人に影響を及ぼす色彩心理について

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色彩が及ぼす影響は大きい

私たちは、日常から多くの色に囲まれて生活しています。普段はあまり意識することはないかもしれませんが、色は私たちの感情や行動に多大な影響を与えていると言われています。

実際に色彩心理学を学問とし、人の深層心理を読み取って心の癒しを即す、カラーセラピスト色彩心理カウンセラーとして活動する人もいます。今のところ国家資格ではありませんが、民間のスクールで勉強したり、講義を受けたり、民間資格を取得することも可能なようです。

ホームページや企業のロゴなどもそうですが、
相手に与えたい印象を色によって誘導することは、ごく当たり前の世の中です。

例えば、クリーンで爽やかな印象を与えたいときは、グリーンを用いることもあります。エネルギッシュで力強い印象を与えたいときは赤、というように、どの色を用いるかで相手に与える印象や感情が異なってくることが判っています。

他にも、ダイエット中の人には青色が効果的と言われていますよね。よくダイエットの番組でも取り上げられていますが、食事をするときに青色の食器を使うだけで、食欲減退の効果を即すとも言われています。
また、元気がない時や落ち込みが激しいときに、黄色やオレンジなどの明るい色を用いることによって、元気回復を即す効果があるとも言われています。安心感やリラックスを感じたいときは自然の緑に触れることで、効果があるとも言われています。

ちょっと考えてみてほしいのですが、マッサージをするリラクゼーションサロンの壁が真っ赤だと、どう感じるでしょうか?心身の癒しのためにマッサージを受けに行っているのに、どこか落ち着かない・興奮する気持ちになってしまうと思いませんか?

では、それぞれの色が及ぼす影響を考えてみたいと思います。

それぞれの色の効果・特徴

色は世界共通ですが、色の表す意味はそれぞれの国の文化によって異なります。

例えば、黄色。
日本では、「明るさ」「喜び」「無邪気さ」のイメージがありますが、キリスト教徒が多い国だと、「権力欲」「嫉妬」「嫌悪」など良いイメージを持ちません。
これは、イエスを裏切った人物であるユダの衣の色からイメージが結びついていると考えられています。ユダの裏切りのシーンを描いた絵画では、必ずといって良いほどユダは黄色の衣を着ているのです。

このように、宗教の違いや文化によって、色によるイメージは変化するものですが、今日は日本人が色から受けるイメージや効果・影響について考えてみたいと思います。

赤色
赤色は、エネルギーを象徴しています。情熱、エネルギッシュ、興奮などのイメージがあります。
元気ややる気が欲しいとき、ここぞという勝負事に赤色を用いることで、アドレナリンが分泌されアグレッシブになる効果があると言われています。
逆に、怒りや攻撃性のイメージを与える色でもあると言われているので、人から強くみられたり、攻撃的にみられることもあります。

青色
青色は、世界で最も好まれている色と言われています。海や空などの自然のイメージにつながるからでしょうか。
青色は、爽やか・信頼感・冷静などのイメージがあります。青色を上手く取り入れることで、相手に良い印象を残すことも可能です。また、鎮静の色とも言われており、高ぶった感情を抑える色でもあります。心身が疲れぎみの人は、青色を用いることで、落ち着きが得られ癒しの効果が得られるかもしれません。

黄色
黄色は、光や太陽を連想させる色です。明るさ・無邪気さ・子どものイメージにつながります。
人と上手にコミュニケーションをしたいときは黄色を用いることで、活発なコミュニケーションにつながるとも言われています。
また、知性を高める色だと言われています。黄色を用いることで、頭の回転が早くなり、理解力や判断力がアップする効果があると言われています。
上手に黄色を取り入れることで、対人関係に良い影響を及ぼす可能性が考えられます。

緑色
緑色は、自然を連想します。暖色でもなく寒色でもない中間色なので、刺激が少なくリラックスを得る効果があります。また、情緒の安定にもつながり、心身を整えてくれる色でもあります。
疲れ気味の人・ハードワークの人などは、緑色を取り入れることで、癒しの効果が得られるかもしれません。
逆に相手には、保守的・マイペースといった印象を与えることがあります。どこか大人しい、控えめな印象を与えるかもしれません。

ピンク色
ピンク色は、恋愛・幸せ・女性らしさのイメージにつながります。また、ピンク色を用いることで、若々しい気持ちになることもあるようです。
柔らかい、優しいイメージをもつピンク色ですが、反対に依存性や幼さ、甘えを表す色でもあります。しっかりした大人にみられたいとき、冷静な人にみられたいときはピンクは逆効果となりそうです。

紫色
紫色は、昔から高貴な色として扱われてきました。その昔の日本では、紫の染料は大変貴重なもので高価でした。そのため、位の高い人の衣装は紫色だったのです。
また、宗教色としても活用されていたので、スピリチュアリティを象徴する色とも言われています。どこか神秘的でミステリアスさを感じさせる色でもありますが、感性を鋭くさせ、インスピレーションを刺激する色と言われています。
不安・病的を連想する場合もありますが、緊張を癒す色とも言われていて、二面性のある色でもあります。

このように色には、様々なイメージや効果があることがお判りいただけたでしょうか。自分をどう人に見せたいかを考えるときにも、色が与える効果を考えて用いると良いかもしれません。

また、場面によって使いわけることもできます。家の中ではリラックスできように、青色や緑色のインテリアを多く配置してみたり、出勤で使う車の中では気合いを入れるために、赤色を多く配置してみるのも良いかもしれません。

心身や感情のコントロールのためにも色が及ぼす影響について、あらかじめ知っておくと、日常生活がもっと楽しいものに変化するかもしれませんね。

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