心理カウンセラーの求人は少ない?リアルな体験談を交えて紹介!

心理カウンセラーの求人は少ない?リアルな体験談を交えて紹介!心理カウンセラー
心理カウンセラー
このページの監修者
古今堂 靖

公益財団法人「関西カウンセリングセンター」理事長。
2001年に同法人に入職以来、NPO法人キャリアコンサルティング協議会の立ち上げや、キャリアコンサルタント国家資格化の業務に従事。
センター業務の他、キャリアコンサルタント、心理カウンセラーなどの養成講座を企画・運営。また相談事業も展開。

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心理カウンセラーの求人の現状と働き方について

スクールや大学院に通って心理学を勉強した後、心理カウンセラーとしてどのように活動していけばいいか?と心配される方も多いと思います。

実際に心理カウンセラーとして活動する方にもインタビューしてみましたので、これから心理カウンセラーを目指す方はぜひ参考にしてみてください。

心理カウンセラーの求人の現状

単刀直入に申しますと、心理カウンセラーの求人は多いとは言えません

また、非常勤パートの募集が多く、正社員の募集になると臨床心理士公認心理師などの難関資格を持っていることが条件になっていることがほとんどです。

大手求人サイトなどを見ると、心理カウンセラーの時給は1,000円~3,000円と幅があり、その中でも1,000円~1,500円ほどの求人が多いようです。

また、正社員では月給20万円~27万円前後の求人が多いように見受けられます。

求人は多くないが、働き方の選択肢は多い

求人が多くないのは否めませんが、心理カウンセラーはやフリーランス起業など、多様な働き方ができるという点では優れている職業だと思います。

例としていくつかのパターンをご紹介します。

  • 企業内のカウンセラーとして、いくつかの企業と契約をする
  • 自身のカウンセリングルームを立ち上げる
  • SNSカウンセラーなどオンラインで対応できるカウンセリング業務を中心におこなう
  • カウンセリングプラットフォームにカウンセラー登録をして依頼を受ける


その他にも心理カウンセラーそれぞれのやり方があると思います。

このように、自分に合った働き方を選択できることは心理カウンセラーのメリットではないでしょうか。

なぜ少ない?今後の需要はあるか

日本は、諸外国に比べると心のケアの面ではかなり遅れをとっています。

他の先進国では、心理カウンセラーはもっと身近でかつ気軽に利用できる存在です。特に大きな悩みや相談事がなくても、セルフマネジメントの一環として心理カウンセラーを利用することも多いようです。

それでも日本も少しずつではありますが、メンタルケアの重要性を考える人が増え、心理カウンセラーの需要が大きくなってきています。

ひと昔前の1990年代頃と今を比べると「カウンセリング」「心理カウンセラー」という言葉も様々な場面で聞くようになりました。

心理カウンセラーの将来性

これから先の十年、二十年後は今よりもっと心理カウンセリングが必要とされる社会になっている可能性が十分にあり、それにともなって心理カウンセラーの求人も増えてくる可能性があります。

ハローワークや転職サイトなどで、もっと一般的に「心理カウンセラー」の職が見つかる時代がくれば、今よりもさらに精神的に豊かに健康に生きていける時代になるかもしれません。

しかし冒頭でも説明したように、現在は心理カウンセラーの求人は少ないのが実情です。

ではスクールで心理カウンセラーになるための勉強した後は、どのように心理カウンセラーとして活動していく人が多いのか、実際の例を出してお話しをしたいと思います。

心理カウンセラーの求人に有利な資格は?

スクールで取得する各種資格

さまざまなスクールや協会などが認定する資格も、働き方によっては有利になります。

企業内で働く場合は従業員のメンタルヘルス支援に特化した資格を持っていると有利になると考えていいでしょう。

また、SNSカウンセラーなど非対面での相談業務を行う現場では基礎知識と共にSNSカウンセラーの認定資格があるといいでしょう

働く領域によって求められる知識と資格は違うので、国家資格を持っていないと完全に不利になるとは限りません。

自身がどのような現場でどのような人の支援をしたいのかを、しっかり考えて取得する資格を選ぶとよいでしょう。

公認心理師や臨床心理士

2017年施行の公認心理師法により国家資格公認心理師が誕生し、日本国内での心理カウンセラーの地位や職場環境はこれから徐々に変わっていくと推測されます。

心理カウンセラー関連の求人はパート・アルバイトでの募集から正社員の募集まで様々ですが、応募資格として、心理系の難関資格でありこれまでに実績のある臨床心理士の資格所得者を求めるところが多いです。

心理カウンセラーとして働きたい方は、臨床心理士の資格を持っていると応募先も広がることでしょう。また、今後は国家資格である公認心理師の募集もさらに増えていくと推測されます。

心理カウンセラーとして活躍するには?現役カウンセラー2名にインタビュー!

