産業カウンセラーとは

産業カウンセラーとは?産業カウンセラー
産業カウンセラー
このページの監修者
城川 光子

1985年東京生まれ。私立渋谷幕張高等学校、上智大学文学部、関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻。
公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラー試験合格。心療内科クリニックでのカウンセリング、小学校スクールカウンセラーなどの職務経験。

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産業カウンセラーとは

働く人の心身の健康をサポート!心理関連の民間資格

産業カウンセラーとは、働く人(個人)と職場(組織)を支援する存在であり、そのための知識・技術をそなえていることを証明できる民間資格です。働く人が心身ともに健康を維持しそれぞれの個性と役割が十分に発揮されるように、従業員へのカウンセリングや職場のメンタルヘルス対策など、個人と組織の双方に働きかけて支援していきます。

産業カウンセラー試験は1991年に労働省の技能審査として認定され公的資格という扱いでしたが、2001年9月に厚生労働省の技能審査が廃止され、以降は一般社団法人日本産業カウンセラー協会が運営する民間資格となっています。民間資格ではありますが、数ある心理カウンセラー関連の資格の中で、知名度の高い資格の一つといえるでしょう。

ここでは、産業カウンセラーの資格を取得するまでの流れや、仕事内容などを紹介していきます。

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産業カウンセラー資格を取得するには?

受験資格をクリアし、産業カウンセラー試験に合格すること!

産業カウンセラー資格の取得をするためには、産業カウンセラー試験の受験資格をクリアし、試験に合格する必要があります。

1. 受験資格を得る(※産業カウンセラー養成講座の受講など)

2. 試験に合格する

3. 資格登録をする

産業カウンセラーの受験資格の取得方法や試験概要については下記で詳しく見ていきましょう。

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産業カウンセラー試験の受験資格

産業カウンセラー試験の受験資格は下記のとおりです。

産業カウンセラー受験資格
下記いずれかに該当する方に受験資格が認められます
・成人(試験日に満20歳)であり、産業カウンセラー養成講座を修了している方
・大学院で所定の専攻(課程)を修了、かつ所定の単位を取得している方

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産業カウンセラー養成講座について

通学+Web配信講義形式!期間は6ヶ月 or 10ヶ月

産業カウンセラー養成講座では、面接の体験学習Web配信講義の視聴などにより産業カウンセラーに必要な知識・技術を学びます。

6ヶ月コースと10ヶ月コースがありますが、いずれも学習する内容は同じです。

項目内容
受講期間6ヶ月 or 10ヶ月
日程■10ヶ月コース■
・2021年1月8日~10月31日
・2021年4月20日~翌年2月28日
■6ヶ月コース(上期)■
・2021年4月20日~10月31日
※いずれのコースも内容は同じです。
講座内容・面接の体験学習 15~16日間[通学]
・Web配信講義視聴(44時間相当)[e-Learning]
・理解度確認テスト(13時間相当)[e-Learning]
・面接の体験学習に関する在宅課題 6課題(28時間相当)[ホームワーク]
講座受講料297,000円(教材費・税込)

理論科目ではカウンセリング傾聴職場におけるメンタルヘルス対策などを詳しく学べます。産業カウンセラー養成講座で扱う理論科目は下記のとおりです。

1. カウンセリングとは何か *
2. 傾聴の意義と技法 *
3. カウンセリングのプロセスとトレーニング *
4. 産業カウンセラーと産業カウンセリングのあゆみ *
5. カウンセリング理論の源流とその発展
6. カウンセリングのさまざまな理論と方法
7. こころとからだのメカニズム
8. パーソナリティ心理学と心理アセスメント
9. 精神医学の基本
10. 産業組織の心理学
11. コミュニケーションの基本 *
12. 職場におけるメンタルヘルス対策への支援 *
13. 産業社会の動向と働く意識の変化
14. 人事労務管理の基礎知識と人材マネジメントの現状
15. 労働法規の基本
16. 社会福祉関連法
17. 職場における人間関係開発・職場環境改善への支援
18. キャリア形成への支援
19. コンプライアンスと倫理

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修了には一定の成績が必要

産業カウンセラー養成講座を修了するには、講座への出席時間や確認テスト・課題などで一定の成績を修める必要があります。

産業カウンセラー養成講座の修了要件
(1)面接の体験学習および一部理論科目の講義について、116時間中 101時間以上の出席
*やむを得ない事情で101時間以上出席できない場合、24時間分以内に限り補講を受講することができます(※ただし受講料が別途かかります)。
(2)理解度確認テスト各科目において6割以上の正答
(3)面接の体験学習に関する課題学習のうち4課題について、ABCD4段階評価においてAまたはBの評価を受けること

産業カウンセラー養成講座は「教育訓練給付制度」の対象です!

