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ザイオンス効果とは

更新日: 2018/09/25

繰り返し接触することにより好印象を与える、ザイオンス効果とは

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心理現象の一つに「ザイオンス効果」というものがあります。
ザイオンス効果とは、簡単に説明すると、同じ人や物などに繰り返し接触することにより、好意度や印象が高まるようになることを指します。ザイオンス効果は1968年に、アメリカの心理学者であるロバート・ザイオンスが論文として発表し、徐々に世間に知れ渡るようになっていきました。この心理学者の名前をとって、「ザイオンス効果」と名付けられていますが、「ザイアンス」と表記されることも多く、ザイアンス効果とも呼ばれることがあります。

ザイオンス効果は、ビジネスでマーケティング業に携わっている人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。また、恋愛指南書にもザイオンス効果の有効性について書かれていることも多いので、世間では比較的認知度の高い心理現象の一つと言っても過言ではありません。また、ザイオンス効果は、単純接触効果、ザイオンスの法則と呼ばれることもあります。

例えば、コマーシャルで同じ商品を何度も何度も目にする内に「今度スーパーに行ったら、あの商品を買ってみようかなぁ」と思ったことはないでしょうか?または、スーパーに買い物に行った際に、「この商品はあのコマーシャルの商品だ!一度買ってみよう!」と商品を買い物カゴに入れた経験はありませんか?これらは正に、ザイオンス効果が働いていると言えます。コマーシャルや広告等で繰り返し接触させることにより、消費者の潜在意識に印象を残し、好意度や評価を高めて、購買意欲を促す狙いがあるのです。

ザイオンス効果は、対象となる物や人との接触時間が、例え短いものであったとしても、繰り返し回数を重ねることにより、効果が発揮されると言われています。そう考えると一回のコマーシャルなんて、わずか数十秒ですよね。それでも、何度も繰り返し目にすることで、好印象を持ちやすくなるのです。だからこそ、どれだけ接触回数が多いかが重要になってきます。
他にも、テレビジャックと呼ばれたりしていますが、ドラマや映画の主演を務めた俳優が、宣伝のために、朝の情報番組から夜のバラエティ番組まで、1日中同じ局の番組に出続けていることがありますよね。これもザイオンス効果を狙っていると言えるでしょう。

このようにザイオンス効果は、私たちの普段日常でも非常に多く溢れています。「世の中のどんなところで、ザイオンス効果が発揮されているかな?」と意識して生活してみると、ありとあらゆるところでザイオンス効果の現象が見受けられます。では、このザイオンス効果を私たちの仕事や恋愛の場面で有効に活かすには、どうしたら良いか考えてみたいと思います。

恋愛で活かす!ザイオンス効果とは

ザイオンス効果は、恋愛でもとても有効に使うことが可能です。対人関係については、熟知性の法則と言われることもあります。ただし、使い方を間違えてしまうと、好意を持たれるどころか、不信感や嫌悪感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。

ザイオンス効果は、接触回数が多いほど相手に好印象を与えることができる効果です。会う回数が多いほど、話しをすればするほど、LINEなどにより連絡を何回も取ればとるほど、親密になっていき、好意を持ってもらえる可能性が高くなります。

例えば、同じ会社の人と、毎朝同じ時間に駅で遭遇するとします。毎朝短時間でも、「おはようございます」「今日は天気が良くて気持ちが良いですね」等の会話をしているだけでも、好印象を持ちやすくなるのです。たまたま駅で会わない日があるとすれば、「あれ?今日はどうしたのかな?」と少し気になると思いませんか?

もし好意を抱いている相手に対して、ザイオンス効果を狙い、親密な関係性になりたいのであれば、継続して単純接触を繰り返してみると良いかもしれません。LINEで毎日「おはよう」と一言入れるだけでも、効果が期待できると言えるでしょう。

しかし、少し想像してほしいのですが、第一印象が悪く、あまり関わりたくない相手から、毎日「おはよう」とLINEがくると、どうでしょうか?好印象どころか、嫌悪感を与えてしまう可能性もありますよね。重要なのは、「相手に悪印象を与えていないこと」です。相手に悪印象を与えていると、ザイオンス効果を狙っても逆効果になってしまう可能性が高くなります。悪印象を与えていないかどうかは、相手の反応等をよく観察するようにしてみると良いでしょう。

また、ザイオンス効果を期待して、あまりにしつこく連絡をするのも逆効果と言えます。LINEが既読になってもいないのに何度もメッセージを送ったり、電話が繋がるまで何度もかけたりすると、相手が嫌がる可能性が高くなります。ザイオンス効果は、やりすぎには要注意です。その辺のバランスが少し難しいところでもありますが、相手とのやりとりのバランスを考えながら活用していけるとベストです。

ビジネスで活かす!ザイオンス効果とは

ビジネスでザイオンス効果を活かすのであれば、マーケティングに適していると言えます。

例えば、自社の製品を売りたいとき、消費者の目につきやすいように何度も広告に出したり、メルマガを出したり、といったことです。要は、いかに消費者と接触する回数を上手に増やせるかどうかです。最近では、スマートフォンのアプリでもザイオンス効果が発揮されています。例えば、ゲームのアプリを使用していると、「只今レアキャラが当たるキャンペーン中」などのプッシュ通知が入ることがあります。これは、プッシュ通知により、何度もアプリを開かせることによって接触回数を増やす狙いがあると言えるでしょう。特にプッシュ通知の内容がお得感を感じさせるものであれば、消費者はメリットも感じやすいので、好意度が高くなる可能性もあります。

また、マーケティング以外にも、営業の仕事でも大いに活用することができるかもしれません。 例えば、私が知っている人で大手企業の営業職で活躍している人がいます。その人は、いつも業績がトップクラスで、とても評価が高い人です。そして、一言で言えば「とてもマメな人」です。少しでも時間が空いたら、「たまたまこの近くを通ったので顔を出してみました」と取引先にご挨拶に行く。少しでも何かあれば、お礼の手紙やメールをかかさない。数分でも数十分でも時間があれば、マメに顔を出すようにして雑談などをし、取引先との信頼関係を築く努力をしているそうです。
これは正しく、ザイオンス効果が発揮されていると言って良いでしょう。単純な接触回数を増やして、取引先に好印象を与えているのです。一度に沢山の時間を費やして取引先との信頼関係を築こうとするのではなく、短時間でも良いのでマメに顔を出したり連絡をする方が、ザイオンス効果が期待できると言えます。しつこくやりすぎない程度に、ザイオンス効果を上手に使えると良いですね。