心理カウンセラーとして働くのに、知識と実践スキルはもちろん必須ですが、それだけでは実際には働き続けることはできません。

フリーランスの方は集客方法も大切になりますし、資格取得後も研修会へ参加して勉強したり、スーパーバイザーによる指導を受けたりなど、継続的な自己研鑽が必要です。

ここではスクールで学んで心理カウンセラーになった方と、大学院で学んで心理カウンセラーになった方へのインタビューをご紹介します。

フリーランスで活躍するT先生

フリーランスは集客方法も重要
私自身は社会人経験を経てから心理カウンセラーの門を叩きました。民間の心理カウンセラーを養成する学校で勉強後、フリーランスの心理カウンセラーとして活動しています

心理カウンセラーとして活躍するには、知識やスキルは必要ですよね。後は、集客方法さえ見い出せればフリーランスとして心理カウンセラーで活躍することも可能ですよ

今の時代はTwitterやフェイスブックなどのSNSを活用することで、集客も宣伝もできてしまいます

実際、私はブログを書いて、自分がどのようなカウンセリングをおこなっているのかなどの情報を小まめにアップしています。

自分に合った働き方を選べる
私のように、フリーランスとして個人で心理カウンセラーの活動をしている人は少なくありません。

私の知り合いの心理カウンセラーも多くは個人で活動されています。カウンセリングルームを借りてカウンセリングをおこなう人もいれば、スカイプやzoomという通信機能を使って全国各地の人を相手にカウンセリングをしている人もいます。また、どこかの団体に所属するといった手もあるようです。

心理カウンセラーが大勢集まっている団体に所属して電話カウンセリングをおこなうカウンセラーもいるようです。

私の知り合いの心理カウンセラーで、個人で活動しながら本を出版した人もいます。その本から人気に火がついて今や売れっ子のカウンセラーとして活動されています。

また個人で活動している内に、企業の方から「心理カウンセラーとして常駐してくれないか」という依頼がきて、企業内のカウンセラーとして働いている人もいます。

大学院を経て心理カウンセラーとして活躍するS先生

人とのネットワークが次の仕事につながる
私の場合は非常勤をかけもちし、クリニックでのカウンセリング、EAP企業での事務、小学校でのスクールカウンセラー、ニート支援団体サポートステーションでのカウンセリング&グループワークなどを経験しました。

レンタルカウンセリングルームを借りて個人カウンセリングを実施していたこともあります。

仕事をしてネットワークが広がると、そこから次の仕事につながるように感じています。

例えば小学校勤務時代にお世話になった副校長先生に研修依頼をいただいたり、クリニックでの同僚から在宅の仕事をやってみないかと言われたり、サポートステーションの元上司から産後戻ってくるよう声かけがあったりと、一度働き始め、そこで信頼関係を得られれば、そこから次につながっていきます

常勤として働く臨床心理士の友人の例では、精神科病院、クリニック、カウンセリングルーム、EAP企業、障害者職業センター、NPO、家庭裁判所調査官など勤務先は多岐に渡ります。

臨床心理士を持っていない友人でも、社会人経験を活かしてキャリアカウンセラーとして就労に関する面談や企業研修を行っていたり、産業カウンセラーとして協会のお仕事や、大学の相談室や講師をしている方もいて、やはり人とのネットワークを通じて少しずつ仕事が広がっていくと話していました。

自己研鑽は必須
心理カウンセラーとして仕事をしていく上で、自己研鑽の姿勢は必須です。学会や研修会に参加して新たな知見を得ることは、自分を耕すことにも、クライエントのためにもつながります

毎年の大きな学会はもちろん、認知行動療法やマインドフルネス、自律訓練法、フォーカシング、家族療法、プレイセラピーなど様々な研修会にも参加してきました。心理学のトレンドにもアンテナを張るようにし、研修に参加できないときは本を読むだけでも時代に追いつこうと努力しています。

またNLPや交流分析、EMDRなど自分にとって新たな方法に関しては、興味や仕事の必要に応じて時間の許す限り取得していきたいと思っています。

まとめ

求人情報が少ない現状はありますが、心理カウンセラーとしてどのようなことを行っていきたいか、どのように活躍したいかなどをイメージすること最初の一歩だと思います。

そこから、身につけるべき知識・スキルを整理し、学び始めてみてはいかがでしょうか。

そして心理カウンセラー関連の資格取得を目指し、勇気を出してカウンセラーとしての一歩を踏み出せば、そこからネットワークが広がっていくかもしれません

おそらく社会の潜在的に心理カウンセラーのニーズは高いのですが、誰に頼んでいいのかわからないのが現状で、いろんな現場で信頼に足る人物だと思ってもらうことができれば少しずつ仕事の幅が広がっていくのではないかと思います。

ライター紹介
城川 光子

1985年、東京生まれ。私立渋谷幕張高等学校、上智大学文学部、関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻。
公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラー試験合格。都内の心療内科クリニックでのカウンセリング、公立小学校でのスクールカウンセラー、ニート・引きこもりの就労支援施設でのグループワーク等を経験。
「全ての気持ちがあなたの大事な一部」をモットーに、本人の気持ちに寄り添ったカウンセリングを心がける。
二児の母でもあり、5歳と1歳の息子たちを前に、怒ったり落ち込んだりする自分と悪戦苦闘している。

※城川光子の監修ページには、監修者情報を表示しています。
※スクールや講座については、スクールに直接お問い合わせください。

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