NLPはどんな資格?
カウンセリング、コーチングなどで活用される心理学!
NLPとは、Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称であり、別名「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる心理学です。
1970年代、アメリカの言語学者であるジョン・グリンダーとセラピストのリチャード・バンドラーが、3人の天才と呼ばれたセラピスト、
- フリッツ・パールズ(ゲシュタルト療法)
- バージニア・サティア(家族療法)
- ミルトン・エリクソン(催眠療法)
の手法を研究・分析することで誕生しました。
自分自身の思考パターン・行動パターンの癖に気付き、望む結果を得るためのパターンに変化させる手法や、よりよい対人関係を築くためのコミュニケーションスキルなどを学ぶことができます。
NLPは心理カウンセリングの現場ではもちろん、ビジネスシーンや、医療現場、教育、スポーツのコーチング、子育て、日常でのコミュニケーションまで幅広く活用されています。
ここでは、NLPの資格認定団体や、NLPの知識・スキルを活用する場面、日本でNLPの資格認定を受ける方法などを紹介していきます。
NLP資格には3種類ある
NLP資格には、
- NLPプラクティショナー
- NLPマスタープラクティショナー
- NLPトレーナー
の3種類があります。
下位の資格から順にチャレンジできるシステムとなっており、いきなり上位の資格にチャレンジすることはできないので注意しましょう。
ここでは3つの資格それぞれについて解説していきます。
NLPプラクティショナー
NLPプラクティショナーはNLP資格の中では入門編的な資格で、NLPの基礎となる考え方やスキルを学びます。
トレーナーの模範を見たあと、実際に受講生同士でそのスキルを「使う」「受ける」といった体験を通して習得していきます。
期間はスクールによっても異なりますが、およそ10日間の講座を受講すれば資格を取得することができます。
NLPマスタープラクティショナー
NLPマスタープラクティショナーはNLPプラクティショナーのひとつ上の資格で、NLPプラクティショナーの資格を持っていないと受講できません。
NLPプラクティショナーで学んだスキルの応用や上級レベルのスキルを学びます。また、NLPを使ったプレゼンテーションについても学び、より多くの人へ影響力を与えるスキルを身に着けることができます。
期間はスクールによっても異なりますが、NLPプラクティショナーと同様、およそ10日間の講座を受講すれば資格を取得することができます。
NLPトレーナー
NLPトレーナーはNLPマスタープラクティショナーを持っていないと取得できません。NLPトレーナーの資格を持っていることで、NLPプラクティショナー及びNLPマスタープラクティショナーの資格の認定コースセミナーを開催し、これらの資格を発行することができるようになります。
講座内容はNLPの知識やスキルを学ぶというよりは、NLPのスキルを受講生に教えるための指導法やプレゼンテーションのポイントに特化しています。
期間はスクールによっても異なりますが、6~20日間のセミナーを受講したうえで、試験に合格することで取得することができます。
NLP資格を取得するには?
NLP協会が認定する講座を受講する
米国NLP™協会、米国NLP協会、日本NLP協会についていえば、資格認定の講座を修了することで資格を取得できます。NLPプラクティショナー、NLPマスタープラクティショナーの資格であれば期間は約10日間で8~12回程度のスクーリングが必要となっています。
ただし、日本NLP協会認定NLPトレーナーの資格取得には、認定試験や課題が別途設けられています。
NLPの資格運営団体は数多く存在!
NLPの資格認定を行っている協会は世界にいくつも(米国NLP協会にいたっては同名で2つ)存在し、それぞれで認定証が発行されています。
以下で、NLP資格認定団体と指導者・認定者を一覧でまとめてみました。
協会 | 指導者・認定者 |
---|---|
米国NLP™協会 | リチャード・バンドラー |
米国NLP協会 | クリスティーナ・ホール |
全米NLP協会 | タッド・ジェームス |
NLPコンプリヘンシブ |
コニリー・アンドレアス スティーブ・アンドレアス |
NLPユニバーシティ | ロバート・ディルツ |
日本NLP協会 (NLP-JAPAN) |
タッド・ジェームス アドリアナ・ジェームス |
国際NLP(IA-NLP) | スイス本部 |
国際NLP(INLPA) | アメリカ本部 |
ニューコードNLP | ジョン・グリンダー |
世界で最も普及しているのは、全米NLP協会の資格と言われています。日本NLP協会も同じ系統で、英語が苦手でも受講することができます。
日本国内で最も取り扱いが多いのは、米国NLP™協会の資格です。NLPが注目され始めた初期の段階から日本語に対応した通訳がつくプログラムがあったため広く普及したと言われています。日本人指導者も米国NLP™協会の資格取得者が多くなっています。
NLPの難易度や合格率は?
