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心理カウンセラー関連資格の種類はなぜたくさんあるの?

更新日:2019/11/01

長年、統一技能を証明する資格が無かったため!

心理カウンセラーって?

日本でのカウンセラー資格は、民間資格の臨床心理士が心理職の専門資格として一定の地位を築いていました。しかし、関係者の間では長年国家資格化が切望されてきました。
そのため、既に第一線で活躍しているカウンセラー達がスクールや民間団体を立ち上げ、民間資格などにより一定のスキルを証明することで、カウンセラーとして円滑に働けるようなアシストをしていたのです。
結果、心理カウンセラーに関連する資格はたくさん存在しています。

2017年に国家資格「公認心理師」が誕生!

2017年施行の公認心理師法によって『公認心理師』という国家資格が誕生しました。しかし、まだ仕組みが整ったばかりであり、「保育士」や「美容師」のように国家資格としての確固たる地位はまだ築けていないのが現状です。

以下より、カウンセラーの資格にはどんな種類があるのか、各資格の概要・資格取得のおすすめ度を紹介したいと思います。

心理カウンセラーの関連資格はどんな種類があるの?

心理カウンセラーの関連資格と運営団体を一覧で紹介!

心理カウンセラー資格は、世間に広く浸透している有名資格からスクールの独自認定資格までさまざまあります。心理カウンセラーの資格と運営団体をまとめてみました。
※一部の資格を抜粋して掲載しています。

資格・検定 団体
臨床心理士 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
公認心理師 文部科学省・厚生労働省(国家資格)
認定心理士 公益社団法人日本心理学会
産業カウンセラー 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
キャリアコンサルタント 日本キャリア開発協会
精神保健福祉士 厚生労働省(国家資格)
社会福祉士 厚生労働省(国家資格)
NLPプラクティショナー 日本NLP協会 ほか
メンタルケア心理士® 一般財団法人日本能力開発推進協会
メンタル心理カウンセラー メンタルケア学術学会
メンタルケアカウンセラー®
プロフェッショナル心理カウンセラー 一般社団法人全国心理業連合会
認定臨床心理カウンセラー 日本臨床心理カウンセリング協会
EAPメンタルヘルスカウンセラー NPO法人 EPAメンタルヘルスカウンセリング協会
学校心理士 一般社団法人学校心理士認定運営機構
応用心理士 日本応用心理学会
教育カウンセラー NPO法人 日本教育カウンセラー協会
精神対話士® 一般財団法人 メンタルケア協会
心理相談員 中央労働災害防止協会(中災防)
心理コンサルタント 日本心理学アカデミー
心理カウンセラー
メンタルトレーナー

おすすめの心理カウンセラー関連資格を紹介!

臨床心理士について

心理系の国家資格の成立に時間を要した中、心理職の最高峰の資格として業界を引っ張っている資格が臨床心理士です。日本では最も難しい心理の資格と言われています。臨床心理査定(アセスメント)や臨床心理面接などの専門業務を持ち、幅広い分野で活躍しています。 最短で資格を取得するには、指定大学院を修了するルートになり、臨床心理学系の修士号を取得したあとに、受験が可能になります。大学から計算した場合、大学4年+大学院2年+受験期間1年と、計7年を要します。大卒者の場合は、入試に合格すれば大学院に入ることができます。

臨床心理士資格を目指そうとお考えの方は『臨床心理士になるには?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ★半分 4.5
最難関ということもあり対象となる領域が広いので、カウンセラーとしてオールマイティな力を身につけたい方や、学問として突き詰めて勉強したい方には是非目指していただきたい資格となります。職場は主に精神科、心療内科などの病院です。また、スクールカウンセラーの募集要項に臨床心理士が書かれていることも多いです。取得に要する期間と国家資格でない点はネックです。

公認心理師について

公認心理師は日本初の臨床心理分野の国家資格です。その運用実績がまだない中で、今後どのように広まっていくかは未知数ですが、心理職における国家資格の誕生は多くの関係者に望まれた結果であり、その活躍が期待されています。業務範囲や取得条件は臨床心理士と性質が似ており、所定の学位が求められます。

