「極度の緊張やプレッシャーの中で最大限の力を発揮する」
簡単なことではないですよね。そこで重要視されるのが、メンタルトレーニングです!
本ページでは、
- メンタルトレーナーとは?
- メンタルトレーナーになるには?
- 資格を目指せる講座は?
といった疑問にお答えします。
メンタルトレーナーとは?
心理的なサポートでベストパフォーマンスを導く
メンタルトレーナーとは、心理学に基づき、クライアントの「精神力=メンタル面」を向上させ、スポーツや仕事といった場面で、最高のパフォーマンス、ベストな結果を残せるよう精神面からサポートする職業を指します。また、その資格の名称としても使われています。
一般社団法人「メンタルトレーナー協会」は、次のように紹介しています。
スポーツ選手が体力や技術力を向上させるためにトレーニングを行うように、心理的な側面のトレーニングを行うものであり、もともと持っているすばらしい精神力を強化し、発揮することができます。
メンタルトレーナー協会 ホームページより
メンタルトレーニングの歴史
メンタルトレーニングは1950年代、宇宙飛行士のプレッシャーや不安をコントロールするために始まり、それがスポーツに応用されるようになりました。
1984年のロサンゼルスオリンピックではメンタルトレーニングを導入していたアメリカ、カナダが多くのメダルを獲得。それを受け、日本でも1985年より本格的に研究が始まりました。
今ではスポーツ選手のほか、ビジネスパーソンや受験生にもメンタルトレーニングが広まっています。
メンタルトレーナーの需要
近年は大きな災害や感染症、それに伴う不況などの影響で、スポーツや仕事を行いながら心の悩みを抱える人も増えてきています。
先ほどご紹介した通り、心理学に基づいて精神面からサポートを行うことにより、スポーツや仕事といった場面でベストパフォーマンス、最高の結果を引き出すことがメンタルトレーナーの役割です。
専属のメンタルトレーナーを付け、日々メンタルトレーニングに取り組むアスリートも今や当たり前になってきています。
スポーツや仕事、教育など幅広い分野でメンタルトレーニングの需要は高まっているのではないでしょうか。
メンタルトレーナーの仕事と活躍の場
メンタルトレーナーの仕事
メンタルトレーナーの主な仕事は、スポーツ選手、ビジネスマン、受験生などクライアントの精神的なサポートを通してベストパフォーマンスへ導くことです。
スポーツ選手のサポート
「メンタルトレーナー」の活躍の場として真っ先にあげられるのはスポーツ選手のサポートです。
スポーツ分野のメンタルトレーナーとして第一線で活躍している方の多くは、元スポーツ選手やその道に人脈のある人達です。フリーランスで新規参入するのは難しいので、スポーツ分野での活躍を目指す場合はメンタルトレーナー関連の協会やスポーツ団体、医療機関などに所属し、メンタルトレーナーやアシスタントとしての経験を積みながら、人脈を築いて道を切り開いていくことを考えるといいでしょう。
実際のメンタルトレーニングの現場にアシスタントトレーナーとして同行できるスクールもあります。
ビジネスや教育での活躍
また、スポーツ業界に限らず、ビジネスや教育をはじめ様々な場面で、メンタルトレーナーの知識やスキルが求められています。
例えば、
- ステージに臨む音楽家
- 大勢の社員を抱えた経営者
- 難関大学を志望する受験生
にも、実際にメンタルトレーナーのサポートを受けている方がいるようです。
「苦手意識を払拭する」、「やる気を引き出す」、それによってより良い方向へ向かうというのは、誰もが求めるところ。
仕事でも日々の生活でも、まだまだそのスキルを活かす場、メンタルトレーナーとして活躍できる場は広げられそうですね。
メンタルトレーナーに必要な知識
「メンタル」というと「気合」「根性」といったイメージを持たれるかもしれません。しかし、昨今ではメンタルに関しても学術的に裏付けられるようになりました。
メンタルトレーナーは、「メンタル」の大本を形成する脳の働きを学ぶ脳科学や、「人がどんな時にどのように感じるか」を学ぶ心理学、人間の行動を統計的に分析し法則性を見つける行動科学などを学ぶ必要があります。
また、体のコンディションもメンタルに大きく作用することが分かっており、体の構造などを学ぶ生理学や、人間の身体をつくり栄養について学ぶ栄養学なども併せて学んでいきます。
知識を活かすスキルも必要
メンタルトレーナーとして、ご紹介した学問の知識を最大限に発揮するためには、面談をする上でのカウンセリングやコーチングの手法についても身につけている必要があります。
カウンセリングは、クライアントの抱えている問題に焦点を当てて、クライアントの気持ちを整理することが主な目的で、相手から心の内を引き出す力、聞く力が重要になります。
一方コーチングはクライアントが将来の展望や目標を達成するためのサポートをするのが目的で、目標と現状の差、さらには相手の潜在能力などを見極め、適切な行動目標を立てられるアドバイス力も必要となります。
メンタルトレーナーになるには?