NLPプラクティショナーとNLPマスタープラクティショナーの資格については、講座を受講すれば資格が取得できるので、難しくはありません。合格率はほぼ100%と言えるでしょう。
ただし、全カリキュラムを受講することを前提としているので、出席率が悪い場合は資格を取得できないこともありますので注意が必要です。
NLPの資格取得にかかる費用は?
相場は30万円前後
NLPプラクティショナーとNLPマスタープラクティショナーの資格についていえば、講座によっても異なりますが、30万円前後が相場のようです。日本NLP協会では受講料は30~40万円と決められています。
トレーナーによっては独自のカリキュラムを追加しており価格が高く設定されているものもありますので、事前に確認しておきましょう。
NLPの知識・スキルを活かせる場は?
NLPは、信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルや、セラピー、カウンセリング、コーチングなどを満遍なく学習します。また、感情のコントロールを学ぶことで、不安、ストレスなどの悩みに対する対処法や、モチベーションアップの方法を実践できます。カウンセラーとしてはもちろん、家庭や職場まで活用シーンが豊富です。
心理カウンセラーのスキルに!
NLPは実践的な心理学であり、プロの心理カウンセラーを目指す方にも有用です。NLPを学習することにより、人間関係・信頼関係を構築するための理論とスキルを身につけられるので、高いコミュニケーション能力が求められるカウンセラーの仕事に大いに役立ちます。
接客業や営業に!社員教育に!
NLPは、ビジネスで活用できる心理学として広まったこともあり、経営者やビジネスマンの受講も多いのが特徴です。取引先、上司、部下との関係性や、交渉を上手く進めるテクニックなど、接客業や営業で活用することができます。 また、社員教育や研修にもNLPの考え方が役立ちます。
子育てに!
NLPは家庭での子育て・教育にも役立てることが可能です。子供への声のかけ方、自信の引き出し方など、身近な問題に対してすぐに実践が可能で、悩みを明確にすることで解決に導きます。相手の気持ちを理解したり、価値観を共有したりといった点でもNLPの手法が役立ちます、
自分のメンタルコントロールに!
NLPは自己のメンタルコントロールにも活用できます。心理カウンセリングを学ぶ上で、共通して言えることは、まず自分自身を見つめなおす点にあります。NLPではマイナスからゼロへ、ゼロからプラスへ高めるノウハウを学ぶことができます。また、セルフマネジメントは現在問題を抱えている人だけに必要とされるものではありません。成功する人の思考法を学び、目標を明確にしていくことは、すべての人に役立つのではないでしょうか。
NLPを学ぶメリットは?