公認心理師資格を目指そうとお考えの方は『公認心理師になるには?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ★半分 4.5
カウンセラーになりたい方におすすめの資格であるかどうかは、まだ判断しかねますが、待望の国家資格ということで期待を込めての評価です。公的機関への就職を考える場合、今後応募資格に必ず登場するものと推測されます。いわゆるカウンセラーとしての活動をする場合、この資格の有無が直接仕事に影響することはほぼないでしょう。

認定心理士について

認定心理士は、主に大学の心理学科などで単位を履修した際に、心理学の基礎的な知識を習得した証として発行される民間資格です。「最小限の標準的基礎学力と技能を修得」とあるように、取得難易度は高くなく、無試験で取得できる資格です。

認定心理士資格を目指そうとお考えの方は『認定心理士になるには?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ☆ ☆ 3.0
学生向けの資格であり、社会人がわざわざ取得を目指す必要はなさそうです。

産業カウンセラーについて

産業カウンセラーは働く人の援助を行う専門家と定義され、企業でのメンタルヘルス対策やキャリア形成支援などが主な領域です。産業カウンセラー養成講座を受講するか、大学などで指定科目の受講をすれば受験資格を得られ、試験に合格すれば資格を取得できます。臨床心理士と比べて敷居は低く、知名度もそこそこあります。かつては公的資格の一つでしたが、現在は民間資格です。

産業カウンセラーの資格取得を目指そうとお考えの方は『産業カウンセラーになるには?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
カウンセラーとして活動される方もいますが、企業活動と密接に関係するため、管理職や人事担当者のほか、女性だと看護職や事務職などの方も取得しているようです。取得する前にどのように生かしていくのかはイメージしておいたほうが良さそうです。

キャリアコンサルタントについて

2016年4月より職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門家として「キャリアコンサルタント」が職業能力開発促進法に規定されました。登録制(5年の更新)の名称独占資格であるため、資格取得者でなければキャリアコンサルタントを名乗ることはできません。
尚、キャリアコンサルタントとして仕事をするためには、試験に合格しキャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。

キャリアコンサルタントの資格取得を目指そうとお考えの方は『キャリアコンサルタントになるには?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
キャリアコンサルタントの活躍の場は、企業や教育機関、公的機関、各種団体と多方面に広がっています。また、有資格者のみ「キャリアコンサルタント」の名称を用いることができます。就転職時にも有効な資格といえますね。

NLPプラクティショナーについて

NLPは、日本語で神経言語プログラミングと訳される心理学のことで、心理療法の一つとして用いられています。「言語」と名の付く通り「言葉」と「思考」の作用を体系的に学ぶ実践的な心理学です。NLPの資格で一番知られているものがNLPプラクティショナーです。著名な政治家、スポーツ選手、コンサルタントなどが取り入れていることが話題となりました。セラピースキル、カウンセリングスキル、コーチングスキルなどをまんべんなく学習するので、カウンセラーとしてはもちろん、家庭や職場など活用シーンが豊富です。

NLPプラクティショナーの資格取得を目指そうとお考えの方は『NLPプラクティショナーとは?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
複数の民間スクールが認定講座を開講しています。知名度が急激に上がった分、詐欺まがいの事案も発生しているようです。騙されないように、取得までの期間や受講料などを、よく吟味して選ぶことをお勧めします。

メンタルケア心理士®について

メンタルケア心理士Rは、メンタルケア学術協会が認定する資格の一つです。医療・福祉・教育・産業・公共サービス等での相談援助および心理カウンセリング、心理療法によるカウンセリング業務従事職やコミュニケーション向上で求められる基礎能力を有すことを証明できます。尚、資格認定は『こころ検定®2級合格』を必須条件とし、1または2のいずれか1つ条件を満たさなければなりません。

1. 指定教育機関において、メンタルケア心理士教育課程の修了
2. ※以下のいずれか1つを満たす必要があります。
・認定心理士資格を所有している方
・産業カウンセラー資格を所有している方
・メンタルケア学術協会が定める『学士・修士申請規定』を満たし、文部科学省の定める4年制大学心理学部、学科または心理隣接学部、学科卒業者で証明できる方

メンタルケア心理士®の資格取得を目指そうとお考えの方は『メンタルケア心理士®とは?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
指定講座を受講することで受験資格を得られるので、心理学を学んだことのない方、実務経験のない方にもおすすめの資格です。