産業カウンセラー養成講座は教育訓練給付制度一般教育訓練指定講座です。給付金の受給資格のある方は、申請方法などしっかりチェックしておきましょう。

※受給資格の有無等につきましてはハローワークにお問い合わせください。

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大学院で必要な単位を修めて受験する場合

大学で所定の専攻(課程)を修了し、必要な単位を取得している場合には、産業カウンセラー養成講座を受講しなくても産業カウンセラーの資格試験を受けることができます。

社会人経験の有無により、必要な単位数が異なります

産業カウンセラー試験の「修士」受験資格
大学院研究科において心理学または心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する専攻(課程)を修了していること

必要な単位数
(1)社会経験がない場合(※または下記(2)の条件に満たない場合)
→A群からG群までの科目において、1科目を2単位以内として10科目以上20単位以上が必要
※ただし、D群からG群の科目による取得単位は6単位以内

(2)社会人として週3日以上の職業経験が通算3年以上の場合
A群からG群までの科目において、1科目を2単位以内として4科目以上、8単位以上が必要
※ただし、D群からG群の科目による取得単位は2単位以内
※職業経験について、雇用形態は問われません

A群からG群までの科目について、詳細を確認したい方は下記をクリックしてください。

A群:産業カウンセリング、カウンセリング、臨床心理学、心理療法各論(精神分析・行動療法など)などの科目群
B群:カウンセリング演習 カウンセリング実習などの科目群
C群:人格心理学、心理アセスメント法などの科目群
D群:キャリア・カウンセリング、キャリア概論などの科目群
E群:産業心理学、産業・組織心理学、グループダイナミックス、人間関係論などの科目群
F群:労働法令の科目群
G群:精神医学、精神保健、精神衛生、心身医学、ストレス学、職場のメンタルヘルスなどの科目群

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産業カウンセラー試験の日程は?合格率は?

試験は1月下旬に実施

産業カウンセラー試験は学科試験・実技試験に分かれていて、各試験とも毎年1月下旬頃に実施されています。2021年試験は下記の日程で実施されました。

【2021年1月】産業カウンセラー 資格試験日程

試験種別日程
学科試験2021年1月24日(日)
実技試験2021年1月30日(土)・31日(日)

※2020年からは6・7月の試験日程も追加されて年2回試験が行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となりました。

合格率は60%台!(※2020年1月試験実績)

2020年1月試験の合格率は下記のとおりです。学科・実技とも合格率60%台となっています。

2020年1月試験合格率
学科試験69.4%
実技試験66.5%

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産業カウンセラーとして活動するには

資格登録が必要です!

新しく産業カウンセラーの資格を取得した方は、日本産業カウンセラー協会の会員になることで資格登録会員として活動が可能になります。登録有効期間原則5年間です。

資格登録にあたってかかる費用(個人会員)
・登録料:7,000円
・年会費:10,000円(※)
・資格登録更新手数料:3,000円 (5年に1回)

※上記の年会費は4月から入会(4月1日~翌年3月31日)の場合。10月からの入会(10月1日~翌年3月31日)の場合は会費5,000円となります。

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産業カウンセラーの仕事は?

従業員へのカウンセリング・職場のメンタルヘルス対策など

産業カウンセラーの主な仕事は、企業・団体で働く人へのカウンセリングや職場のメンタルヘルス対策を行い、働く人たちが抱えるストレスや心理的問題を解決できるように支援することです。

産業カウンセラーの仕事内容(例)
・従業員への個別カウンセリング
・管理者・監督者へのメンタルヘルス研修、コンサルテーション
・ストレスチェックの結果を基にした組織への助言・提言
・ハラスメント相談窓口での対応 など

従業員に対して個別のカウンセリングを行うほか、メンタルヘルスやハラスメントについての研修を実施するなど、職場環境全体を改善するよう働きかけるのも産業カウンセラーの仕事です。また、キャリア開発や将来設計に関するアドバイスが求められることもあります。

2015年12月より従業員50名以上の事業所にはストレスチェックが義務づけられたり、古い時代には横行していたハラスメントが近年問題視されるようになったりと、現在では安心して仕事ができる職場環境が重要視されています。産業カウンセラーのニーズや注目度もますます高まっていくでしょう。

キャリアコンサルタントとの違い

産業分野で活躍するカウンセラー・コンサルタントというとキャリアコンサルタントを思い浮かべる方もいるでしょう。

キャリアコンサルタント国家資格であり、主に職業の選択キャリア開発など、キャリアプランに悩む社会人に対して助言や指導を行います。産業カウンセラーが傾聴や心理学的な手法で働く人の悩みに寄り添ったり、職場のストレス対策・メンタルヘルス対策を行うのに対し、キャリアコンサルタントの方がより職業・キャリアに関する対応に特化した資格といえるでしょう。

しかし、キャリアプランの相談にも仕事に対する不安対人関係のトラウマなど心理的な問題が絡むことがあり、様々なケースに対応するためにキャリアコンサルタント産業カウンセラー、両方の資格を取得される方もいるようです。

キャリアコンサルタントに興味のある方は「キャリアコンサルタントとは」のページも参考にしてみてください。

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産業カウンセラーの資格を目指すなら

まずは産業カウンセラー養成講座を受講しましょう!

これから産業カウンセラーの資格を目指す方は産業カウンセラー養成講座を受講しましょう。6か月コースと10ヶ月コースがありますので、自分の通いやすいコースを選択してください。産業カウンセラー養成講座は開講月が決まっており、いつでも受講を開始できるわけではないので注意が必要です。

まずは資料請求で、開講スケジュールやカリキュラム内容をしっかり確認しましょう

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