心理カウンセラーの仕事はきつい?大変なこととやりがいをカウンセラーが語る

心理カウンセラーの仕事はきつい?大変なこととやりがいをカウンセラーが語る心理カウンセラー
心理カウンセラー
このページの監修者
城川 光子

1985年東京生まれ。私立渋谷幕張高等学校、上智大学文学部、関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻。
公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラー試験合格。心療内科クリニックでのカウンセリング、小学校スクールカウンセラーなどの職務経験。

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「心理カウンセラーの仕事ってきつい!?」
「どんなところが大変!?」

心理カウンセラーを目指す方にとって気になる、心理カウンセラーの仕事の「大変なこと」と「やりがい」について心理カウンセラーの城川先生にお話をお聞きしました。

心理カウンセラーの仕事はきつい?

きついと感じることもある!

「心理カウンセラーの仕事はきつい?」という質問に対して、結論から言うと、きついと感じることもあります

人によっては、「心理カウンセラーには相手の気持ちになりきってしまう同感ではなく、客観性を保ちつつ相手の思いを理解していく共感のスキルがあるので、きついとは思わない」という方もいます。

しかし、私個人としては、やはり相手のことを言葉だけでなく五感すべてで感じ取る仕事なので、少なからず相手の状態の影響は受けると感じています。むしろその影響を理解やカウンセリングの手掛かりにしている部分もあります。

時折、激しい感情をぶつけられるのが何度も続く憎しみや強い怒りのような強烈な負のエネルギーに巻き込んでくる時などは、さすがにきついと感じるときもあります。

話を聞くのが好きなので、やめたいと思ったことはありませんが、自分自身のケアもとても大事なので、リフレッシュ方法をたくさん持っておくのも重要だと思います。

心理カウンセラーの仕事でどのような点が大変だと感じましたか?

忍耐力が必要なところ

カウンセリングの本を読んでいると、良くなっていく事例が多いと多いますが、実際は膠着状態とも言いましょうか、変わらない事態が長期に渡ることも多く忍耐力が必要です。

もちろん悪くならないこと自体が大切なことですが、あまりに同じ悩みや状況を堂々巡りしていると、自分は役立っていないのではないかという無力感が湧いてくることもあります。

また、他罰的・攻撃的な方に「なぜすぐ良くならないんだ」など罵倒されたり、誰かのことを責める言葉を激しく延々とまくし立てられたりすることも。気持ちを受け止めつつ、自分の軸を見失わず、丁寧に現在の状態をお伝えする、次にどうすべきか一緒に考えるなど、そういった忍耐力も必要です。

収入が不安定であること

「もう少し雇用関係が安定するといいのにな」と思ったことは正直あります

クリニック、学校、ニート支援など、非常勤の掛け持ちをしていると色々な現場で経験が積めて幅が広がるのはいいのですが、年末年始やお盆などで収入が減ったり、社会保険に入れなかったりと、何かと守られていないなと感じることはあります。

学生時代の先生方に本当にこの仕事でいいのか、オススメしないぞと冗談めかして聞かれるのは、カウンセラーあるあるだと思いますが、それだけ収入は安定していない職業なので、好きでないと続かない側面はあると思います。

心理カウンセラーの仕事のどんな点にやりがいを感じましたか?

ご自身の道を歩んでいくのを見届けられるところ

相談者の本来の良さが輝いてくる時が一番嬉しいです。

様々な出来事があって自信を失っていたり、あまりの忙しさに疲弊してエネルギーが枯渇していたり…
来談の時点では悩みや疲れで見えなくなっていた自身の良いところや力強さが、しっかりとした休養や、カウンセリングでの気づきによって、発揮されていき、本来の道を歩まれていく場面は、何度体験しても嬉しいです。

人によっては内面的にも外面的にも人生の転換点と言えるような大きな変化があることもあり、ドラマチックに感じることもあります。

会社や学校に社会復帰して活躍されているのを伺うと、心からよかったと思いますし、とても元気をいただきます

相談者がご自身の気持ちに気づいていくところ

1つ目は長いスパンでの話でしたが、2つ目は1回1回のカウンセリング内で、相談者がご自身の気持ちに改めて気づかれる場面です。

皆、自分の気持ちぐらい分かってると思いがちですが、カウンセリングを通して、

「実はあの言葉に思ったより傷ついていた」
「本当は寂しかった」
「もっとこうして欲しかったのに言わずに無理していた」

…と、自分の本当の気持ちを発見されることはよくあります。

自分の本当の気持ちに気付いてあげるということは、自分を大切にするということにもつながり、自信を取り戻すきっかけになります。

カウンセリングが深まると時には、ゾーンに入るとでも言いましょうか、あたたかく満たされた感じで、相談者もカウンセラーも包まれ、すごく充実した瞬間に出会えることがあります。

自分を磨き続けられるところ

いろんな生き方や価値観と直にふれられ、視野が広がる一方、あらゆる問題と出会うことにもなりますので、勉強に終わりはありません

心理学の基本はある程度共通していますが、実際には様々な流派やセラピーがあり、私自身学び続けています。臨床心理士の更新もあるため、学会や研修も継続して受講しており、新たな知見を身につけるようにしています。

カウンセリングの世界には学び切ったというような終わりはないと思っていて、一生が様々な人との出会いであり、勉強であり、自分磨きですが、そのような生き方を自分自身でとても気に入っています

人の心の世界は本当に深くて多様で面白いです。

カウンセリングは大変でやりがいのある仕事!

カウンセリングをしていると、大変なこと辛いこともたくさんあり、反対に嬉しいことや、やりがいを感じることもたくさん起こります

収入面で安定するには常勤職を見つけたり、開業して軌道に乗せるといった努力と幸運が必要かと思いますが、大学院の同期のほとんどが心理職を続け、ライフワークとして取り組んでいます。やはりその根底には、人が好きであったり、役に立ちたい気持ちがあったり、話を聞くのが好きといったところがあるかと思います。

以上となりますが、これからカウンセラーを目指す人の助けになれば幸いです。

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