、今後どのように広まっていくかは未知数ですが、心理職における国家資格の誕生は多くの関係者に望まれた結果であり、その活躍が期待されています。業務範囲や取得条件は臨床心理士と性質が似ており、所定の学位が求められます。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ★半分 4.5
カウンセラーになりたい方におすすめの資格であるかどうかは、まだ判断しかねますが、待望の国家資格ということで期待を込めての評価です。公的機関への就職を考える場合、今後応募資格に必ず登場するものと推測されます。いわゆるカウンセラーとしての活動をする場合、この資格の有無が直接仕事に影響することはほぼないでしょう。

産業カウンセラーについて

産業カウンセラーは働く人の援助を行う専門家と定義され、企業でのメンタルヘルス対策やキャリア形成支援などが主な領域です。産業カウンセラー養成講座を受講するか、大学などで指定科目の受講をすれば受験資格を得られ、試験に合格すれば資格を取得できます。臨床心理士と比べて敷居は低く、知名度もそこそこあります。かつては公的資格の一つでしたが、現在は民間資格です。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
カウンセラーとして活動される方もいますが、企業活動と密接に関係するため、管理職や人事担当者のほか、女性だと看護職や事務職などの方も取得しているようです。取得する前にどのように生かしていくのかはイメージしておいたほうが良さそうです。

NLPプラクティショナーについて

NLPは、日本語で神経言語プログラミングと訳される心理学のことで、心理療法の一つとして用いられています。「言語」と名の付く通り「言葉」と「思考」の作用を体系的に学ぶ実践的な心理学です。NLPの資格で一番知られているものがNLPプラクティショナーです。著名な政治家、スポーツ選手、コンサルタントなどが取り入れていることが話題となりました。セラピースキル、カウンセリングスキル、コーチングスキルなどをまんべんなく学習するので、カウンセラーとしてはもちろん、家庭や職場など活用シーンが豊富です。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
複数の民間スクールが認定講座を開講しています。知名度が急激に上がった分、詐欺まがいの事案も発生しているようです。騙されないように、取得までの期間や受講料などを、よく吟味して選ぶことをお勧めします。

認定心理士について

認定心理士は、主に大学の心理学科などで単位を履修した際に、心理学の基礎的な知識を習得した証として発行される民間資格です。「最小限の標準的基礎学力と技能を修得」とあるように、取得難易度は高くなく、無試験で取得できる資格です。

オススメ度: ★ ★ ★ ☆ ☆ 3.0
学生向けの資格であり、社会人がわざわざ取得を目指す必要はなさそうです。

その他の資格

上記で知名度の高い資格を紹介しましたが、多種多様なカウンセリングスキルや心理療法が存在するので、心理系の資格は挙げたらキリがありません。ほかにも学ぶ価値のある講座はたくさんあります。

公的機関や医療機関の募集要項には大学院卒の学歴が必要な「臨床心理士」が書かれていることが多いですが、通常のカウンセリング現場において どの資格を取得しているかはそこまで重要視されません。

一般的なカウンセラー養成学校では、独自認定の資格を一応用意はしていますが、重要なのは独自のカウンセリング技術や研究している心理療法のノウハウです。資格名で選ぶよりは、学校の理念や方針で選ぶべきでしょう。通学が難しい方には、メンタルケアカウンセラー、メンタルケア心理士など通信講座で人気の講座もあります。

これから講座の検討を始める方は、面倒くさがらずに、是非いろいろな講座を検討してみてください。パンフレットを取り寄せると学校の個性が本当によくわかります。新たな一歩を自信をもって踏み出せるように、自分に合うスクールを探しましょう。

心理資格の取得を目指すきっかけ

心理職を目指す方の意気込み

独自のアンケート調査で、138名のカウンセラー志望者から心理の資格を取ろうと思ったきっかけを聞きました。これからカウンセラーを目指す方の参考になればと思います。

グラフ1
活躍の場 きっかけ 割合
カウンセラーとして 心理カウンセラーになりたい 29.5%
自身の心の病の経験を活かしたい 18.9%
カウンセラー以外の職種で 医療看護に活かしたい 13.6%
介護職に活かしたい 11.4%
現在の仕事に活かしたい 7.6%
子育て支援に活かしたい 3.8%
その他 心理学に興味がある 8.3%
身近な人のケアに活かしたい 6.8%

約半数がカウンセラー志望

今回のアンケート結果では、全体の48.5%の方が仕事としての「カウンセラー」を目指していることがわかりました。

グラフ2

また、その内18.9%の方は、うつ病などの心の病気を経験されている方で、克服された方と現在進行形の方とどちらもいらっしゃいました。自身の体験から同じような悩みを抱えている人の手助けをしたいと考える方が多いようです。いくつか実際の声をご紹介します。

