心理カウンセラーが考えるメイクアップの心理について

心理カウンセラーが考えるメイクアップの心理について コラム一覧
コラム一覧

メイクにも、その人の性格や人柄がでる?

早い人は幼少の頃から、遅くても成人する前後辺りから、多くの女性がメイクに興味を示すようになりますよね。素顔とお化粧後の顔が全く違う、といった人もいるように、メイクアップすることによって、とても綺麗になったり雰囲気がガラリと変わることもありますよね。

また素顔をどれだけ美しく見せるかにこだわりを持ち、スキンケアに力を入れ、ナチュラルメイクを好む人もいます。人によってメイクの好みや方法は十人十色ですが、そのメイクにも性格や人柄が出るのかもしれません。ファッションもそうですが、その人の持ち物や身に着けている物、化粧の仕方などは、全てその人の趣味や嗜好が反映されます。

例えば、人から社交的で明るいという印象を持たれたいという願望がある人が、目立たないような地味目のファッションやカラーはチョイスしませんよね。やはり、明るいカラーのファッションを好んだり、メイクも多少なりとも濃い目になるかと思います。私たちの心は全て、外の世界に反映されるのです。

そして、少し前までは「濃い目のメイク」がとても流行っていたように思います。バブル世代から、その後のギャルメイクなど、どれだけ素顔から自分を変身させるかに重点が置かれていた時期もありました。また今でも、整形メイクなどと言ったりするようですが、素顔とメイクアップ後が別人のように変化することを好む人も多くいるようです。このようなメイクにまつわる女性の心理を少し考えてみたいと思います。

自己防衛の心理と変身願望について

心理的に考えると、メイクアップは「自己防衛」でもあります。特に、お化粧が濃い人ほど、本来の自分を隠していると言えるでしょう。ではなぜ、自己防衛をしてしまうのかと言うと、「自分の自信がもてないから」かもしれません。他人と比べて目が小さい、鼻が低い、そばかすが多い、肌のコンディションが悪い等のコンプレックスがあるからこそ、それをメイクで隠して、防衛しているのです。

しかし、例え自分の顔にコンプレックスがあったとしても、自分の魅力や良さをしっかりと認めることができていれば、過剰な自己防衛をしようとはしません。自己評価が低ければ低いほど、本来の自分をメイク等で隠そうとするのです。

『いくらメイクをしても強く化粧に執着してしまい、いつも高価な化粧品を買い漁ってしまう…』
『どんなに忙しくても、完璧にメイクアップしてからじゃないと絶対に仕事に行けない…』
『どんなに仲が良い間柄であっても、絶対に他人にスッピンを見せることができない…』

と言ったようなケースの場合は、自己評価について考えてみても良いかもしれません。外見以外でも自分と他人を比べては、自分は劣っていると感じてはいないでしょうか?自己否定が強く、よく自分はダメだと感じていないでしょうか?

自己評価が低くなる原因は様々な要因が考えられますが、まずは自分の「良いところ」について考えてみても良いかもしれません。自己否定ではなく、自分を肯定できるようになると、過剰に自己防衛することもなくなり、肩の力を抜いて楽に生活することができます。

もし自己否定がとても強く、コンプレックスに苦しんでいるのであれば、信頼できるカウンセラーを見つけて、話しを聴いてもらうのが良いかと思います。自己防衛が強い人は、人との間に壁を作りやすい傾向があるので、自分の心の内を誰にもさらけ出さずにストレスを溜め込む傾向にあります。カウンセラーに話しを聴いてもらうことにより、ストレスが減り、自然体で生きることができるかもしれません。

また、「変身願望」という言葉があります。メイクアップすることで、本来の自分とは異なった人に変身したいという心の表れです。自分に自信が持てず、自己評価が低いと、変身願望が強くなる傾向があると言えます。変身願望が強いと、自然と濃い目のメイクになったり、素顔の自分とはかけ離れたメイクを好む傾向が強いと言えるでしょう。特に10代の思春期くらいの女の子は、変身願望が強く表れることもあると言えます。実際に、私自身も10代の頃は、

「子どもとして扱われたくない」
「早く自立した大人の女性として見られたい」

という葛藤を抱いていたので、背伸びをして大人びたメイクを好んでいたこともありました。メイクアップすることにより、大人の自立した女性に近づけたような気持ちがして、少し自信をもてるような感覚になっていたのです。

ある心理学の研究でも発表されているようですが、化粧をすることにより自信が増して行動的になる、といったような結果がでているそうです。メイクすることにより、セルフイメージが向上して自信につながることもあるでしょう。また向上心のある女性は、「更に美しくなりたい」「もっと綺麗になりたい」という気持ちも持っています。そういった意識が強くなると、こだわりをもってメイクを楽しみながら、自分に自信をもつこともできるのではないでしょうか。

自分に自信をもつ、華やかな印象を人に与える、社交性が上がる等、メイクアップすることで得られる素晴らしい効果も沢山あります。良い効果を受けながら、楽しんでメイクができれば一番良いのかもしれませんね。

【予算別】安くてお手軽に心理学を学べる方法

予算1,000~2,000円なら、本を読んでみる!

心理学に何となく興味はあるけど、
お金をかけて心理カウンセラーの資格を取るほどでもないかな...

そんなあなたは、心理学のマンガや入門書がおすすめです!
価格も1,000~2,000円程度でサクッと学べます!

「心理学に興味を持っているけど、お金をかけるほどの熱意はない。」という方は、初心者向けの入門書を読んでみましょう。

初心者向けの入門書は、堅苦しく専門用語が並ぶテキストではなく、はじめて心理の本を読む人に配慮した、構成やデザインになっています。マンガ形式のものもあるので、下記のリンクから探してみてください。

Bitly

Bitly

Amazon.co.jp

タイトルとURLをコピーしました