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ラベリング効果とは|子育て、恋愛、結婚生活、血液型占いでの例

更新日: 2017/10/23

ラベリング効果ってなに?

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カウンセラーのたまきです。有名な心理学のテクニックの一つに、『ラベリング効果』というものがあります。とてもメジャーかつ一般的でもあるラベリング効果ですが、意外と私たちはラベリング効果を普段日常で何気なく使っていたりします。

元々ラベリング効果は、1960年代に社会心理学者であるハワード・S・ベッカーが提唱した「ラベリング理論」からきています。

ラベリング効果とは、相手にラベルを貼ることで相手の心を動かすテクニックの1つです。ラベリングをすることによって、相手はラベルの貼られた通りに暗示にかかってゆくことを指します。例えば「あなたはとても優しい人ですね」と相手からラベルを貼られると、意識的にも無意識的にもラベルを貼られた通り、本当に「優しい人になってしまう」という効果のことです。

私たちが知らず知らずの内に、このラベリング効果を使っているとしたら、子育てなんかは解りやすい良い例かもしれません。

例えば、
「あなたはとてもよく笑う明るい良い子だね」

と親に言われて育った子どもは、
『自分は笑い上戸で明るい良い子なんだ!』

と思い込むようになり、そんな自分を誇りに思うようになって自信と自尊心を育みます。 そして無意識的にも「笑い上戸で明るい自分」になっていくのです。

反対に、
「あなたはいつも暗くてつまならい子だね」

と親に言われて育った子どもは、自分のことを本当に、
「暗くてつまらない奴だ」

と思い込むようになり、自分を否定する癖をもつようになります。 その結果、本当に「暗くてつまらない子ども」になってしまうのです。

他にも誰もが知っている血液型占いは、ラベリング効果が発揮されています。日本人は昔から血液型占いが大好きですが、『A型は律儀で真面目である』と本に書いてあるとA型の人はそう思い込んでしまい、結果的に律儀で真面目な行動をとるようになるのです。 他にも無意識的に私たちがラベリング効果を使っている場面は沢山あります。子育ての例からもわかるように、ラベリング効果は「己次第で良くも悪くも使える」のですが、他のケースも上げてみたいと思います。

ラベリング効果を使った具体例

恋愛や結婚生活でラベリング効果を使うと、2人の関係性は更に良くなることもあるでしょう。

例えば恋愛で、怒りっぽくて短気な彼と付き合っていたとします。
小さなことで腹を立てたりすぐ嫌なことを顔にだす彼に、嫌気が差して別れる前にできることがあるとすれば、意識的に会話の途中などで、
「あなたはとっても優しい人だよね」

と何度も付け加えていきます。

すると相手は暗示にかかり、あまり小さなことで腹を立てなくなったり怒りを顔に出さなくなっりして、「優しい彼」に変化する可能性があるのです。

他にも結婚生活で、旦那さんがあまり頼りにならずに困っていたとします。外食に行くにも子どもと一緒にレジャーに出かけるにも大きな買い物をするにも、いつも決定権は奥さんの方で辟易していたとしますね。そこで、
「どうしてあなたはこんなに頼りない人なの!」

と相手を責め怒ってばかりいると、相手の欠点は治るどころか『本当に頼りない夫』になってしまうのです。

本当に旦那さんの頼りなさをどうにかして欲しいと思っているのであれば、意識的に会話の途中などで、
「あなたって実は頼りになる人だよね」

と繰り返し言ってみましょう。すると相手は暗示にかかり、とても頼り甲斐のある夫に成長する可能性があるのです。

また、このラベリング効果は相手だけではなく「自分」にも使うことが可能です。

「自分はなんて何にもできない奴だ」

と自分のことを常日頃から自己攻撃していると、本当に自分は何にもできない人のように感じてしまい、全てにやる気を失ってしまいます。

反対に、自分の魅力を知って、
「自分は愛想が良くて笑顔が良いのが魅力だ!」

と感じていると、色んな場面で様々な人に笑顔で接したり愛想よく振る舞ったりするようになり、人から好かれるようになっていきます。

もし「自分」にラベリング効果を使うのであれば、上手に良いところを引き出すために使いたいものです。

また人と接するときも同じで、
「どの上司も頑固者で融通がきかない人ばかりだ」

とラベルを貼ってしまうと、本当に頑固者で融通がきかない人に接する態度をとってしまいます。それはあまり良い態度とは言い難いでしょう。

このように、ラベリング効果は恋愛・結婚生活・子育てだけではなく、自分や仕事にも使うことができますが、どうラベリングをするのかは自分次第と言えるでしょう。悪いラベルを貼るのではなく、良いラベルを貼ることで人間関係がスムーズに円滑になることも期待できます。是非ラベリング効果を意識的に使い、日常生活に取り入れてみることをお勧めします。