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ロミオとジュリエット効果とは

更新日: 2018/03/29

禁断の恋・障害のある恋ほど、燃え上がりやすい?

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ロミオとジュリエット効果という心理現象があります。これは実は大変メジャーな効果でもあり、いつの時代の恋愛映画や小説でもとてもよく描かれているものです。誰もが知っている有名な劇作家であるウィリアム・シェイクスピアのロミオとジュリエットにちなんで名付けられたものですが、ロミオとジュリエットは敵対する家同士に生まれた若者同士です。しかし、燃え上がるような恋に落ちてしまい、周囲の反対に遭いながらも死をもって結ばれるといった悲恋のストーリーです。このロミオとジュリエットのように、何か障害があった方が逆にその障害を乗り越えようと気持ちが高まる心理現象のことをロミオとジュリエット効果といいます。

これは心理学者であるドリスコールが、恋愛関係である男女のカップルの調査結果を基にし命名したと言われています。身内が恋愛に反対しているカップルほど、お互いへの恋愛感情が高いものとなり、信仰している宗教の違いの壁があるカップルほど、さらにお互いへの恋愛感情が高いものになったという調査結果がでたそうです。このように、恋人同士の間に何らかの障害があることで、それが逆に二人の間にある恋愛感情を高めてしまう結果に繋がるのです。

人の心理として、「禁止されたこと(タブー)は破りたくなる」というものがあります。これはカリギュラ効果とも呼びますが、「絶対にこの扉は開けてはいけません」と言われてしまうと、ついついタブーを犯して扉の中を覗こうとしてしまうのです。このように、恋愛上で親や身内からの強い反対だったり、「あの人と付き合ってはいけません!」というような禁止があったりすると、その障害を乗り越えて絶対に結ばれてみせたいと思ってしまうものなのです。

ロミオとジュリエット効果が現れている恋愛とは

心理カウンセラーとして活動する中で、不倫関係で悩み苦しみさまざまな葛藤を抱えながらカウンセリングにいらっしゃるクライアントもいます。カウンセリングは善か悪か、正しいのか間違っているかなどの判断をしません。クライアントがどのような状況であっても決してジャッジすることはなく話しを聴くことは基本中の基本です。しかし昨今の不倫関係の相談を振り返ってみると、やはりロミオとジュリエット効果が現れている不倫関係も多く存在するのです。

例えばですが、自分の親友に対して「結婚している人と付き合っている」と打ち明けた場合を想像してください。いつもはどんなことでも味方になって親身になってくれる親友だったはずなのに、「二股をかける男性は最低だ。さっさと別れたほうがいい」とキッパリ反対されてしまった。誰にも理解されない、親友にも応援してもらえない、もちろん社会的にも世間的にも許されるものではない、といった状況は逆に障害となって二人の恋愛感情をより一層高めてしまう結果になるのです。障害があるということは、それだけ二人の間にある愛は深いものである、と認識してしまうのです。不倫の恋愛関係は普通の恋愛とは違って、最初から障害の多いものでもあります。会いたいときに会いないと言えなかったり、電話をしたいときにかけられなかったり、いつも人の目を気にしながら待ち合わせをしなければいけなかったり。そういった障害といつも隣り合わせのため、ロミオとジュリエット効果で恋が燃え上がってしまうとも言えるでしょう。

また、遠距離恋愛もわかりやすい例の1つでもあります。遠距離恋愛は、互いが住んでいるところの距離が離れていることが障害です。その障害を乗り越えるために、まめに連絡をとりあったり愛情表現をしたり、どうにか二人で心の距離を縮めようと努力します。遠距離という障害があるからこそ、ロミオとジュリエット効果が働いて、二人の間にある恋愛感情が高まっていくのです。

他にも恋愛映画や小説ではとてもありがちな設定ですが、恋愛関係にある男女のカップルの間にライバルが出現して二人の関係をかき乱していく、といったようなもの。関係をかき乱されて一時期は破局をむかえたり、気持ちの行き違いが生じるのですが、そのライバル自体が障害となるため、結局は絆が以前よりも深まったり愛情が高まってより良い関係に変わっていく、ということが多いですよね。これもロミオとジュリエット効果が働いていると言えるでしょう。

このように何か大きな障害があって、2人が共通の目標にむかい障害を乗り越えようと手を取り合っている時期は恋愛感情も燃え上がりやすいのですが、でも実際に結ばれれば破局を迎えてしまったといったケースも多くあるようです。シェイクスピアの劇のロミオとジュリエットはまだ16歳と14歳でもあります。障害を全て乗り越えて2人がハッピーエンドを迎えたとしても、その後果たして本当に良い関係性を保ち続けることができたかは、わかりませんよね。

周囲から反対されたり禁断の恋愛であるからこそ恋は燃え上がりますが、その障害がなくなってしまうと、2人の共通目標もなくなってしまいます。すると、今まであれだけ燃え上がっていたのに恋する気持ちが冷めてしまったというケースも存在するのです。恋愛上での障害は、二人の絆を強くさせ愛情を高ぶらせるものだと言えますが、障害の有無に関わらずに二人の間にある愛情をうまく保ち続けられると一番良いのかもしれませんね。