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心理カウンセラーのテクニックで他人から好かれる方法

更新日: 2018/06/07

対人関係の悩みを抱えている人は多く存在する

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「嫌われる勇気」という、日本でもベストセラーになった本で有名な心理学者である、アルフレッド・アドラーは「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と唱えています。確かに、振り返って考えてみれば、人間が持つどんな悩みの多くも根本は対人関係からきていると言っても過言ではないのかもしれません。

実際に私が心理カウンセラーとして活動する中で、最も多いご相談が対人関係の悩みです。親に対して良い感情が持てずに苦しんでいる、兄弟・姉妹と競い合ってしまい辛い思いを抱いている、夫婦仲が冷え切っていて一緒に生活していくのが辛いと感じている、と言ったような家族間での対人関係のご相談が多いのはもちろん、仕事での人間関係の悩み、ママ友関係での悩み、学校や趣味の場で他人とうまく交流を持つことができない等、様々な対人関係での悩みのご相談をお伺いします。

その中でも「人からもっと好かれるような人になるには?」「多くの人から愛されるような人になるには?」など、どうやったら他人に好かれて、上手に人と付き合っていくことができるのかの質問をいただくことも多々あります。確かに、最初から人に嫌われても良いと割り切って対人関係を築くことができれば、他人のことで悩むことは少ないのかもしれませんが、出来れば多くの人と良い関係性を築いて充実した楽しい時間を沢山過ごしたいと思うのは当然のことだと思います。では今日は、心理カウンセラーのテクニックで他人から好かれる方法を考えてみたいと思います。

他人から好かれるには「自己肯定感」がキーワード

他人から好かれて多くの人とより良い関係性を築き、充実した日々を送るためには、まずは自己肯定感を高めることが重要かもしれません。 自己肯定感とは、「自分は大切な存在」「自分はかげがえのない存在」といったように、自分を肯定する感覚のことです。自己肯定感が高い人は、どこか自信に溢れていて堂々としているように見えます。自分自身のことを尊重し大切な存在だと感じているので、自分を卑下したり過度に自分を責めることはありません。それ故に、能動的に活動することができたり、失敗を恐れずに前に進んでいく力も兼ね備えていると言っても良いでしょう。

自己肯定感が高い人は、多くの人から支持されやすいのも事実です。相手が自信に満ち溢れていて、一緒に居てると何だかこちらも元気が出てきてやる気がでてくる…といった経験はないでしょうか? 自己肯定感を高く保てていると、自分だけではなく他人にも寛容になれたり、優しく接する傾向があります。よく心理学では、「自分と人は鏡のような存在だ」と言ったりしますが、自分自身を尊重しているからこそ、他人のことも尊重できるようになるのです。このような人は、自然に周りに人が集まってきて、人望も集まりやすいのです。

反対に、自己肯定感ではなく自己否定感が強い人は、人を遠ざける傾向にあります。自己否定とは「自分はダメな存在だ」「自分は居なくても良い存在だ」といったように、自分を否定する感覚のことを指します。自己否定が強い人は、いつも何かに怯えているように見えがちで、自信が無さげに振る舞いがちです。自分自身を否定しているため、「自分は人から好かれることはない」と思い込んでいる場合も多いのです。すると、好意を寄せてくれる人の存在にも気づかないまま終わってしまうこともあるでしょうし、人の輪に自分からは入っていくことができずに、孤独な状態に陥ってしまうこともしばしばあるでしょう。

日本人は謙虚や謙遜を美徳とする文化や風習をもっているので、どんな人の中にも自己否定をする癖のようなものがあります。しかし、いきすぎた自己否定は、自分を孤独にし人との交流を絶ってしまうこともあるのです。そうならないためにも、やはり自己肯定感を高めることに意識を向けると良いのかもしれません。

では、どうやって自己肯定感を高めていくのかというと、どんな小さなことでも自分を褒めるくせを付けてみると良いでしょう。「今日は仕事を頑張った」「今日は友達に親切にできた」など、小さなことで結構ですので、自分なりにできたことを褒めてみましょう。 また、小さな成功体験を積み重ねていくことも良い方法かもしれません。例えば、「3日間いつもより早起きする」「会社の人に元気よく笑顔で挨拶する」など、小さな目標を設定します。それをできる範囲内で実行し、目標達成をしていくことが成功体験につながります。成功体験が積み重なっていくと、「自分でもやればできる」という気持ちが芽生えて自己肯定感が高まっていきます。

どんな人の前でも自然体の自分で居ることが大切

日本人は気遣いがよくできると言われていますよね。自然に気遣いできるのなら良いのですが、逆に気を遣われすぎて一緒に居てるこっちが疲れてしまった…というような経験はないでしょうか?

自己否定が強い人は「このままの自分じゃいけない」という強い意識があるので、人前にでる時は、とても良い人を演じようとしたり、気遣いすぎて無理をすることがあります。いつも同じように良い人であって気遣いが素晴らしくできるのなら良いのかもしれませんが、人間には感情の浮き沈みもあるので、毎日の行動や態度に一貫性を保つというのは、なかなか難しいものです。それ故に、良い人を演じていても無理が生じて疲れてくる場合があります。その無理が生じたとき、周りの人も「本当のあなたはどれ?」と、あなたに対して混乱を招く可能性があるでしょう。

他人に好かれている人の多くは、良い人を演じたり気遣いを過度に頑張ろうと試みません。どちらかと言うと、「自然体」の人の方が多いように思います。自然体とは、自分らしさを大切にし、過度に頑張りすぎないということです。肩の力が抜けている状態でもあります。自然体で生きている人と一緒にいると、こっちも変に気疲れすることもありませんし、楽な関係性を築くことができるのです。

どうしても良い人を演じてしまったり、いつも人に気を遣いすぎて疲れている、という人は、カウンセリングを受けてみると良いかもしれません。根本には「自己否定」が隠されていると思いますが、どうしてそんなに強く自己否定してしまうようになったのかは、過去に原因があるのかもしれません。両親がとても厳しくて褒められたことがなかった、小学校のときにいじめられていた、など原因は人によって様々だと思いますが、傷ついてしまった心を癒すためにも、カウンセリングを通して自分の気持ちを見つめてみるのがベストかもしれません。

カウンセラーはクライアントのことを否定したり、厳しくアドバイスすることはまずありませんので、安心して自分のことを話せるようになると、自然に心も整理できるように自分に対しての理解が深まっていきます。そうして少しずつ自然体で過ごすことができるようになると、自然と周りの人にも好かれるようになり、また自分自身のことも受け入れやすくなっていくことでしょう。