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お酒を飲みすぎてしまう心理

更新日: 2018/08/09

お酒がないと「生きていけない」

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昨今はメディアでも「アルコール依存症」がクローズアップされる機会が増えてきました。有名人が飲酒による問題を起こしてしまい、記者会見を開いて謝罪する事態にまで発展することもありますよね。

・いつも深酒をしてしまう人

・アルコールを摂取することによりコントロール不能に陥り人間関係に支障をきたす人

・家族に内緒で飲酒を繰り返すキッチンドランカーの主婦など

お酒によって起こる問題はとても多いものです。

しかし、お酒が大好きな人誰もがアルコールのよる問題を抱えているわけではありませんよね。上手にお酒と付き合って、楽しんでいる人も沢山います。
ではなぜ、一部の人は飲酒による問題を抱えてしまうのでしょうか。
それは、お酒がないと「生きていけない」と心が感じているからかもしれません。アルコールは、飲み方によっては一時的に気分が良くなって嫌なことを忘れることができたり、開放的で明るい気分になることもありますね。もしかすると、心に色んなことを抑圧し、過剰なストレス・嫌な気分や感情から逃れるために「お酒を飲まないと生きていけない」と無意識で感じているのかもしれません。実際にアルコールは、ストレスを軽減する効果があると言われています。それは、セロトニンという脳内物質が気持ちを安定させ不安等を抑えてくれる働きをするからです。

一体自分自身が何にストレスを抱えていてどんな感情を抑圧しているのか、飲酒する本人がわかっているケースもありますが、わかっていないケースの方が圧倒的に多いのかもしれません。自分が何故いつもお酒を飲みすぎてしまうのか、自身のコントロール不能になってしまうくらい深酒になってしまうのか、自分でも分からずに飲酒を繰り返す。そしてついにお酒を手放せない状態になってしまう、というような事もあるでしょう。
では、ついお酒を飲みすぎてしまう心理とは何か、考えてみたいと思います。

過剰なストレスはどこからやってきたのか

お酒をつい飲みすぎてしまう人は過剰なストレスを抱えていて、ネガティブな感情を抑圧しているからこそアルコールを手放すことが容易ではなくなる傾向にあります。
では、過剰なストレスは一体どこからやってくるのでしょうか。

もちろん答えは「人それぞれ」ですが、仕事や家庭といった日々の身近なところでストレスを抱えてしまうケースは実に多いものです。仕事がハードワークで息つく暇もない、いつも人に良い顔をしなくてはいけないなど、人に弱音や本音を吐かずに頑張っている場合、お酒を飲むことだけが唯一、抑圧した感情から開放される行為となるのです。
家庭でも離婚の話しが上がっていたり、家庭内不和が続いていたりすると、お酒を飲むことにより「悲しい」「辛い」といった感情を一時的に感じなくても済むので、飲みすぎてしまうこともあるでしょう。また、アダルトチルドレンと呼ばれる「機能不全家族の中で育ち、何らかの精神的なトラウマをもった成人」も、何かの依存症になってしまう確率が高くなると提言する心理学者もいます。

子ども時代に、親や身近な大人から無償の愛情を注いでもらうことは、自己愛を育み健康な心を形成していく上でとても大切なことです。ただし、それが叶なわなかった場合には自己肯定感をもつことができず、「生きづらさ」を抱えながら生きていく可能性が高くなってしまうのです。

この自己肯定感をもつことができずに、他人の承認や賞賛を受けようと必死に仕事を頑張りすぎたり、どんな場面でも「良い人」を演じて評価してもらおうと頑張ったりする場合があります。他人の承認や評価が自分の存在価値となるのです。
しかし、それを続けているといつも他人の目を気にしなければならない強いストレスが生じます。いつも誰かの期待に応えなければならないため、誰かを頼ったり弱音を吐くことさえも難しく感じてしまうでしょう。そんな時にアルコールを摂取することで、その間は気持ちが大きくなって、溜め込んだ本音を吐き出せるようになることもあります。元々持っていない自己肯定感も、お酒を飲んでいる内は少し自分を肯定できるような錯覚した気分になることもあるでしょう。
そうやって、自己肯定感を埋めるためについ沢山のお酒を飲んでしまうこともあるのです。

「いつもお酒を飲みすぎているな‥」と思ったときに出来ること

お酒を飲みすぎると、その弊害として体調を崩したり、消化器系や循環器系の病気になってしまう可能性も高くなりますよね。または、痛風や高血圧などの生活習慣病にかかってしまうこともあります。
身体が元気でないと、日常生活にも支障が出てきてしまいます。「いつもお酒を飲みすぎてしまう」という自覚のある人は、自分が抱えている過剰なストレスや、抑圧している感情について一度考えてみてはいかがでしょうか。

もちろん、一人で考えても答えが出ないことも多いので、信頼できる心理カウンセラーを見つけて相談してみることをお勧めします。もちろん、カウンセラーは病名を判断したり、投薬や治療による入院の判断はできません。しかし、カウンセラーに話しを聴いてもらうことにより、心の中が整理されてストレスが軽減することもあるでしょう。また、心理カウンセラーのなかにもアディクション(嗜癖)による依存症を専門的に扱っている人もいるようです。

自身がアルコールに対して依存傾向にあると感じている人は、より専門的なカウンセラーを探してみると良いかもしれませんね。ただ、アルコール依存症は「否認の病気」とも言われており、本人が認めない場合が多いと言われています。自身のコントロールができなくなるくらいお酒を飲みすぎてしまう場合は、アルコール依存症の疑いもあります。一度インターネットで簡易のテストチェックをしてみてはいかがでしょうか。