大学で心理学やスポーツ科学を専攻する
現在高校生以下の方は、大学で心理学を学ぶのが良いかもしれません。
現在、メンタルトレーナーとして活躍している方には、大学や大学院で心理学を専攻した方も多いようです。スポーツ分野のメンタルトレーナーになりたい場合はスポーツ科学やスポーツ心理学を学べる学部・学科がおすすめです。
また、元スポーツ選手の方が、アスリートの経験に加えて心理学の知識とスキルを身につけ、メンタルトレーナーになるというケースも多いようです。
「メンタルトレーニング検定対策講座」や「養成講座」を受けよう!
これからメンタルトレーナーを目指す方は、民間の資格スクールなどで学ぶのが良いでしょう。メンタルトレーニング検定対策講座やメンタルトレーナー養成講座がおすすめです。
1回完結の入門講座から現役のメンタルトレーナーに直接学べる実践講座までありますので参考にしてみてください。
より具体的なイメージを掴みたい場合は無料の資料請求で詳しい内容を確認してみましょう。
メンタルトレーナーにおすすめの資格
日本メンタルトレーナー協会
日本メンタルトレーナー協会は、メンタルトレーニング検定の主催団体です。
1日で受講できる検定3級対策セミナーを開催していますので、メンタルトレーナーの基礎を学びたい方、入門資格を取得したい方におすすめです。
2級・1級とステップアップしたのち、協会公認メンタルトレーナーの資格に挑戦することもできます。
検定資格や協会認定のトレーナー資格はメンタルトレーナーとしての知識・スキルを客観的に証明できるので、 メンタルトレーナーとして仕事を開拓する際に自分の強みにできるでしょう。
下記のボタンより講座の詳細について確認できます。
※どちらも1日完結ですが「オンライン」「通学」の2種類があります。
アイディアヒューマンサポートアカデミー
アイディアヒューマンサポートアカデミーは、心理の資格を専門とした資格スクールです。
「メンタルトレーニングプロコース」では実際のメンタルトレーニングの現場にアシスタントトレーナーとして同行できる現場研修もあります。
プロを育成するためのコースが多く、その分受講に際して費用や時間もかかりますが、着実にメンタルトレーナーとしての技術を養いたい方におすすめです!
下記のボタンよりメンタルトレーナー養成コースの詳細について確認できます。
メンタルトレーニング検定とは?
メンタルトレーナーとしての知識・力量を測る試験
メンタルトレーニング検定は、一般社団法人日本メンタルトレーナー協会の主催する検定試験です。
メンタルトレーナーになるにあたって検定合格が必須というわけではありませんが、メンタルトレーナーとしての知識・スキルを客観的に証明するのに役立ちます。
メンタルトレーニング検定は、パフォーマンス向上、目標達成など、結果を出すための様々な知識やスキル、プログラムについて、どの程度学び、幅の広さを持っているかを知るための検定です。
メンタルトレーナー協会 ホームページより
3級~1級まであり、3級は対策期間・対策費用どちらもお手頃です。
■メンタルトレーニング検定3級 対策期間・費用(目安)
- 対策期間の目安:数日間~
- 対策費用の目安:2万円~
試験の主催団体である日本メンタルトレーナー協会が認定するカリキュラムを受講すれば、メンタルトレーナーの知識や資格を効率的に取得できます。
メンタルトレーナーに向いている人
人のサポートにやりがいを感じる人
メンタルトレーナーはクライアントの目標達成やパフォーマンスの向上のために陰ながらサポートする職業です。
そのため、自分は目立たなくても自分のサポートで誰かが輝くことにやりがいを感じられる人に向いていると言えるでしょう。
人の気持ちに寄り添える人
メンタルトレーナーは人の悩みや問題、あるいは将来の展望などを理解してアドバイスを行います。
そこで必要となるのは相手に寄り添い理解しようとする姿勢です。ここでもやはり、自分よりも相手を尊重できる方が好まれるでしょう。
プライバシーを守れる人
メンタルトレーナーはクライアントの個人情報やプライバシーに関することまで知ることもあります。そのため、仕事で知りえたことをむやみに他人に話すようなことがあってはなりません。
クライアントとの信頼関係があってこそ、相手も安心して心の内を打ち明けることができるのです。
メンタルトレーナーはプライバシーをしっかり守れる方でなくては務まらないでしょう。
まとめ
メンタルトレーナーの仕事内容や、検定資格、講座などについてご紹介してきました。
スクールによっては、資格取得者や講座修了生のメンタルトレーナーとしての活動をサポートしているところもあります。講座や検定対策セミナーの受講を検討している方、メンタルトレーナーとしての活躍を目指したい方は修了生の実績やサポート体制について確認しておくといいでしょう。
メンタルトレーナーの仕事だけで食べていけるようになるのはなかなか難しいかもしれません。しかし、メンタルトレーニングの知識・スキルが現職での成功やキャリアアップにつながる可能性もありますし、転職やキャリアアップにつながる可能性もあります。
いずれにせよ、メンタルトレーナーを目指すのなら、まずは自分自身が前向きに、そして成功のイメージを持って、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。