コミュニケーション能力がアップする
NLPの最大のメリットは他社とのコミュニケーション能力がアップすることです。
普通、コミュニケーション能力は多くの人とのコミュニケーションの経験から学んでいくものです。しかし、NLPでは他者との信頼関係を築く方法や、自分の影響力や存在感を上げる方法、他者の本音を引き出す方法などを学問として短期間で学ぶことができます。
また、自分の存在感をアピールしたり、伝えたいことを印象的に伝えるスキルも実践を通して学ぶことができるので、他者といい関係を築くコミュニケーション能力を身に着けることができます。
効率的な悩みや問題の解決方法が身につく
悩みや問題を抱えているとき、そもそも何に悩んでいるのか分からない、問題の状況を把握できていないということはよくあります。そんな状況では解決の糸口を見つけることは難しいでしょう。
NLPでは自分の感情や思考、行動をコントロールする方法や、状況を正確に把握する方法などを自分自身の内面との向き合い方を学ぶことができるので、悩みや問題にぶつかった際にも正確に自己分析して、解決の糸口をつかむことができるようになります。
これは自分自身の悩みのみでなく、他者の悩みの解決にも応用できます。上司として部下の悩みを聞き、解決方法を導ける人になったら、周りからの信頼も厚くなることでしょう。
夢や目標が明確になる
NLPでは人の深層心理の原理、原則についても学びます。それによって人が深層心理では何を求めているかわかるようになり、ひいては他者が何を求めているかもわかるようになるため円滑なコミュニケーションが諮れるようになります。
また、自分が何を望んでいるかもわかるようになるため、夢や目標が明確になり、常に前向きでいられるようになります。
「アクティブに活動したい」「何をしたらいいかわからない時間を減らしたい」と考える人は、NLPを学び、自己認識を改善していくとよいでしょう。
日本でNLPの資格を取得するには?
NLP資格認定講座を紹介!
以下で、NLPの入門資格であるNLPプラクティショナーの資格取得を目指せる講座をまとめてみました。費用や受講日数など比較する際の参考にしてみてください。
認定スクール名・講座名 | 受講料(税込) | 期間 | 資格認定団体 |
---|---|---|---|
ヒューマンアカデミー 資料請求NLPプラクティショナーコース |
404,250円 | 3ヶ月 | 米国NLP™協会 |
一般社団法人 Cocoloラーニングアカデミー 資料請求米国NLP™協会認定 NLPプラクティショナー資格コース |
196,000円 | 8日間 | 米国NLP™協会 |
※時期によって期間限定のキャンペーンなどもあり。最新情報は資料請求や公式ホームページなどで確認してみてください。
公式HP
一般社団法人 Cocoloラーニングアカデミー公式ホームページ
また、以下のスクールでも認定講座を受講可能です。
・東京ラーニングアカデミー
・NLP-JAPANラーニング・センター
・NLP-ラーニング
・VOICE(ヴォイス)
・NLPスクール心につばさを!
・日本コミュニケーショントレーナー協会
・ニューコードNLPスクール
初めての方には入門コース、1日体験入学もおすすめ!
NLPプラクティショナーは、NLPの入門資格ながら受講料も高額になっています。本当に自分に必要な講座なのか、高額な受講料に見合うだけのスキルが身につくのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
そんな方には、短期の入門セミナー、1日体験入学などを受けてみるのがおすすめです。
通信講座でNLPの資格を取得するには?
LCプラクティショナー資格がおすすめ!
本家のNLP資格の認定講座は残念ながら通信講座では受講できません。しかし、一般財団法人NLPミレニアムジャパンの認定する「LC(ライフチェンジ)プラクティショナー」資格であれば通信講座で受講することが可能です。
LC(ライフチェンジ)プラクティショナーの資格講座は、白石由利奈氏が監修した講座です。白石由利奈氏は、1996年、NLPトレーナーの日本人第一号の一人としてNLP創始者リチャード・バンドラー博士より資格を取得しました。そして、米国NLP協会の日本支部代表として、リチャード博士より、世界で唯一“Enhancing International Cooperation(NLPを国際的に広める協力者)”の認定を受けた方です。
NLPの資格講座はグループセッションやプレゼンテーションが多いのが特徴ですが、そういったものが苦手な方や、自分のペースでNLPを学びたい、すぐに実践に役立てたい方などにおすすめです。
LCプラクティショナー資格を取得できる講座
以下で、LCプラクティショナーの資格取得を目指せる講座をまとめてみました。費用や受講日数など比較する際の参考にしてみてください。
スクール名・講座 | 受講料(税込) | 資料請求 |
---|---|---|
ヒューマンアカデミー/通信講座 NLPファンダメンタル通信コース |
DVDコース: 162,000円 e-ラーニングコース: 168,000円 DVD+eラーニングコース: 172,000円 |
【資料請求】 |
※時期によっては、期間限定のキャンペーンなどを行っている場合もあります。最新情報はパンフレットなどで確認してみてください。