メンタル心理カウンセラーについて

メンタル心理カウンセラーとは、心理学に関する基礎知識、カウンセリングに関する基礎知識、カウンセリング能力に関する職業能力を審査対象とした資格です。日本能力開発推進協会(JADP)が実施する試験に合格することで、資格が付与されます。
受験資格を得るための認定講座は通信のみで、資格試験は在宅で受験可能です。受講から受験まで全て自宅で行える点では、家事やお仕事で忙しい方も目指しやすい資格といえるでしょう。

メンタル心理カウンセラーの資格取得を目指そうとお考えの方は『メンタル心理カウンセラーとは?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
協会指定の認定教育機関等が行う全カリキュラムを修了後、資格試験を在宅で受験できるのは便利ではないでしょうか。

メンタルケアカウンセラー®について

メンタルケアカウンセラー®は、心理学の入門知識およびコミュニケーション向上で求められる基礎能力を有すことを証明できる資格です。協会の指定講座を受講し、協会が定める一定基準の知識技術に達しているとの評価により修了することで資格が授与されます。

メンタルケアカウンセラー®の資格取得を目指そうとお考えの方は『メンタルケアカウンセラー®とは?』も参考にしてみてください。

オススメ度: ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0
生活全般に広く活用できる知識が身につけることができるので、メンタルケアについて知りたい、家族間や職場で周りの人とのコミュニケーション能力を高めたい、といった方にはおすすめの資格です。


どの資格取得を目指そうか悩んでいる方へ

幅広い知識・活躍の場を求めるなら『臨床心理士』

公的機関や医療機関の募集要項には、大学院卒の学歴が必要な「臨床心理士」と書かれていることが多いです。そのため、臨床心理士の資格があれば心理カウンセラーとして幅広い活躍の場で仕事をするうえで多様性はあるかもしれません。どの資格を取ろうか迷われている方は、臨床心理士の資格取得を目指してみてるのもよいでしょう。

一方で、通常のカウンセリング現場においては、どの資格を取得しているかはそこまで重要視されません。多種多様なカウンセリングスキルや心理療法が存在するので、資格や取得後どのように活躍できるのかなどしっかり把握してみてください。気軽に資格取得を目指したいという方、通学は難しい方には、メンタルケアカウンセラー、メンタルケア心理士などの通信講座もおすすめです。

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心理カウンセラーの仕事内容・活躍の場については『心理カウンセラーの仕事内容・活躍の場』でも紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

資格取得を目指すきっかけは?

約半数が心理カウンセラーとして活躍したい!

独自のアンケート調査で、138名の心理カウンセラー志望者に「心理の資格を取ろうと思ったきっかけ」を聞きました。その結果、全体の48.5%の方が仕事として「心理カウンセラー」を目指していることがわかりました。

グラフ1
資格取得の目的 詳細 割合
心理カウンセラーとして活躍したい 心理カウンセラーに憧れている 29.5%
自身の心の病の経験を活かしたい 18.9%
心理カウンセラー以外の職種で活用したい 医療看護に活かしたい 13.6%
介護職に活かしたい 11.4%
現在の仕事に活かしたい 7.6%
子育て支援に活かしたい 3.8%
その他 心理学に興味がある 8.3%
身近な人のケアに活かしたい 6.8%

18.9%の方が、うつ病などの心の病気を経験されている方で、自身の体験から同じような悩みを抱えている人の手助けをしたいと考えているようです。いくつか実際の声をご紹介します。

●心の悩みの経験がある方の声
・自分自身も精神科へ5年ほど前から通っています。通院していく中で、心理について興味が深まり勉強してみたい気持ちが強くなりました。だいぶ落ち着いてきたので、挑戦してみようと思いました。(29歳・女性)
・3年間の引きこもり時代に、精神疾患を抱えていましたが、現在は誰も信じてくれないくらい社会復帰できています。自分の経験を生かして人のために働きたいと思います。(29歳・男性)

プロからのコメント

たまき: 心の悩みは時によっては長期化しやすく、自分一人の力では回復できないことが多いです。しかし、医師、家族、親友など身近な人に支えられて状況が少し良くなってくると、今度は自分が同じ境遇の人を助ける立場になりたいと思うのは必然かもしれません。お世話になった人を目指したいという気持ちがでてくるそうです。自分が暗闇から抜け出せた方法は、心理カウンセラーとして自分にしかない武器になりますので、是非頑張っていただきたいです!

