お金を使いすぎてしまう人の心理とは

お金を使いすぎてしまう人コラム
コラム
このページの監修者
城川 光子

1985年東京生まれ。私立渋谷幕張高等学校、上智大学文学部、関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻。
公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラー試験合格。心療内科クリニックでのカウンセリング、小学校スクールカウンセラーなどの職務経験。

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お金を使いすぎてしまう人の心理とは

「給料が入ったばっかりなのに、気づいたらお金が無くなっている」
「衝動買いが止められず、いつも金欠気味だ」
「クレジットカードを限度額ギリギリまで使ってしまう」

など、お金を使いすぎてしまうことについて悩んだことはありませんか。

一度や二度の後悔は誰にでもある話です。しかし、常に「お金を使いすぎて困ってしまう」のだとしたら、それはとても苦しいものですよね。

「お金がない」という心理状態は、大きな不安を招きます。大きなストレスとなり、苦悩することもあるかもしれません。

「何にお金を使いすぎているのか」も重要

また、お金を何に使いすぎているのかも重要です。趣味でしょうか?洋服や靴などの買い物でしょうか?会社の後輩などにランチや飲み代を奢ってしまう奢り癖でしょうか? それともギャンブルでしょうか?

「気づいたらお金が無くなっている」と感じている人は結構多いものですが、一度立ち止まって、一体何にお金を散財しているのか振り返ってみることも大切です。

ストレスが「お金の使い過ぎ」につながっている可能性も

心理的に、お金を使いすぎてしまう人は、大きなストレスを抱えている可能性があります。本人が無自覚の場合もあれば、自覚している場合もあり様々です。

お金を使うことでストレスを発散させる、さらには心の虚無感を穴埋めしようとしている場合もあるとされています。

「ストレス社会」と言われる現代。その捌け口が「お金を使う」行為になることも少なくはないでしょう。実際にお金を使う際にはドーパミンが放出され快感を感じるそうです

では、どのようなケースでお金を使いすぎてしまっているのかを少し考えてみたいと思います。

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お金を使いすぎてしまう人の様々なケース

買い物依存症

まず、買い物でお金を使いすぎてしまうケースを考えてみましょう。

買い物依存症女性の方が多いと言われており、洋服や靴、化粧品やかばんなど、「ちょっと欲しいな」「あったらいいな」と購入欲が我慢できずに、お金を使いすぎてしまいます。

買う前は冷静に「使いすぎているかも‥」「もう今月はやめよう」と思っていても、いざ実物を見て「欲しい」とスイッチが入ると、どうしても買い物が止められないのです。

その結果、最終的には任意整理自己破産を経験する人も少なくはありません。

買い物依存症というと、派手で遊んでいる人というイメージがあるかもしれませんが、そうとは限らず、おとなしくて真面目に働いている人もなることがあります

性格傾向としては我慢するタイプで、何か言いたいことがあっても言えずに心の内に留めてしまい、そのモヤモヤを行動、つまり買い物で解消している側面があるようです。また、幼い頃から服や身なりに興味を示し、素敵に着飾った自分で親を喜ばせたりしていたケースもあるようです。

他の人に差をつけるため、何か特別で特殊なものを求めているのですね。もし自分に自信があり、自分の価値を自分で承認できていれば、「人から良く思われたい、評価されたい、褒められたい」という承認欲求はそこまで膨らまないものです

本人が自覚しているか、していないかは千差万別ですが、根底には「自信のなさと劣等感」が隠れていると言われています。

買い物をすると普通は気分が良くなるものです。しかし買い物依存症になると、買うまでは興奮が高まりますが、終わる頃には「またやってしまった」と反省と自己批難で憂鬱な気持ちでいっぱいになり、その不快感から逃れるために結局はまた買い物に走るといったように、気分の乱高下を繰り返すのが特徴です。

また、せっかく買ったのに使わずに新品のまま置いてあるケースもあるそうです。なぜなら「買うまでのプロセス」に依存しているため、買ってしまうとその物に対して興味を失ってしまうのです。

