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バーナム効果とは

更新日: 2018/02/13

誰もがかかりやすいバーナム効果とは

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カウンセラーのたまきです。心理学用語の一つに「バーナム効果」というものがあります。実はバーナム効果は、ほとんどの人が知らず知らずのうちに体験しています。

バーナム効果を簡単に説明すると、誰にでも当てはまる性格の特徴などを言われ、さも自分だけに当てはまっていると勘違いしてしまう心理学の現象のことを指します。別名フォアラー効果とも言ったりしますが、元々はアメリカの心理学者であるポール・ミールが興行師であるバーナムの「誰にでも当てはまる要点というものがある」という言葉に因んで名づけたのがバーナム効果です。

例えば、「あなたはとても傷つきやすい一面をもっています」「あなたは社交的な一面をもっていますが、本質は一人でいる時間も大切にしたいタイプです」「あなたは実は素晴らしい才能を沢山もっているのですが、上手に活かしていません」などと言われ、「何で私のことをこんなに解るのだろう」と思ってしまうのが、バーナム効果が働いている証拠です。よくよく考えてみると、実はあなただけではなく多くの人に該当することなのです。

バーナム効果は、私たちの日常で沢山発見できます。では、一体どのような場面でバーナム効果が働いているのか考えてみたいと思います。

占いや心理テストでのバーナム効果

血液型占いを好み信じているのは全世界で日本人だけだ、と唱える学者も多くいますが、多くの人が知っている血液型占いはバーナム効果が働いていると言えるでしょう。血液型占いは、科学的根拠は全くありません。心理学の研究でも、血液型とその人の性格の関連性について因果関係を示すような結果はでていないようです。

そうとは知っていても、何となく当たっていると感じるのは、誰にでも当てはまるような項目が書かれているからです。例えばA型だったら、多くの血液型占いの本に「あなたは真面目で几帳面です」と書かれています。確かに多くの人が真面目で几帳面な一面ももっています。しかしよく考えてみると、A型の人に限らず他の血液型の人も該当するようなことなのですが、A型の人は「確かに自分は真面目で几帳面な一面もある!当たっている!」と思い込みやすいのです。

こうした占いは「確定バイアス」という現象も同時に働いていることが多いでしょう。確定バイアスとは、自分が信じている証拠にばかり目がいき、自分が信じていることに反する証拠から目を背けてしまう現象のことを指します。A型だからと言ってA型の人全員が真面目で几帳面とは限らないのに、バーナム効果が働いて当たっていると信じ込んでしまい、実際に実在する真面目で几帳面ではないA型の人から目を背けてしまうのです。

バーナム効果は他にも、街中の占いや心理テストでも発揮されています。特に自身の精神状態が不安定なときや権威者から言われたことに対しては、強くバーナム効果が発揮される可能性があるのです。

例えば、予約も半年待ちで雑誌やメディアでも当たると評判の占い師に会いにいくとしましょう。仕事で自信を失ってしまい精神が弱っている状態のときに、「全く問題ありません。大丈夫です!あなたにはまだこれから発揮される才能があります!」と言われると、そう信じ込みやすいと思いませんか?人は精神が弱っているとき、特に褒め言葉や前向きな言葉を信じたくなる傾向にあります。そして権威者の言っていることは正しいと思い込みやすいので、相手の言葉を簡単に受け入れてしまいがちなのです。

心理テストでも「日常生活で多少不安をもったり、ときには悩むこともあります」という項目があれば大抵の人がYESと答えると思います。なぜならちゃんと感情をもって生きている人間である限り、不安や悩みを持たない人はいないからです。しかし、「これは私にとても当たっている!」と感じてしまうのは、バーナム効果が発揮されているからです。

占いや心理テストは、よく考えてみると一般的に多くの人に該当することの方が多いです。あまり真に受けずに「自分が楽しむ」ためのツールとして活用するのは良いことですが、信じ込みすぎるとお金を沢山使い過ぎて困ったり、占い師の言いなりになって洗脳されてしまうこともあります。このバーナム効果が働いているという事実を知っているだけで、しっかり境界線を持って活用することができるのではないでしょうか。

恋愛や仕事でバーナム効果を発揮させる方法とは

恋愛やビジネスシーンで、相手との距離を縮めたり好意を持ってもらうためにバーナム効果を意識的に使うことが可能です。人は精神が弱っていない状態のときでも、自分に対して言われた褒め言葉や前向きな言葉は、自分にぴったりの言葉と認識する傾向があります。

「あなたは実はとても心がビュアな人ですね」「あなたは実は周りをよく見ていて気遣いをする人ですね」などと誰しもが該当しやすい褒め言葉を相手に伝えます。すると相手は「この人は自分のことをよく理解してくれる人だと」思うようになり、好意を抱きやすくなるのです。理解をされている、ということに対して人間は安心感や親近感を覚えやすくなるので、セールスの仕事や意中の相手がいる恋愛では使いやすいと言えるでしょう。

しかし、相手を騙すためにバーナム効果を使うことは良くありません。たくさん褒め言葉を使い相手をその気にさせて利用するためにバーナム効果を使うのではなく、相手との距離を縮めたり相手を元気付けたりするために活用してみてはいかがでしょうか。