心理カウンセラーに向いているのはどんな人?

心理カウンセラーに向いている性格や人生経験は? 心理カウンセラー
心理カウンセラー

心理カウンセラーに興味を持ったけど、「自分は心理カウンセラーに向いているのか知りたい」という方もいらっしゃると思います。

この記事では、心理カウンセラーに向いているタイプや経験について解説していますので、参考になさってみてください。

心理カウンセラーに向いている人の性格・特徴

人の心に興味がある人

人の心をケアする仕事ですので、人の心に興味があることが大前提です。人はどういう時に心が動くのか、どういう時に傷つくのか、どういう時に喜ぶのかを普段から考えたりする人が向いています。

普段から人の心の動きに敏感な人や、心理学的な見方で相手の行動を洞察している人も相手の心に興味を持っていて心理カウンセラーに向いていると言えるでしょう。

人の話を聴くのが上手な人

「人からよく悩みごとを相談される」「人の話を聴くのが上手」な人も心理カウンセラーに向いていると言われています。自覚がなかったとしても、人からよく悩みごとを相談されるということは、あなたが聴き上手な証拠です。

多くの人はすぐに判断をしたり答えを出したりしようとしますが、相手の話をよく聴いてあげることは忍耐力も必要です。人は話を聴いてもらうだけでも楽になったり、抱え込んだ悩みを吐き出すだけで肩の力が抜けるもの。カウンセラーにとって傾聴はとても大切なことです。

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相手の意見を受け入れられる人

ついつい自分の意見を主張したくなってしまう性格の方は、相手の意見を尊重して受け入れられるように意識すると、相談がスムーズにいきやすくなると思います。

カウンセリングをする上で、「こうした方がより良くなるのでは」と提案をするスタイルもありますが、自分の意見を押し付けたり、「絶対にこうした方が良い」「こうしないと解決しません」など相手の価値観を否定したりすることは心のケアにはつながりません。

カウンセラーを経験していると、助言や提案の通りに実行してくれないこともあるかと思いますが、相談者の意思も尊重してあげてください。

多くの相談者は、ただでさえ不安を抱えていたり、悩んだり迷ったりしてカウンセリングを受けています。

カウンセラーに自分の価値観を否定されたりすると、更に傷ついたり自信を失くしたりしてしまう可能性があります。

自分の価値観や判断を押し付けずに、相談者が悩みや問題を解決できるようにサポートしてあげることが必要でしょう。

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心理カウンセラーに生かせる経験とは?

失敗した経験

失敗談など、マイナスに思える出来事でも、その経験がカウンセリングに役立つことがあるのです。 仕事や人間関係、子育ての失敗や悩みは多くの人が経験します。多くの人が経験するということは、相談内容につながる可能性も高まります。

相談者の抱える悩みが仕事関係なら仕事の失敗談、人間関係であれば対人や恋愛の失敗談と、それをどのように乗り越えたのかを伝えられるように整理してみましょう。

例えば、子育てをする上でなぜ赤ちゃんが泣いているのかわからず苦悩したり、育児が嫌になってしまった経験も、感情的になって怒ってしまった経験も、共感できるポイントです。

「子どもの世話ばかりで自分の時間が取れず、イライラして子どもにあたってしまった」という相談に対し、「子どもが小脱稿に上がったら自分の時間ができたので、それまで無理せず一緒に頑張りましょう」など、自分の経験を基にした助言ができるわけです。

逆に、失敗を経験していないと受け答えに悩む相談もあるかもしれません。自分が経験していない相談に対するカウンセリングの進め方も勉強しておくと役立ちそうですね。

カウンセラー自身のカウンセラー自身が失敗した経験やマイナスの人生経験こそ、相談者の悩みにダイレクトに響き、共感を生み出すのです。

人間関係でつまずいた経験

例えば、職場で人間関係に悩んだ経験のあるカウンセラーは、仕事で心が傷ついてしまった人の心情がよくわかるかもしれません。同様に、夫婦関係で悩んだ経験のあるカウンセラーも、似た悩みをもつ相談者の力になりやすいです。

特に職場でのハラスメントや精神疾患は社会問題としてメディアに取り上げられる機会も増え、相談需要も高まっています。

職場でのメンタルケアや夫婦関係のカウンセリングに特化したカウンセラーを目指すことも可能ですので、気になる方は下記の関連記事をご覧ください。

心理カウンセラーに求められるスキル

コミュニケーション能力

心理カウンセラーはクライアントと対話をして悩みや相談を聞き出したり、アドバイスと伝えるのが仕事です。そのためコミュニケーション能力は最も重要なスキルの一つです。

とりわけ「聞く力」が重要で、相手を安心させる話し方や心の内を打ち明けやすい雰囲気を作ることで、クライアントから信頼してもらうことができカウンセリングをスムーズに進めることができます。

スクールカウンセラー産業カウンセラーなどは、相談内容によっては企業や学校、行政機関などと連携していく機会もあり、コミュニケーションを必要とするシーンは多くあります。

時間をかけて相手を理解する忍耐強さ

カウンセリングに訪れる人は他社に打ち明けられない悩みを抱えていることが多く、悩みを打ち明けるまでに時間がかかったり、言葉に詰まったりすることも良くあります。

また、悩みを打ち明ける前段階としてクライアントの信頼を得るところから始めなければならず、何度もカウンセリングを重ねてようやく悩みを聞き出せるケースも多々あります。

