座る位置で分かる心理とは?

座る位置 コラム一覧
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皆さんは会議や会食で座席が選べる場合、どんな位置を選んでいますか?
心理学では、「座る位置にその人の性格や気持ちが反映される」と言われています。今回は、「座る位置」で分かる心理についてご紹介します!

自分と相手の座る位置による心理

真正面

真正面に座るのは一見、親密な関係に思えますが、実は意見が対立し口論になりやすかったり、緊張しやすい位置とされています。
相手の顔を真正面から見ることになるので緊張しやすいのは想像がつきますね。また、相手に不満があり攻撃的になっている人は、真正面から威嚇するパターンが多くあります。

そのため、相手とまだ関係を築けていない場合や、苦手な相手の正面に座るのは避けた方が良いでしょう。逆に親密な相手や真剣な話をするときは正面に座るのが効果的です。

斜め向かい

斜め向かいに座るのはお互いに顔を合わせなくても不自然ではなく、相手と意見を対立させたくなかったり、緊張から逃れたい心理を意味します。

ただ、斜め向かいに座ったからと言って避けられているというわけではありません。楽しく話したい、または気まずい雰囲気を和らげたい時などに選択しやすい位置であり、その場を楽しみたいときに選択しやすい位置でもあるからです。

飲み会や大人数の集まりで隣に座るのは、相手を独占したいという気持ちの表れです。相手と会話したい、自分に集中してほしい心理状態が働いているのです。

また、身体的な距離も近いので、より相手を感じやすい位置でもあります。

離れた席

離れた席に座っている場合でも何度も目が合ったりこちらを気にしているようであれば、話したくても勇気が出ない、関係性が薄く話すきっかけがない場合があります。

しかし一方で、うるさいなどの不快感を感じているが直接言えない為、心理が目線に現れている場合もあります。

相手のしぐさから本音を確かめる方法

つま先の向き

相手が自分に興味を持っているかは、相手のつま先の向きを見ることで知ることができます。

話している時につま先が外側へ向いている場合、相手は自分の話に興味が無かったり、つまらないと感じていることが多いです。
逆につま先が自分の方に向いていれば、自分の話、あるいは自分自身に興味があると読み取ることができます。

視線

人間の心理が一番現れやすいのが視線です。見惚れてしまうといった表現もあるように、人は気になる人を目で追ってしまう傾向があります。

大勢でいる時でも相手がこちらを見ている場合は、脈ありの可能性が高いです。

まばたき

まばたきが多いのは緊張の表れです。

話している相手のまばたきが多いと感じるならば、相手は自分のことを意識しているかもしれません。

逆に嫌いな相手の場合、攻撃的な心理が働くため、むしろまばたきは減って相手をにらむような目つきになります。

座り方

相手の座り方からも心理を読み解くことができます。

相手が椅子に浅く座っている場合は、自分に警戒心を抱いている場合があります。まだ信頼関係が築けていないので、共通の話題を探すなどして警戒心を解くように努めてみましょう。

また、相手が足を組んで話を聞いている場合はつまらないという気持ちの表れであることが多いです。

恋愛で座る位置を効果的に応用する方法

レストランなどでのデートでは?

一般的によくあるのは対面席ですが、おすすめなのは横並びに座れるカウンター席 女性が男性の左側に座ると親近感がアップします。また、テーブル席の時も、斜め45度で、女性が男性の左側に座るのがベストです。

相手の左側に座るとさらに効果的

好きな人の隣に座るときは左側に座るとより受け入れてもらいやすくなります。

これは、左耳からの刺激は右脳に働きかけるためです。右脳はイメージなどの感情面を司っていますので、よりドキドキさせたり好意を刺激したりできます。

大勢の場合は斜め向かいがいい

大人数で集まる際はまず、斜め向かいに座るのがおすすめです。面と向かって話をせずに済みますので、まだ関りが薄い場合でも緊張せず、リラックスして話すことができます。

回数を重ねて共通の話題や趣味が見つかったら、今度は思い切って隣に座ってみましょう。先に紹介したように、左隣に座るとさらに親密度がアップします。

ビジネスで座る位置を効果的に応用する方法

会社の会議では?

