色彩と心理学の関係~色が心に与える影響~

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自然が多い場所に出かけて、心が安まったという経験は誰しもがあると思います。
おいしい空気を吸ったり、川のせせらぎを聞いたりすることもリラックスにつながりますが、緑の木々に囲まれるというのも癒やしにつながっていることは間違いないでしょう。
今回は、色が人間の心に与える影響について見ていきましょう。

色は人間の心に様々な影響を与えている!

色の効果は、医療や教育、ファッションなど様々な分野で活用されています。
色彩が心にもたらす影響を分析して、それを利用するための法則を見つけるのが色彩心理学の役目とも言えるでしょう。

また、色は、非言語コミュニケーションの一つです。非言語コミュニケーションとは、言葉以外の情報を手がかりに、他者の心理を読み解くコミュニケーションのことを指します。
洋服やバッグなど、私たちが何らかの色を身につけるのは、無意識下にある、自分のメッセージを伝えようとしていると考えることもできるのです。

色と感情の関係にはじめて注目したのはあの有名な作家だった!

色と感情の関係にはじめて着目したのは、「若きウェルテルの悩み」などの小説で有名なドイツの作家ゲーテでした。
実は、ゲーテは作家としてだけでなく、科学者としても大きな功績を残しているのです。

ゲーテは、「色彩論」という著作を残しており、その中で、黄色は、「明るい」「強い」「熱い」などのプラスの性質を、青は、「暗い」「弱い」「冷たい」などのマイナスの性質を持ち、お互いに対立する色であると記しています。

また、スイスの心理学者ルッシャーは、私たちはその時の気分に合わせて無意識に色を選んでいると考えました。
例えば、気分の良い時には明るい色を好み、消極的な時には暗い色を無意識のうちに選んでいると言うのです。

もちろん、気分の良し悪しに関わらず、元々好きな色というのも、皆さんありますよね。
ルッシャーは、人がどんな色を好むかという背景には、心理学的な意味があると考えています。また、好きな色にはその人の性格が投影されるという研究報告もあります。

色彩心理学で分かる!?あなたの性格は?

それでは、好きな色から、あなたの性格を読み解いてみましょう。
ここでは、好きな色と性格について簡単にご紹介しますので、ぜひ自分の好きな色をチェックしてみてくださいね。

・赤が好きな人
情熱的で積極的。自己主張が強い。
・ピンクが好きな人
愛情深い。世話好き。傷つきやすい一面も。
・オレンジが好きな人
陽気で社交的な人気者。嫉妬深い面もあり。
・黄色が好きな人
元気で好奇心旺盛。野心家でもある。
・緑が好きな人
平和・理想主義者。また現実主義でもある。
・青が好きな人
知的でクール。感性が豊かで、自立している。
・紫が好きな人
高貴で神秘的。エロチック性も秘めている。
・茶が好きな人
責任感があり、また協調性もある。
・黒が好きな人
頑固でプライドが高い。また孤独を好む傾向も。
・白が好きな人
潔癖主義で真面目。理想主義者でもある。

いかがでしたか?性格、当たっていましたか?自分だけでなく、友達や職場の人などに当てはめてみるのも面白いかもしれませんね。
心理学を学ぶことで、色彩の力を知り、それを効果的に活かすことができるようになります。

生活に色を役立てよう~色彩心理も学べる色彩検定って?

もし、色彩心理学についてもっと詳しく知りたいという方は、本などを読むのも良いでしょう。また、自身の生活に色を役立てたいという方は、文部科学省後援の公的資格である色彩検定というものもあります。
色彩検定の中には、「色彩心理」という項目があります。この項目では、例えば、青や緑などの寒色系は、涼しさや落ち着きを感じさせる効果がある一方で、赤やオレンジなどの暖色系は、温かさを感じさせるというような、色に対しての人間の心理的反応について学びます。
この心理的反応を踏まえつつ、住環境や労働環境など、様々な環境において、人間が効率的に、また快適に活動できるように色彩調節を行うことをカラーコンディショニングと言います。
実際に、カラーコンディショニングは、塾や学校での学習効果や、仕事の現場などでの効率を上げるために、多くの場所で活用されています。アメリカでは、壁の色を変えて、工場を暖かく感じるようにしたり、荷物の箱の色を変えることで、疲労感を減らしたりするなどの取り組みがなされているようです。

色彩検定に興味があるという方は『色彩検定』の試験情報のページをご覧ください。

また、カラーコーディネーターなど色の知識が活かせるお仕事もあるので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

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