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日本交流分析学会認定 交流分析士とは?

更新日:2020/04/10

交流分析の実践者として認定された日本交流分析学会の正会員が取得できる資格!

日本交流分析学会認定 交流分析士とは、その名前の通り、日本交流分析学会が認定する資格です。この学会の正会員で、交流分析の実践者として認定されると日本交流分析学会認定 交流分析士の資格の取得が可能となります。
交流分析士の資格には、この「日本交流分析学会認定 交流分析士」とNPO法人である日本交流分析協会が認定する「交流分析士」の2つがあります。少し紛らわしいですが、それぞれ違う団体です。

「交流分析士」と「日本交流分析学会認定 交流分析士」とはどう違うの?

「名前が紛らわしいけれど、どちらの資格を取得した方がよいの?」という方に、両者の違いについて簡単にお伝えします。
【交流分析士】
人間関係を円滑にすることや自己分析を深めることを目的としています。心理学を初めて学ぶ、また、交流分析を学んだことがない方向けの資格です。
【日本交流分析学会認定 交流分析士】
交流分析士よりもカウンセリング色が濃くなります。日本交流分析学会の正会員として3年以上所属すること、学会・研究会での発表経験や交流分析についての論文掲載、交流分析の実践歴などが資格認定に必須となっています。既に心理学や交流分析について学んでいる方向けの資格です。
※日本交流分析協会が認定する「交流分析士」については『交流分析士とは?』のページで詳しくご紹介しています。

ここでは、日本交流分析学会認定の交流分析士についてご紹介します。

そもそも交流分析って何?

人の心と行動を明確にすることを目的とした心理学理論のこと!

交流分析では、「ストロークを求めるために、どのような時間の使い方をしているか」で、その人の生き方のパターン分析ができると考えられています。どうしたら生きがいのある時間の使い方ができるようになるのかを考えます。
交流分析(TA)とは、精神分析を土台としたものに人間性心理学を取り入れた、人の心と行動を明確にし、より良い自分との関係・他人との関係を作っていくためのものです。1950年代半ば、アメリカの精神科医であるエリック・バーンによって開発されました。
交流分析は、自身のパーソナリティを獲得したり、個人が成長し変化するための体系的な心理療法として広く知られています。
交流分析は、以下の7つのジャンルから構成されています。
1. ストローク(ふれあい)
ストロークには、「なでる」「さする」などの意味がありますが、交流分析では「相手の存在を認めること」といったニュアンスで使われています。例えば、「おはよう」「こんにちは」などの挨拶や、優しく微笑みかけるような肯定的なもの、また「しかる」「怒る」などの否定的なものもあります。人が幸せを感じるのも、不幸せに感じるのもストロークの出し方や受け取り方によると考えられています。
2. 自我状態(心のなり立ち・エゴグラム)
人には、社会のルールを遵守しようとしたり、相手をほめたりする親の心(P)、状況判断を行う成人の心(A)、天真爛漫に振る舞ったり、頼ったりする子どもの心(C)の3つの心(自我)があると考えられています。この3つの心を、エゴグラムというグラフを使って読み解いていきます。エゴグラムにより、自身の性格などをより深く理解することができます。
3. 対話分析(コミュニケーション)
3つの心(自我)を使ってコミュニケーションの相手に情報を伝えたり、相手を理解したりします。対話分析を理解することによって、相手の気持ちに寄り添った対応ができるようになります。
4. 人生態度(人生の基本的立場)
「自分」、また「他人」に対しての基本的な立場を人生態度といいます。交流分析では、この基本的立場が「幼児期に主に養育者とのふれあいの中で形成される」と考えられています。自分自身を振り返って「自分も相手もOK」という相互理解の関係を目指せるようにします。
5. 心理ゲーム(いつものトラブルパターン)
皆さんは、人間関係において「前にも同じようなトラブルを起こしたことがある」と思うことはありませんか?もしあれば、これは心理ゲームを行ったことになります。人はストロークが飢餓状態になると、心理ゲームでその飢餓を癒そうとします。交流分析を行うことで自分のトラブルパターンに気づくことができます。
6. 時間の構造化(時間の過ごし方)
交流分析では、「ストロークを求めるために、どのような時間の使い方をしているか」で、その人の生き方のパターン分析ができると考えられています。どうしたら生きがいのある時間の使い方ができるようになるのかを考えます。
7. 人生脚本(自分で描いた人生のシナリオ)
人はそれぞれがまるで脚本でも用意されているかのような人生を歩むことから人生脚本と名づけられました。子どもは養育者とのふれあいや、取り巻く環境によってよい影響や悪い影響を大なり小なり受け取っています。そして、大人になってからもこの脚本は、私たちのあらゆる行動に影響を与えています。それに気づいて悪い部分を手放すことで、本来の自分を取り戻します。