そういった場面でも根気強く相手が話してくれるまで待つことができる忍耐強さがある人は心理カウンセラーに向いているでしょう。

心理学やカウンセリングの知識

カウンセリングを行うには心理学の知識やカウンセリングのスキルが必要不可欠です。知識やスキルのない人がカウンセリングを行うと、かえって逆効果になってしまい、クライアントの心身を不安定にしてしまうこともあります。

心理カウンセラーを目指すには大学や専門学校、認定スクールなどで心理やカウンセリングについて学びましょう。スキルを証明できる資格を取得しておくと、クライアントも安心してカウンセリングを依頼できます。

心理カウンセラーに向いていない人の性格・特徴

人の話を聞くのが苦手な人

心理カウンセラーはコミュニケーション能力のなかでも「聞く力」が非常に大切な仕事です。

人に言えない悩みを抱えている人は非常に慎重に、あるいは言葉に詰まりながら悩みを打ち明ける人が多いです。それでも口を挟まずじっくりと聞くことが大切です。

「人の話を聞くより自分の話をしたい」という方は心理カウンセラーには向いていません。

自分の価値観を押し付けがちな人

カウンセリングの第一歩は、クライアントの話に「共感」してあげることです。たとえ自分の価値観や信条に反していても「そうだね」「わかるよ」と共感してあげることで信頼関係が生まれ、さらに深いカウンセリングへ入っていくことができます。

「それは間違ってるよ」「自分はこう思う」など、自分の価値観を押し付けがちな人は心理カウンセラーに向いていません。

感受性が強く、精神的に不安定な人

心理カウンセリングは心に悩みや不安を抱えた人の話を聞きますが、そこで共感しすぎるあまり自分自身の精神も不安定になってしまってはカウンセラーの仕事を続けていくことは難しいでしょう。

クライアントの話には共感を示しつつも、仕事として冷静に悩みや相談を分析できる人の方が心理カウンセラーには向いています。

知識や考え方のアップデート

心理に関する専門的な知見やテクニックは日々アップデートされています。よりよいカウンセリングを行うためには、新しい知識やスキルを取り入れていく姿勢が大切です。

また、社会の動向や価値観も変わっていきます。古い価値観のままカウンセリングやアドバイスをしても共感してもらえず、悩みを解決できないことになりかねません。

新しい知識や考え方を取り入れるのが難しい方は心理カウンセラーに不向きと言えるでしょう。

人生経験はプラスにはたらく

ポイントは「共感」できる経験

初めて会う人と「共通点」があると安心した経験はありませんか?例えば「出身地が同じ」「趣味が同じ」など。

同じように、自分と似たような経験をもとに相手の立場を理解し共感することにより、相談者に安心感を与えることができるのです。安心感を与えることができなければ、人は「この悩みをこの人に話してみよう」とは思いません。

この仕事は色々な人生経験を経て、傷ついたり悩んだり模索してきた経験が多いほど向いていると思います。しかし、クヨクヨと考えすぎたり繊細すぎてもあまり良くありません。相談者は色んな悩みや問題を抱えてやって来ます。時には父親、または母親をカウンセラーに転移されて、怒りをぶつけられたり想定外の出来事に遭遇することもあるかもしれません。

そんな時に毎回相談者の状態によって心を揺さぶられていると、カウンセラー自身が潰れてしまい仕事どころではなくなってしまいます。相手の立場を理解し共感してあげることは大切ですが、必要以上に入りこみすぎないこと。優しさと共依存は違うので、きっちりと境界線を引くことも大切です。

自分の気持ちの受け入れ方や、相手の気持ちや立場を尊重すること、共感について、詳しくは下記のページでご紹介しているので参考にしてみてください。

心理カウンセラーを目指すのに早すぎる・遅すぎるということはない

心理カウンセラーに年齢制限はありませんが、沢山のことを経験している比較的歳を重ねた人の方が安心感を与えられる場合もあります。反対に、「若い人と話をしてパワーをもらい、元気になりたい」という場合もあります。

「この年齢で心理カウンセラーを目指しても遅いのではないか?」「自分がカウンセラーになるのは若すぎるのではないか?」と踏み出せずにいる方もいらっしゃると思いますが、人生経験は相談者の悩みを理解する上でプラスに働くこともあり、決して遅すぎる・遅すぎるということはありません。

まとめ

いまから始めても遅いのではないか?と考える方もいらっしゃると思いますが、心理カウンセラーに興味があるのであれば、年齢や学歴などにこだわらず、一度勉強してみてください!

あなたの人生経験が相談者の役に立ったり、希望になることもあるでしょう。カウンセラー自身が自分の通ってきた人生を否定的に見ていると、折角の経験も役に立たなくなってしまいます。ですので、まずはカウンセラー自身が自分の人生や価値観を肯定できるような心の状態になっておくのがベストかもしれませんね。

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よくある質問

Q.心理カウンセラーのおすすめ資格は?

心理カウンセラーを専門とする本サイト「心理資格ナビ」が初心者におすすめする資格は、易しく受講料もリーズナブルな「メンタル心理カウンセラー」です。

その他のおすすめ資格一覧は下記のページにまとめていますので、気になる資格について調べてみてください。

Q.自分に向いている心理カウンセラーの資格は診断できますか?

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Q.心理カウンセラーの給料はどれくらいですか?

心理カウンセラーの給料・年収は、業界や所持資格によって変わってきます。初任給はおよそ20万円程度、年収300~400万円程度で大きな開きは無さそうですが、業界や上位資格の取得状況が年収を左右することも。心理カウンセラーの給料について詳しくは下記の関連記事で解説しています。

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