人に過剰に奢ってしまう

次に、人に奢り癖がある人も、心に抱えている問題は同じかもしれません。

「人から感謝されたい」
「人からすごいと思われたい」

という深層心理が、奢り癖に繋がっている可能性があります。

自分には価値があまり無いと感じているからこそ、他人に「価値がある人だ」と思われることを望み、心の穴を埋めようとしているのです。

ギャンブル依存症

最後に、パチンコや競馬などのギャンブルに散財してしまうケースを考えてみましょう。

ギャンブル依存症に陥ってしまう人は、男性に多いと言われています。気づけば借金を重ねてしまうことも珍しくはありません。

頭では「使いすぎているかも‥」と思っていたとしても、どうしてもギャンブルや飲酒が止められ無いのです。

家族やパートナーから「いい加減やめなさい」と言われていて、普段はやらないと決意しているのに、街を歩いていてパチンコ屋や場外馬券場を通りかかると、「ちょっとくらいいいか」「次は勝つかも」とよぎって、ついやってしまい、それを家族に隠したりしていたら依存症の可能性があるかもしれません。

依存症になると何が何でもそれをやろうとするので、お金を工面するために「仕事で必要で」「スーツ代がない」「病院にいく」など平気で嘘をつくようになったり、金利の高い消費者金融でお金を借りたりしてしまいます。

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依存症になるきっかけとプロセス

依存症は、その始まりにとても大きなストレスがかかっていることも少なくないようです。

たとえば、

  • 仕事のプレッシャー
  • 居場所がない家庭での寂しさ
  • 離婚の辛さ
  • 子どもが巣立った空虚感

などのストレスを上手に発散する術がなく、買い物やギャンブルに走ってしまいます。

そのうちにちょっとした嫌なことでも「あれをやればまたいい気分を味わえる」と買い物やギャンブルに頼り、そして後悔して不快になり、家族にもなじられムカムカし、その気持ちから抜け出すためにもう一度その行動に走り、気づけば徐々に借金が膨らむ、それにより自分自身の精神状態や家族関係がより悪くなるなど弊害が大きくなってきます。

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依存症の原因

本人は無自覚な場合が多いかもしれませんが、

  • 幼い頃から親が厳しすぎる
  • 親の不仲や依存症
  • 親の離婚

など、自由に子供らしく生きられず、過度にいい子を演じ、感情を抑え込むのが当たり前の環境下にあると、本来の自分が認められていないので自信が育たず、自分の気持ちもわからなくなります。

その結果、嫌な気持ちを誰かに話したり、怒りを相手に率直に伝えられないため、何か行動によって気持ちを晴らそうとします。そこで買い物やギャンブルなど、刺激のあるものを選んでしまうのかもしれません。

それらは一時の気晴らしを超えて、生き抜くために必須のものになってしまい、どうしても止められないのです。

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浪費癖から抜け出すために大事なこと

一人でどうにもならないときは、周りに助けを求めること

お金を使いすぎて辛い感情を抱いていたり、周りの人に迷惑をかけていたり、自分一人ではもうどうにもならない状況下にあるとすれば、周りに助けを求めることが何よりも大切です。

専門の病院を見つけて受診する
・信頼できるカウンセラーを見つけて自分と向き合う
専門の自助グループに参加する

ことも大切だと言えるでしょう。

一人で何とかなる、という考えは一度捨ててみましょう。一人で何とかなる問題であれば、もうとっくに解決していることです。

人に自分の問題を打ち明けることは恥ずかしく怖いことだと思いますが、専門機関の医師やカウンセラーは否定せず親身になって話を聞いてくれ、解決への道のりを一緒に歩んでくれるはずです。

何より、回復には自助グループのつながりがとても重要だと言われています。基本的には匿名で、話しっぱなし、聞きっぱなしなので、何かを強要されることはなく、安心していられる場所です。

最初は恥ずかしいと思うかもしれませんが、自分を飾らなくてもありのままで居られる場所です。それは感情を押さえつけて「いい子」「いい人」を演じて来た人が、本来の自分を回復させていくことにつながっていきます。

ほどよく打ち込める趣味・習い事を

ストレスの解消に、ほどよく打ち込めるような趣味習い事を見つけてみても良いかもしれませんね。

買い物やギャンブルなど刺激の強い1つのものに依存せず、いろいろな生きがいやストレス発散できる術を見つけることができれば、きっと毎日が楽しいものに変わっていくことでしょう。

ヨガ、スポーツジムや、マッサージ、アロマなども有効

身体を動かしたり、ヨガジムに通ったりするのも良いかもしれません。マッサージアロマなど、身体が緩むものを取り入れると心も自然と緩んでいきます。

まとめ

もしお金を使いすぎて、借金がある、家族がギスギスしている、自分も苦しいなど困りごとがあったら、ぜひ周りに助けを求めてくださいね。

私たちはお金とともに生きており、生活と切り離せないものですが、どうにかお金と上手に付き合っていきたいものです。

■参考文献
キャロリン・ウェッソン(1997)『買い物しすぎる女たち』斎藤学訳、講談社α文庫

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