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メラビアンの法則とは

更新日: 2018/09/21

多くの人が誤解している「メラビアンの法則」とは

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メラビアンの法則は、アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが1970年代に検証実験をし、提唱した、非言語コミュニケーションの重要性を説く法則です。 メラビアンの法則は、3Vの法則、7-38-55のルールと言われることもあり、ビジネスパーソンが愛読する雑誌や本にも度々書かれていることがあります。

人がコミュニケーションをする上で、話し手が聞き手に対して与える影響力は、話す内容などの「言語情報」が7%、声のトーン・話す速度や大きさ・口調などの「聴覚情報」が38%、見た目・しぐさ・表情・ジェスチャーなどの「視覚情報」が55%という割合になり、いかに非言語コミュニケーションが重要かがわかる結果となりました。

日本ではこの数字が表す結果が一人歩きをしてしまい、メラビアンの法則は「いかに見た目だけが重要であるか」「話す内容よりも喋り方やテクニックが大事である」という誤解が生じてしまい、自己啓発セミナーや就職や面接対策のセミナー、マナー研修などにより、俗流解釈が広く知れ渡ってしまったと言われています。

しかし、メラビアンの法則は「見た目が一番重要である」ということではなく
「聞き手が、言語情報、聴覚情報、視覚情報の3つの手段でそれぞれ矛盾した情報を与えられた場合に、どの情報を優先するか」
という実験でした。

簡単に説明すると
「仕事で何かミスをしてしまったときに、上司が言葉では「君は何も気にしなくてもいいよ」と言っているにも関わらず、顔は固まっていて無表情である。」
ということです。

この場合、言葉では「気にしなくていい」と言われたとしても、無表情になっている上司を見ると「やっぱり私が悪かったのだ」と思ってしまう可能性があると思いませんか?

他にも仕事で一大プロジェクトを成功させたときに、社長の表情が仏頂面の上に棒読みのトーンで「君はとてもよく頑張ったと思う」と伝えてきたとしても、「本当によく頑張ったと思われているのかな?良い評価をされているのかな?」と疑心暗鬼になってしまうのではないでしょうか。

このように、3つの要素(言語・聴覚・視覚)に矛盾や不一致が生じた場合、受け手は不快な思いをすることになります。矛盾や不一致が起こっている状態では、言語情報よりも、視覚・聴覚の情報を優先してしまうということです。それでは、このメラビアンの法則。仕事や恋愛で活かすためには何が大切か、考えてみたいと思います。

矛盾したメッセージを送らないために

3Vの法則と言われることもありますが、Verbal:言語情報、Vocal:聴覚情報、Visual:視覚情報を一致させることにより、相手により説得性のあるメッセージを送ることができます。

例えば仕事で、自社の製品を売り込む営業をしているとしましょう。「うちの製品は他者の製品に比べて、とても良いメリットが沢山あります」ということを取引先に伝えるとき、自信のあるハキハキとした声で明るい表情を意識します。すると信憑性が増し、相手に「これは本当に良い製品なんだ」と思ってもらえる確率が上がる可能性があります。

反対に、自信のなさそうな小さな声で、浮かない表情をしながら、自社の製品がいかに良いものかを伝えても、3つの情報の矛盾が生じてしまっているので、相手は混乱してしまいます。本当に良い製品かどうか疑ってしまう確率が上がる可能性があります。

世の中で活躍しているビジネスパーソンは、このメラビアンの法則を熟知している人も多いものです。相手の信頼性を勝ち取り、多くの人と良好な関係性を築いていくためにも、是非活用してみてはいかがでしょうか。

他にも、恋愛の場面でも活用の機会があるでしょう。

例えば、婚活パーティーに参加したと想定し、そこにとても素敵な女性が現れたとしましょう。少しでも自己アピールをして気にかけてもらえるように、「とても笑顔が素敵な方ですね」と伝えるとします。その時に「笑顔が素敵ですね」と相手を褒めているのにも関わらず、過度に緊張してしまい、固まりながら無表情で伝えたとしたら、相手はどう感じるでしょうか?きっと、「どうせお世辞に違いない」「本当は笑顔が素敵なんて思っていなさそう」と疑われてしまう可能性が高くなると思いませんか?反対に、ニコッと笑顔を見せながら柔らかい雰囲気を出して伝えたとしたら、相手に好印象を与えることができ、気にかけてくれる可能性も高くなるかもしれませんよね。

日本人は謙虚を美徳とする風習があるので、普段から自分のことを、褒めたり承認することがありません。自分のことを褒めない人は、必然的に他人のこともどう褒めて良いのか分からないものです。だからこそ、他人に褒めてもらう・魅力を伝えてもらうということは、恥ずかしさも感じてしまいますが、同時に嬉しさや喜びにもつながりやすいのです。

心理学のテクニックを恋愛で活かすのであれば、相手を褒めることを意識した上で、このメラビアンの法則を頭に入れておき、3つの矛盾のない情報を相手に送ることが大事と言えるでしょう。特に婚活パーティーや合コンなど、異性との出会いの場所で上手に活用することができれば、良いご縁に巡り会えるかもしれませんね。