その他の声も紹介します。
●悩んでいる方を身近に見てきた方の声
・小学校教員を約28年勤め、先日退職しました。小さい子供たちはたくさんの悩みを抱えており、スクールカウンセラーなどと共に見守っていましたが、家庭環境の悩みなどでは、保護者達も同じように困っていることが多い現実を目の当たりにしてきました。こうした保護者とどう向き合っていけばいいのか、教師の立場の私もすごく悩んできた経緯があります。今は、退職して時間に余裕がある状態なので、心理学を改めて学習した上で、こうした状況に対して自分が何かできないものかと考えています。(52歳・男性)

プロからのコメント

たまき: スクールカウンセラーは、児童、生徒の不登校やいじめなど心理面での援助を必要とする子供たちのケアをします。しかし、その保護者のケアは基本的に対象外です。こうした問題に着目されたのは、学校の先生の経験があるこそだなと思いました。親世代のケアはまさにカウンセラーの仕事の一つです。教師経験は間違いなくカウンセリングに活かせますので、プロを目指す養成スクールに通うことをおススメします。
※一部の市区町村では、保護者もスクールカウンセリングの対象になることもあります。


●年齢面でのメリットを感じた方の声
・カウンセラーは年齢関係なく続けられるお仕事だと思います。今は、まったく違う業種で体力勝負なところがあるのですが、年齢を重ねるにあたってこのままで大丈夫かなと思うようになりました。友人が何かうまくいかないと気持ちが落ち込んでしまうことがあり、カウンセラーに興味を持ちました。いろんな人の心の闇や重荷から、少しでも早く抜け出せるお手伝いが出来たら、素敵だと思います。(47歳・女性)

プロからのコメント

たまき: 心理カウンセラーには特に年齢の縛りはありません。20代の心理カウンセラーもいますし、50歳になってから初めて心理カウンセラーになる方もいらっしゃいます。相談者も自分より経験が豊富な年上の方に相談したいと思う傾向があるので、ずっと別の業種で働いていた方が心理カウンセラーを目指しても全然遅くないと思います。体力もそうですが心の体力も必要なので、決して楽な仕事ではありません。しかしとてもやりがいのある仕事なので、是非頑張っていただきたいです!


ほかの仕事で活かす道も

心理カウンセラー以外の仕事に活かしたいという方も全体の36.4%いました。

グラフ3

多いのは医師や看護師などの医療機関に勤務する方、介護施設で働く介護職員などです。そのほかにも、保育士、整体師、セラピストなどいろいろな職種の方が興味を持っているようです。

事例は下記ページで詳しく紹介しています。


自分のため、身近な人のためにも

先に紹介したような何らかの仕事に結び付けて学びたい方のほかに、自分のためや身近な人のために学ぼうとしている方も少なくないようです。

グラフ4

いくつか実際の声をご紹介します。

・家族にも、友人にも、心を解放する事がなかなか出来なくて悩んでいる人がいます。私にできる事をしてあげたいと言う気持ちが段々強くなっています。(50歳・女性)
・昔からの友人がうつかもしれません。病院の診断を受けたわけではないようですが、自分でも気になってしまい、詳しく勉強してみたいと思い、心理学系の講座を探しているところです。自分だけで解決できる問題ではないと思いますが、多少でも気持ちや考え方を理解してあげられればと思います。(37歳・男性)
・小さな子供がいる専業主婦です。将来的に子供のためのメンタルケアを学べたらいいなと思いました。なかなか学校に通う時間は作れそうにないので、カウンセラー養成講座というよりは、心理学のセミナーや通信講座がいいかなと思っています。(24歳・女性)

プロからのコメント

たまき: 心理カウンセラーを目指さず、自分のため、家族や友人のために心理学を勉強してみたいという方もいらっしゃいます。もちろん本屋にも心理学の書籍はたくさんありますが、もうワンステップ上の勉強をしたい方は、通信講座のほかに1dayレッスンを開いているスクールもあるので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。また、短期講座をきっかけに、プロを目指したくなる人も実は多いです。まずは気軽に始めてみましょう!


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