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心理カウンセラーの知識を家庭や子育てで活用する具体例

更新日:2017/10/23

家庭・子育てに心理学は活かせるの?

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カウンセラーのたまきです。心理学を学び、心のしくみや思考、感情について理解したことを、家庭や子育てに活かすことはもちろん可能です。

「実生活に心理学の知識を生かして、もっと楽に生きたい」と思い立って、心理カウンセラーの門を叩く人も大勢いるくらいです。

心理学は「自分を知るツール」と考えても良いかと思います。自分を知ることで、「自分とどう付き合っていくのがベストなのか」ということを理解できると、必然的に家族とのコミュニケーションの取り方も上手になっていくことでしょう。

「家」というのは「安息の場」であり、安堵感や安心感が得られる場所でなければなりません。学校や社会で生きていると、知らないうちにおのずとストレスは蓄積されるものです。そんなとき、安息の場があり、帰る場所があるということは、心にやすらぎと癒しをもたらし、社会で生きていく糧となってくれるのです。

しかし、いくら家族と言っても、人は十人十色。個性があり全く違う存在ですので、時にはぶつかったり喧嘩をしたり、嫌気が差したりすることもあるでしょう。安息の場であるはずの「家」が、ギスギスしていづらい場所になることもありますよね。

心理学を学び、コミュニケーションのとり方や活用テクニックを知っていると、家族とも楽に、そして上手に付き合うことができ、更なる安心感を得ることも充分に可能なのです。

家族・子育てに活かせる心理学の知識や活用テクニック

人間は、みんな色んな感情を持っています。

嬉しい、楽しい、悲しい、悔しい、など、何百という感情を持っていると言われています。その感情の1つでもある「怒り」の感情ですが、この「怒り」が家族間のコミュニケーションをややこしくさせる原因となる場合が多々あります。

私が心理カウンセラーをしていて、よく相談を受ける例ですが、

「子どもに、しょっちゅう怒ってしまう自分を責めてしまいます」
「夫に、つい小さなことで腹を立ててしまい、喧嘩ばかりしてしまいます」


というお悩みは数え切れない程ありふれています。

実はこの「怒り」の感情は、心理学では「第二感情」と言われています。つまり、先になんらかの感情が起こり(第一感情)、その次に怒りの感情が生じるため、第二感情と言われているのです。

もっと解りやすく解説するとすれば、鍋を想像してみてください。

実は、「怒り」の感情は鍋の蓋であって、本当の感情(第一感情)は蓋の下の鍋の中に隠れていると言われているのです。

では、「子どもに、しょっちゅう怒ってしまう」場合、本当はどんな感情が隠れているかと言うと、その多くは「心配だからわかってほしい」というもの。

「部屋を片付けなさい!」
「ゲームばかりしていないで宿題をしなさい!」
「もっとお行儀良くしなさい!」


とついつい口うるさくなって怒ってしまうのは、実は「社会や人前にでても苦労せずに生きてほしい」という愛情があるからではないでしょうか?

本当はそんな愛情があるにも関わらず、「○○しなさい!」と怒ってばかりいても、子どもには伝わらないのです。

伝わらないどころか「いつもお母さんは怒ってばかりだ。僕が何をやっても認めてくれないんだ」と自信を喪失していくケースも多くみられます。

ここで大切なのが、第二感情である「怒り」をぶつけるのではなく、本当の感情である第一感情を伝えるコミュニケーションをはかることです。

口うるさく怒る前に、

「お母さん、あなたには必要以上の苦労はしてほしくないと思っているの。それはあなたのことがとっても大切だからなんだよ。だから、つい心配になってしまうの。」

と、第一感情を伝えてみましょう。

すると、子どもは「お母さんから愛されている事実」を受け取ることができるので、部屋を片付けたり宿題をしたり、お行儀を見直そうとする可能性も上がるのです。

他にも、

「夫に小さなことで腹を立ててしまい喧嘩ばかりしてしまう」場合ですが、

愛の反対は…無関心」であり、本当に相手のことが嫌いであれば喧嘩にすらならないでしょう。腹を立てて喧嘩をしてしまうというのであれば、まだ相手に伝えられていない本当の感情があるはずなのです。

例えば、

「家事や育児を手伝ってくれないことで腹が立ち、毎度喧嘩になる」場合、

一人では大変だから、私を助けてほしい

という欲求が隠されています。

しかし、怒りの感情に任せて、

「何であなたは全く家事を手伝ってくれないの!」
「他のお家の旦那さんが羨ましいわ!」
「ちょっとは子どもの面倒ぐらいみてよ!」


と怒ったとしても、相手は嫌な気分になるだけであって、夫婦の間に更に不穏な空気が流れてしまうことになります。

大切なのは、怒りをただ相手にぶつけるのではなく、

「あなたにも家事や育児をしてほしいの。私一人だと大変で辛い時もあって、手伝ってくれたら助かるよ」

と、本当の感情を伝えるコミュニケーションをはかること。すると相手も嫌な気分にならず、率先して家事や育児に参加してくれる確率も上がるのです。

このように、心理学の知識を取り入れて、コミュニケーションの活用テクニックを理解しておくと、家族間の関係性が更に良くなり笑顔も増えることでしょう。