心理カウンセラーの給料・収入事情

心理カウンセラーの給料・収入事情心理カウンセラー
心理カウンセラー
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城川 光子

1985年、東京生まれ。私立渋谷幕張高等学校、上智大学文学部、関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻。
公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラー試験合格。心療内科クリニックでのカウンセリング、小学校スクールカウンセラーなどを経験。「全ての気持ちがあなたの大事な一部」をモットーに、本人の気持ちに寄り添ったカウンセリングを心がける。二児の母。

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心理カウンセラーは稼げるのか?

よく「心理カウンセラーは稼げるのか?」というご質問をいただくことがあります。
収入は人それぞれですから一概には言えませんが、単刀直入に言うと、独立開業して最初から食べていけるだけ稼ぐのは難しいかもしれません。

一般的に心理カウンセラーになるには、民間スクールを卒業するか、大学院を出て公認心理師や臨床心理士を取得するかになります。

例えば臨床心理士の就職先としては、医療機関41.9%や学校等の教育機関36.1%が中心で、ついで大学・研究所25.3%、福祉施設18.7%、産業・組織・労働8.3%、私設心理相談8.2%、司法・法務・警察3.7%などとなっています。
常勤33.8%、非常勤44.7%、常勤+非常勤13.8%といった割合で、非常勤の多さが特徴かもしれません。平均年収は公開されていないため不明ですが、年収300万円~400万円が全体の20%程度と一番多くなっています。
初任給は月収にして20~22万、非常勤の場合だと時給1,000~1,500円スタートが相場のようです。日本の女性の給与所得者の平均年収は293万円で、臨床心理士の75%は女性ですので、もしかするとそこまで低いというわけでないかもしれません。

もし個人事業主として活動する場合、民間スクールにしろ大学院にしろ、たくさん勉強して資格を取得したとしても、集客できなければ収入に繋がらないのが現実です。 いきなり「今日から心理カウンセラーとして独立開業しました!」と言っても、相談者は集まらないのです。

心理カウンセラーになれたとしても、数年は試行錯誤する人が多いようです。残念ながらその間に、現実の厳しさに直面して廃業するカウンセラーもいます。
最初から「稼ぐ」ことを目的とせず、まずは続けていくことを意識しながら活動することが大切です。

【参照:一般財団法人 日本臨床心理士会 『第7回臨床心理士の動向調査』】

心理カウンセラーが稼げるようになるには

月収や年収がどれくらいかは勤務日数や勤務体系によって全く異なります。

例えば、学校などの教育機関や民間の医療機関に時給制で勤務した場合、勤務時間がそのまま収入に反映されます。一方、個人でカウンセリングルームを持つ、あるいはレンタルカウンセリングルームを借りる、あるいはオンラインカウンセリングを私設で行う場合、完全歩合制のため、1日にどれだけ集客できたかが収入に反映されます。例えば平日は医療機関や教育機関に勤務、土曜日は個人事業のカウンセリングをするという働き方もあります。個人事業主のカウンセラーは、どうしても不確定要素が多い中、月あるいは年単位で自分の事業スケジュールを立てなければならないので、自身のマネジメント力も必要になります。

安定した収入を得るには、やはりクライアントを増やすことです。 誰でもできるクライアントを増やす方法は、ブログや自分のホームページを作成し集客することです。

最近ではSNSも活用されていますが、公式ブログやホームページがしっかり作られていると、それだけでクライアントとしては安心感があります。 自分がどんなカウンセラーなのか、どのようなカウンセリングを提供しているのかをアピールできる大事な場になります。クライアント候補の方は、割と頻繁にサイトにきてカウンセラーの書いた記事を読んでくれていることが多いので、サイトを作りっぱなしにせず、更新頻度を上げることも重要です。

一定の集客ができるようになったら、クライアントと信頼関係を築くことにより、口コミで評判が広がることも珍しくありません。

そのほか高度な事例もいくつか紹介します。 ・心理学スクールの講師や心理セミナーの講師、カウンセラーやコーチを対象としたコンサルティング業を生業とし、大きな収入を得ているカウンセラー ・本を出したり積極的にメディアに出ることにより、名前を多くの人に知ってもらって収入に繋げているカウンセラー 事実、年収が1000万円以上あるというカウンセラーもいます。

そのためには自身の「強み」を把握することも重要です。どんなきっかけでカウンセラーを目指そうと思ったのか、今までどんな経験をしてきたのか、どんな価値を提供していきたいのか、漠然としたままではなく明確にしていきましょう。社会経験が長いので、それを活かして働く人の手助けをしたい、キャリアを作るお手伝いをしたい、コンサルティングがしたい、子育ての経験を活かして親子関係に関することや子供のセラピーがしたい、自分自身が変わっていったプロセスをもとに、人が変わるお手伝いがしたいなど、きっかけや経験は千差万別なはずです。自分だけの強みを掘り下げ、自分の軸ができると、事業を援助してくれる人からクライアントまで、出会う人たちも変化していくように思います。

稼ぐ事例をいくつか紹介しましたが、最初から食べていけるだけの収入を得ることは簡単ではありません。 実際に、他の仕事と並行しながら2足のわらじで心理カウンセラーを副業としている人もいます。また、最初から収入を得ることを目的とせずに、自分の空いた時間に自由にカウンセリング業をおこなう人もいるようです。

でもそれは決して悪いことではないと思います。自分のペースでカウンセリングに携わることができていれば、何かのタイミングで転機が来ると思います。 「どうせ心理カウンセラーは稼げない」と諦めてしまうのは勿体無いです。地道ではありますが活動を続けることによって、少しずつ収入を伸ばしていくことが大切なことなのかもしれません。

収入を目的としない働き方

そもそも収入や稼ぎを目的として働くのではなく、ボランティアとして活動する道もあります。

心理カウンセラーになろうと思ったきっかけは十人十色だと思いますが、「人の役に立ちたい」「誰かをケアしたりサポートしていきたい」と考え、カウンセラーを目指した人が多いのではないでしょうか。

昨今では、電話の無償相談にかなり多くの需要があるそうです。例えば自殺防止の電話相談や青少年の悩みの電話相談、DV・パワーハラスメントといった家庭内トラブルの電話相談など、様々な機関や団体が無償で電話相談を受け付けています。 そのため相談を受ける側である、カウンセラーの募集も結構あるようです。実際にインターネットで検索をすると、「電話相談員ボランティア募集」の記事がたくさん引っ掛かります。充分に「人の役に立つ」仕事内容ですし、人をケアしたりサポートしたりすることが可能です。

たくさんの人の悩みや生の声を聴くことにより、自身のカウンセリングスキルが磨かれるかもしれません。本格的に独立開業し心理カウンセラーとして働くのはそのあとでも全く遅くはないでしょう。

>> 現役の”先輩”が語る「これからカウンセラーを目指す方に伝えたいこと」

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