交流分析は、例えば、

  • ・会社の部下の指導方法について悩んでいる
  • ・人に優しくしたいのに、ついイライラしてしまう
  • ・自分ではそんなつもりはないのにも関わらず、「偉そう」「上から目線」と思われがち
  • ・面接対策などで自己分析の手がかりが欲しい
  • ・自分の性格やタイプを知りたい
  • ・人間関係をスムーズにしたい

という方におすすめです。

日本交流分析学会認定 交流分析士の資格を取得するためには?

日本交流分析学会に入会して3年以上を経た後に書類申請を行う!

日本交流分析学会認定 交流分析士の資格認定を受けるためには、まず日本交流分析学会の正会員となることが必要です。交流分析やその関連領域の研究に関心を持っていて、資格審査委員会の審査を経て理事長の承認を得、所定の会費を納入した方のみ会員として認められます。

日本交流分析学会の正会員歴3年以上を経た会員が、資格申請手続きを行うことができます。
正会員として認められるためには、「医学・歯学・心理学・教育・看護・社会教育・保健衛生・精神衛生などの諸分野の職業に従事し、大学学部以上またはこれと同等の学識をもつと認められる」ことが条件となります。年会費は8,000円です。

日本交流分析学会認定 交流分析士の資格申請に必要な書類は以下の通りです。

(1)申請書
(2)履歴書
(3)研究業績(交流分析の業績一覧およびこれに関する資料や証明書)
※本学会およびそれに準ずる学会・研究会における発表を2回以上、かつ本学会誌およびそれに準ずる学術雑誌に掲載された論文1編以上を必要とする
(4)交流分析の実践歴(ケース5例以上、内1例は詳細に)
(5)交流分析による自己分析記録
(6)推薦書(学会認定研修スーパーバイザーによる)
(7)学会活動証明書類(過去の本学会大会参加証コピー、学会教育研修 委員会主催 の講習会終了証コピーなど)

資格申請書は、学会の公式HPからダウンロードできます。
申込書類を日本交流分析学会事務局に送付し、書類選考に合格すれば、晴れて日本交流分析学会認定 交流分析士の資格を取得することができます。
なお、審査料として10,000 円、認定登録料として30,000 円がかかります。

資格には有効期間があるので注意!

日本交流分析学会認定 交流分析士の資格有効期間は5年です。資格更新には、有効期間内にそれぞれ更新ポイントを取得する必要があります。更新ポイントについての詳細は学会HPをご覧ください。

日本交流分析学会認定 交流分析士はハードルが高い!?

日本交流分析学会に入会するのにも条件があるのでハードルは高い!

先ほどもご説明した通り、日本交流分析学会認定 交流分析士の資格を取得するためには、日本交流分析学会の正会員にならなければなりません。
学会に入会するためには、今現在医学・歯学・心理学・教育・看護・社会教育・保健衛生・精神衛生などの諸分野の職業に就いていることが前提となります。
また、正会員になってもすぐに資格を取れるわけではなく、3年たたないと資格申請をすることができません。
これらのことを考えてみると、日本交流分析学会認定 交流分析士の資格はハードルが高いことがうかがえます。また、学会のホームページによると2019年7月現在で、日本交流分析学会認定 交流分析士の資格保持者は7名しかいないようです。資格認定の難しさを物語っていますね。

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