◎心の悩みの経験がある方
・自分自身も精神科へ5年ほど前から通っています。通院していく中で、心理について興味が深まり勉強してみたい気持ちが強くなりました。だいぶ落ち着いてきたので、挑戦してみようと思いました。(29歳・女性)
・3年間の引きこもり時代に、精神疾患を抱えていましたが、現在は誰も信じてくれないくらい社会復帰できています。自分の経験を生かして人のために働きたいと思います。(29歳・男性)

プロからのコメント

たまき: 心の悩みは時によっては長期化しやすく、自分一人の力では回復できないことが多いです。しかし、医師、家族、親友など身近な人に支えられて状況が少し良くなってくると、今度は自分が同じ境遇の人を助ける立場になりたいと思うのは必然かもしれません。お世話になった人を目指したいという気持ちがでてくるそうです。自分が暗闇から抜け出せた方法は、カウンセラーとして自分にしかない武器になりますので、是非頑張っていただきたいです!


◎悩んでいる方を身近に見てきた方
・小学校教員を約28年勤め、先日退職しました。小さい子供たちはたくさんの悩みを抱えており、スクールカウンセラーなどと共に見守っていましたが、家庭環境の悩みなどでは、保護者達も同じように困っていることが多い現実を目の当たりにしてきました。こうした保護者とどう向き合っていけばいいのか、教師の立場の私もすごく悩んできた経緯があります。今は、退職して時間に余裕がある状態なので、心理学を改めて学習した上で、こうした状況に対して自分が何かできないものかと考えています。(52歳・男性)

プロからのコメント

たまき: スクールカウンセラーは、児童、生徒の不登校やいじめなど心理面での援助を必要とする子供たちのケアをします。しかし、その保護者のケアは基本的に対象外です。こうした問題に着目されたのは、学校の先生の経験があるこそだなと思いました。親世代のケアはまさにカウンセラーの仕事の一つです。教師経験は間違いなくカウンセリングに活かせますので、プロを目指す養成スクールに通うことをおススメします。
※一部の市区町村では、保護者もスクールカウンセリングの対象になることもあります。


◎年齢面でのメリットを感じた方
・カウンセラーは年齢関係なく続けられるお仕事だと思います。今は、まったく違う業種で体力勝負なところがあるのですが、年齢を重ねるにあたってこのままで大丈夫かなと思うようになりました。友人が何かうまくいかないと気持ちが落ち込んでしまうことがあり、カウンセラーに興味を持ちました。いろんな人の心の闇や重荷から、少しでも早く抜け出せるお手伝いが出来たら、素敵だと思います。(47歳・女性)

プロからのコメント

たまき: カウンセラーには特に年齢の縛りはありません。20代のカウンセラーもいますし、50歳になってから初めてカウンセラーになる方もいらっしゃいます。相談者も自分より経験が豊富な年上の方に相談したいと思う傾向があるので、ずっと別の業種で働いていた方が心理カウンセラーを目指しても全然遅くないと思います。体力もそうですが心の体力も必要なので、決して楽な仕事ではありません。しかしとてもやりがいのある仕事なので、是非頑張っていただきたいです!

ほかの仕事で活かす道も

カウンセラー以外の仕事に活かしたいという方も全体の36.4%いらっしゃいました。

グラフ3

多いのは医師や看護師などの医療機関に勤務する方、介護施設で働く介護職員などです。そのほかにも、保育士、整体師、セラピストなどいろいろな職種の方が興味を持っているようです。

自分のため、身近な人のためにも

先に紹介したような何らかの仕事に結び付けて学びたい方のほかに、自分のためや身近な人のために学ぼうとしている方も少なくないようです。

グラフ4

いくつか実際の声をご紹介します。

・家族にも、友人にも、心を解放する事がなかなか出来なくて悩んでいる人がいます。私にできる事をしてあげたいと言う気持ちが段々強くなっています。(50歳・女性)
・昔からの友人がうつかもしれません。病院の診断を受けたわけではないようですが、自分でも気になってしまい、詳しく勉強してみたいと思い、心理学系の講座を探しているところです。自分だけで解決できる問題ではないと思いますが、多少でも気持ちや考え方を理解してあげられればと思います。(37歳・男性)
・小さな子供がいる専業主婦です。将来的に子供のためのメンタルケアを学べたらいいなと思いました。なかなか学校に通う時間は作れそうにないので、カウンセラー養成講座というよりは、心理学のセミナーや通信講座がいいかなと思っています。(24歳・女性)

プロからのコメント

たまき: カウンセラーは目指さず、自分のため、家族や友人のために心理学を勉強してみたいという方もいらっしゃいます。もちろん本屋にも心理学の書籍はたくさんありますが、もうワンステップ上の勉強をしたい方は、通信講座のほかに1dayレッスンを開いているスクールもあるので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。また、短期講座をきっかけに、プロを目指したくなる人も実は多いです。まずは気軽に始めてみましょう!