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気分一致効果とは

更新日: 2018/06/26

誰しもの日常で身近に起こる気分一致効果とは

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心理学で有名な理論の一つに「気分一致効果」と呼ばれる理論があります。気分一致効果は、誰しもが日常の些細なことで経験している効果と言えるでしょう。私たちには感情があって、良い気分のときはポジティブな感情を感じていますよね。それがずっと続けば良いのですが、様々な事柄により、不快な気分になってネガティブな感情を感じてしまうこともありますよね。この気分一致効果を簡単に説明すると、気分の良いときは物事の良い面が見えやすくなるのですが、逆に気分の悪いときは物事の悪い面が見えやすくなる、ということを指しています。つまりどういうことかと言うと、人はそのときの気分や感情に見合った情報や事柄に目を向けやすくなる、ということです。

例えを考えてみると、大好きな人に振られてしまい失恋したばかりだったとします。そんな時に、電車の中でイチャイチャしているカップルや、道端で手を繋いで笑いあっている仲の良さそうなカップルを見ると、どんな気分になるでしょうか?大抵は、無性にイライラしてしまい

「電車でイチャイチャするなんて、常識のない恥ずかしいカップルだ!」
「手を繋いで歩いていると他の人の通行の邪魔になるのに!」


等と、悪い情報ばかりが目につき、更に不快な気分になってしまうことでしょう。もしこれが、大好きな彼からプロポーズをされ、とても大きな幸せを実感しているときだったとしたら、電車でイチャイチャしているカップルを見ても、手を繋いで仲良さそうに歩いているカップルを見ても、

「みんな幸せそうで日本は平和で良いなー」
「楽しそうな雰囲気のカップルだな」


等と、他人や事柄の良い面が目につくことでしょう。この様に、自分が感じている気分や感情に見合った情報や事柄を取り入れるのです。 よく「嫌なことは続く」と言いますが、この嫌なことが続いてしまうのも、気分一致効果が起こっているからかもしれませんね。

例えば、大切な財布を路上で落としてしまい、その財布が探しても探しても見つからなかったとします。そしてとても落ち込んでしまったとしましょう。すると、路上を歩いている人を見かけると「あの人が私の財布を盗んだんじゃないか」と思ってしまって、疑心暗鬼になり更に不快な気分になってしまう。不快な気分になると、目につくものに無性にイライラしたり不安になったりして、その気分に相応しい事柄や情報ばかりが入ってきて、余計に不快な気分ばかりを感じてしまい更に嫌なことばかりが目に入る…ということもあるでしょう。そう考えると、自分の感情のコントロールも大切と言えるかもしれません。

良い気分を感じていると、良い情報や事柄が目に付きやすくなるので、例え落ち込むことや辛いことがあったとしても、早くに気分を切り替えて感情のコントロールをすることができると、それ以上に辛い思いや不快な思いをせずに済むかもしれません。

この気分一致効果、私たちの日常では買い物でよく発揮されると言われています。他にも、どんなときに上手に活用できるのかを考えてみたいと思います。

衝動買いをしてしまう女性に起こっていること

女性なら、ついつい衝動買いをしてしまい、買うはずのなかった物を勢いで何点も買ってしまった…という経験があるのではないでしょうか。この購入行動に影響しているのが、気分一致効果です。買い物をすると、快楽ホルモンが脳内から分泌されると言われています。この快楽ホルモンのおかげで幸せを感じ、気分が良くなるのです。気分が良くなると、良い情報が目に付くようになります。

「2点買いをすると、30パーセントOFF」
「人気の商品が本日再入荷!早いもの勝ち」


等が目に入り、気分が良いこともあって衝動買いをしてしまうのです。買い物をしている最中は、良い気分を沢山感じているので幸せな気持ちで満たされますが、帰宅してしばらくして冷静さを取り戻すと、お金を散財してしまったことに気がついて衝動買いをしてしまったことに後悔してしまう…といった経験はないでしょうか? しかし、買い物している最中は気分一致効果が起こり、つい衝動買いをしてしまいやすくなるということを事前に知っておけば、買い物中も少し冷静に自分を保つことができるかもしれませんね。

昨今では、「買い物依存症」もよくメディアで取り上げられるようになってきました。買い物をしすぎて、頻繁にリボ払いやカードローンを繰り返し、返済の目処が立たないまま買い物をしたい欲求を抑えられずに、また何かを購入してしまうという行為です。やはり買い物中はストレスから逃れることができ、快楽ホルモンの分泌も相まって、同じ行為をどうしても繰り返してしまうものなのかもしれません。冷静に、かつ、自分の感情をコントロールするためにも、買い物中は気分一致効果が起こりやすいということを、頭に入れておくとベターかもしれません。

気分一致効果を上手に使って、人間関係に活かす方法

誰かに好意を持ってほしいとき、気分一致効果を狙って、相手のご機嫌が良いタイミングを見計らうと物事がうまく進む可能性があります

例えば、恋愛で片思いの好きな相手がいるとき。デート中に彼女が欲しがっていた物をサプライズでプレゼントしたり、彼女がずっと行きたいと言っていたオシャレなカフェに行きます。すると相手は喜びや嬉しさなど、良い気分を普段よりも沢山感じるでしょう。相手が良い気分を感じていて幸せそうにしているときに、「あなたのことが好きです。付き合ってください。」と告白すると、気分一致効果が働いて、あなたの良い情報が沢山目に入り、成功率が上がると言っても過言ではないでしょう。

他にも、仕事で上司に頼み事がある場合。その時も敢えて、上司のご機嫌の良いときを狙うと頼み事が通りやすくなるかもしれません。例えば、飲み会の席で気分良く盛り上がった後や、美味しいランチを食べに行って満足気のとき、部署内でプロジェクトを成功させた後など、そのような時は気分が上がっている可能性があるので、上司も良い情報や事柄に目を向けやすくなっています。頼み事に対しても、心よく引き受けてくれる可能性が高くなるかもしれませんね。

しかし、相手の気分が良いときを見計らうというのは、よく相手を見ていないと分からない場合もあります。ですので、普段からよく人を観察しておくというのも大事と言えるでしょう。気分一致効果を上手に使って、人間関係に活かすことができれば、より良い人間関係の構築ができるかもしれませんね。