真正面に座ると、敵対心が生まれやすくなるため、会議の時には自分の味方になってくれそうな人の正面に座るようにすると軋轢(あつれき)が生じにくくなります。
また、自分が座る両脇にも味方になりそうな人を配置できると、より会議がスムーズにいくはずです。

中央に座るのはリーダー意識が強い

会議で、自分から好んでテーブルの中央に座る人は、リーダー意識の強いタイプです。 中央は全体を見渡せる場所。そこを選ぶのは、集団の中でも中心にいたいと考えているからです。このタイプの人は、会議でなくても中央の席に座りやすい傾向にあります。

また、長方形のテーブルの場合、同じ中央でも、長い辺の中央に座るか短い辺の中央に座るかで性格は異なります。

*長い辺の中央に座る人
人のつながりや積極的な意見交換を重視するタイプです。長い辺の中央は、全体が見渡しやすい場所なので、一人ひとりの様子や、誰かが発言した時の反応などを把握しやすくなります。また、できるだけ多くの人に発言させたいと考えている時には、この席に会議の中心人物を置くと、議論が活発化しやすくなりますし、意見もまとまりやすくなります。

*短い辺の中央に座る人
自分がリーダーであることを強く意識しているタイプです。この席に座ると、自分のペースでメンバーを引っ張りやすく、出た結論をまとめやすくなります。手早く結論を出したい時や、あまり時間が取れない場合は、短い辺の中央に会議の中心人物を置くと良いでしょう。

その他のシチュエーションの座る位置と心理

謝罪する時には?

謝罪の時も、会議時と同じく、正面で話すと事態が悪化する可能性が高くなります。
うまく謝るためには、相手の左側から声をかけ、斜め45度の位置に立って謝罪すると良いでしょう。

時間帯も人の心に影響を及ぼす?

心理学では、時間帯も人の心に大きな影響を与えていると言われています。
例えば、お昼前は空腹でイライラしやすい時間なので、上司などに謝る場合は、この時間帯を避けるようにした方が無難です。

食後は、副交感神経が優位になるので、昼食後の14時くらいに謝ると、険悪なムードになりづらくなるでしょう。これは会社でなくても同様のことが言えます。夫婦の話し合いなども、お昼前はケンカになりやすいので避けた方が良いでしょう。

また、人は夕方になると疲れてきて、判断力が鈍くなるので、交渉事をする時は、夕方の時間帯に行えば成功率がアップすると言われています。

電車で

電車の複数掛けシートで、すぐ埋まるのは両脇の席ですよね。これは、なぜかというと片側に人が座ることがないから。

人には、他人との間に一定のスペースを空けておきたいという一種の縄張り意識のような心理「パーソナルスペース」があります。そのため、席が空いている場合は間隔を置いて座る人が多いです。

ただ、時にまったく他人とのスペースを気にしない人もいますよね。このような人は、普段の人間関係にも無頓着である可能性が高いです。そのため、他人のパーソナルスペースにずかずか入り込んでいきます。もしかしたら、相手からは一緒にいて落ち着かない、なれなれしいと思われているかもしれません。

飲み会や講習会で

自由に席を選べる講習会や飲み会などで、出入り口に座る人は、心に不安を抱えている人が多いです。自分はこの場になじめるのか、また受け入れてもらえるのかを必要以上に気にしているのです。出入り口に近い席を選ぶのは、その場からすぐに抜け出せるという無意識の心の表れなのかもしれません。

今回は座る位置の心理についてご紹介しました。ぜひ、日常の様々な場面で参考、活用してみてくださいね。

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【参考書籍】
神岡真司『ヤバい心理学』日本文芸社、2015年 P68~75
工藤孝文『- 女性専門の疲労外来ドクターが教える - 疲れない大百科』ワニブックス、2019年 P163~165

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