夫婦関係を円満にする秘訣とは

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一筋縄ではいかない夫婦関係

既婚者の人はこの機会に振り返ってみてほしいのですが、結婚前や新婚時代に描いた理想の夫婦関係を保つことはできているでしょうか?今の夫婦関係に満足していますか?きっと「思い描いていた関係性とは違う」と答える人も多いのではないでしょうか。
夫婦といえども「他人」同士です。異なった環境下で育つと、思想や考え方も異なって当然ですましてや男性と女性が一緒になるわけですから、お互いに理解し合えない部分もあって当然。そんな他人同士が愛し合って、最初は愛だけで乗り越えられると思っていたことも、経済的なことや金銭的なこと、親戚付き合いから親の介護問題、子どもへの教育方針の違い等、様々なことが要因で夫婦の関係性にひずみが生じてしまうこともあるでしょう。
また、本人たちの性格などの問題が関係性を悪化させてしまうこともあります。モラルに反した言動や行動、趣味の違い、夫婦の営みの問題などが浮き彫りになってくることもあるでしょう。人は関係性が近ければ近いほど、本質の自分が出てきやすいものです。赤の他人には気を遣っていることも、関係性がとても近いパートナーの前だと隠しきれなくなって、良いところも悪いところもダイレクトに出やすくなります。そして悪いところばかりが目につくようになると、夫婦の関係性に溝ができ始めます。
一度できた溝をそのまま放置してしまうと、次第に大きな溝へと変化し、やがて埋められない溝になって、夫婦関係がとても冷え切ったものになる可能性もあります。他人と一緒に共に生きるというのは、簡単なようでとても難しいものかもしれません。一筋縄ではいかないことも多いでしょう。パートナーをただの同居人だと思って割きって生活しているご夫婦も中にはいらっしゃいますが、どうせ共に生活をし死ぬまで一緒に居るのなら、円満な方が心地よいですよね。では、心理的に夫婦関係を円満にする秘訣を考えてみたいと思います。

男女の考え方の違いを知ることが大切

男性と女性では考え方が異なると唱えられています。それはまるで「違う星からやってきた者同士だ」と提言している心理学者もいるぐらいです。違う思考をもった同士だからこそ、ぶつかることや理解できない部分もでてきて当然なのです。
だからこそ男女の考え方の違いについて、あらかじめ知っておけば、必要のない争いが減りお互いを大切に思いやることが増えるかもしれません。実際にカウンセリングの現場でも、夫婦関のすれ違いや問題、悩みについてお伺いすることがありますが、「男性と女性の考え方の違いについて、もっと早く知りたかった」とおっしゃる方も少なくはありません。
例えば、何が表立って違うかというと、ストレスが溜まっている時の行動が全く異なります。女性はストレスが溜まると、それを人に話そうとします。「今日、子どもの幼稚園のママ友関係でこんなことがあって‥こうこうで‥」と、まとまりのない長い長い愚痴のようになることもあるでしょう。しかし、そうやって誰かに話すことで、思考や感情がまとまっていくのが女性です。「うんうん、そうだよねー」「そうなのね、わかるよ」など、共感の相槌や返しがあれば、女性はより一層楽になります。誰かに話すことで共感してもらえることが、女性にとってはストレス発散となり、とても重要なことなのです。しかしそれとは反対に、男性はストレスが溜まると、自分の世界に引きこもりたくなる傾向にあります。あまりしゃべらなくなったり、自分の部屋で過ごすことが多くなることもあるでしょう。誰かにあれやこれやと口出しされたり指図されらり、根掘り葉掘り聞かれることは、更にストレスが溜まってしまうのです。
お互いにそうとは知らず、男性は女性がまとまりのない悩み事や愚痴を話し始めたら、すぐに「答え」を出そうとするのが一般的です。それが相手のための最善だと思って答えを出しているのですが、女性にとっては有難迷惑で「全然話しを聞いてもらえていない」と感じられ、更にストレスが溜まってしまうのです。男性は、女性のまとまりのない話しに生産性を感じず、すぐに答えを出したがりますが、それよりも「共感」してあげることが重要です。「うんうん、そうだね」「そう思うよね」と相槌を打ってあげるだけで、女性はとても救われた気持ちになります。
一方、女性は男性が自分の世界に引きこもりがちになったり、口数が少なくなると、「自分は愛されていないんじゃないか」「大事にされていないのでは」と不安になったり心配になったりする傾向があります。だから、何とか話しをしようと頑張ってみたり、「あなたは家族を大事に思っていないの!」と責めたり怒り出したりしてしまいます。すると男性は更にストレスを感じて、自分の世界に引きこもってしまうのです。このような時、女性は「待つ」ことがベストな選択になります。何とかして相手を励ましたりしようとせず、男性が自分の世界から引きこもって出てくる時を待つのです。男性はある程度引きこもると、そこで思考や感情が整理されて、必ずその内自分の世界から出てきます。落ち着いてその時を待ってあげましょう。ただ待っているだけではなく、自由に自分の趣味や好きなことをして、自立した生き方をしながらも心の中では待ってあげるスタンスがとれると、そこまで不安や心配に駆り立てられることはなく、気分よく過ごすことができるでしょう。
ストレスの発散方法一つでも、これだけの違いがあるのが実際です。他にも、もっともっと数えきれないくらいの「違い」が存在します。少しでもお互いの違いについて理解することができると、夫婦の関係性もきっと良好なものへと変化していくことでしょう。

自己肯定感を高めることが良好な夫婦関係につながっていく

他にも、心理的にパートナーは「鏡である」という考え方をすることがあります。例えば、自分に厳しい人はパートナーに対しても厳しく、完璧を求めがちです。自分に優しく肯定的であれば、パートナーに対しても寛大な気持ちで接することができます。要は、自分に対する行いがそのままパートナーとの関係性に現れると言っても過言ではありません。例えば、自己肯定感が低く常に卑下をしてしまうタイプの人は、パートナーの欠点や弱点を見つけやすいとも言えます。そして心の中でいつも自分にダメ出しをしているように、パートナーに対しても自然とダメ出しをしやすくなります。この場合、いくら夫婦関係を良くしようと頑張っても、結局は相手の欠点や弱点が目に余りすぎて相手をどうにか変えようとコントロールしてしまうので、溝がどんどんと大きなものになっていき、取り返しのつかない事態になる可能性も出てきます。
夫婦関係を円満にするためには、まず「自分自身との付き合い方」について学ぶことが重要です。自己肯定感が低く常に卑下をする癖がある人は、夫婦関係以外の人間関係でも躓きやすかったり、溝をつくってしまいやすい傾向にあります。ありのままの自分を認め、自分を受け入れることは、全ての対人関係を良好にする秘訣でもあると言えます。
人を変えようとしても、何かの魔法がない限り変えることは困難です。パートナーを変えようとするのではなく、自分がより良く変わることが夫婦円満の第一歩かもしれませんね。

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